スペイン風邪に感染した米国大統領は?。 スペインかぜ

第一次大戦史から学ぶ:世界を揺るがしたスペイン風邪の発生源は米国だった=板谷敏彦

スペイン風邪に感染した米国大統領は?

トランプ大統領、COVID-19の危険性を一蹴 世界最大の感染国、経済危機を誘起 黒人の死亡に抗議するデモ隊には分裂的な言辞 テロ団体指定など火に油 ワシントンポスト「リーダーシップを渇望したが…」あきらめ 騒乱の広がりでCOVID-19拡大の場合は 景気低迷の加速化など悪循環が憂慮される 米国が前例のない「三重の危機」に陥っている。 新型コロナウイルス感染症 COVID-19 の拡大による保健危機とこれにともなう経済危機に、人種差別に触発されたデモによる社会危機まで重なったからだ。 1918年のスペイン風邪、1930年代の大恐慌、1968年の反人種差別蜂起など、20世紀以後の米国を強打した3つの危機が同時に押し寄せているわけだが、三重の危機に対処するリーダーシップさえ失われて「四重の危機」へと深刻化している。 まず、米国は現在、1918年のスペイン風邪に匹敵する保健危機に直面している。 スペイン風邪当時の米国では、当時の人口1億500万人のうち28%が感染し、50万~85万人が死亡した。 現在のCOVID-19は米国で183万人が感染、10万8000人が死亡した。 5月31日の新規感染者数は2万350人だ。 2カ月目に一日の感染者が2万人を超え、いまだに拡大している状況だ。 二つ目は、1930年の大恐慌に次ぐ経済危機だ。 COVID-19の蔓延にともなう社会・経済活動の中断により、過去10週間で新規失業者が4000万人も発生した。 4月時点での全労働力約1億5648万人の4分の1ほどだ。 4月の失業率は3月より4. 4%ポイント高い14. 7%だ。 この失業の数値は失業手当の申請者を基に作成したものだ。 フォーブスは、統計で捉えられなかったり、直近の失職の危機に直面していたり、正規職を探そうとしている臨時職など、限界の状況に追い込まれた労働者を合わせた「調整失業率」は27. 6%に達するだろうと診断した。 1930年代の大恐慌時の最大失業率は1933年の24. 9%だ。 現在の経済危機は大恐慌時の状況と違いはないという意味だ。 三つ目は、1968年のベトナム戦争と人種差別により触発された社会騒乱危機だ。 先月25日、警察による連行の過程で首を押さえつけられて死亡した黒人のジョージ・フロイドさんの事件で、少なくとも米国全域の140都市でデモと暴動が起きた。 主要都市で州防衛軍が投入され、通行禁止命令が実施された。 1968年のマーティン・ルーサー・キング牧師暗殺で触発された人種暴動事態以後で最悪だ。 COVID-19と経済危機により積もった不満がフロイド事件を契機に人種差別に対する行動として爆発したのだ。 特に29日夜にはホワイトハウスに繋がる財務省を守るバリケードが突破され、大統領の警護を担当するシークレットサービスまで出動してデモ隊を直接封鎖した。 ワシントンポストのコラムニストのダン・バルツ Dan Balz は1日、「米国はこのような種類の混乱を同時に経験したことはない」と慨嘆した。 さらに大きな問題は、前例のない三重の危機を前に米国のリーダーシップが消失したということだ。 ドナルド・トランプ大統領はCOVID-19事態の序盤にその危険性を一蹴し、米国を世界最大の感染国に作り上げ、それにより大恐慌に匹敵する経済危機を引き起こすのに先導的な役割を果たした。 今回のフロイド事件でもトランプ大統領は特有の責任転嫁と分裂的な言辞で火に油を注いだ。 トランプ大統領は「民主党の市長と州知事は強硬になれ。 あの連中はアナーキストだ。 今すぐ我々の州防衛軍を呼べ。 世界が見守っており、『居眠りジョー』をあざ笑っている。 これが米国の望むことなのか? ちがう!」と書いた。 トランプ大統領は国家的な三重の危機の中でもスケープゴートを探して支持層を結集するいつもの話法を前面に出した。 彼のホワイトハウスと選挙運動の一部の参謀は31日、今回の事態で大統領が国民をなだめる公式の演説を行わなければならないと圧迫したが不発に終わったと、米国メディアが伝えた。 ワシントンポストは「米国は、トランプの大統領在職1227日の間で今日ほどリーダーシップを切実に求めたことはなかったように見えたが、トランプ大統領はそのようなことを提示する試みさえ行わなかった」と非難を超えたあきらめを示した。 フロイド事件に触発された全国的な騒乱は、米国の危機をより加速化させている。 街頭に出た人々の波による社会的距離措置 ソーシャル・ディスタンシング の消失とCOVID-19感染拡大は、経済的危機をさらに悪化させることが明らかだからだ。 チョン・ウィギル先任記者 お問い合わせ japan hani.

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前例のない「三重の危機」にトランプ大統領のリーダーシップが消失…混沌の米国(ハンギョレ新聞)

スペイン風邪に感染した米国大統領は?

かつてはスペイン風邪による死者は世界で2000万人程度とされていたが、近年の推計では死者は5000万~1億人とされ、第1次世界大戦の死者1700万人を上回り、第2次世界大戦の死者6000万人や両大戦の死者の合計をも超えていた可能性が高い。 従来は内務省統計を根拠として、日本では約2300万人の患者と約38万人の死亡者が出たとされていたが、実際には死亡者は少なくとも45万人程度ともっと多かったとみられている〔注2〕。 地球上で20世紀最大の惨事といえば、多くの人が第2次世界大戦をあげるだろうが、死者数でいえばスペイン風邪だったということになる〔注1〕。 第1次大戦後のパリ講和会議でドイツに過大な賠償金が課されたのは、これに批判的だった米国のウイルソン大統領がスペイン風邪に感染して体調を崩していたことも影響していた。 スペイン風邪は第2次世界大戦の遠因になったともいえる〔注1〕。 病原菌が世界の歴史を大きく動かしてきた また、ジャレド・ダイアモンドは、フェルナンド・コルテスがアステカ帝国を、フランシスコ・ピサロがインカ帝国を滅ぼしたことには、天然痘が欧州から1520年頃に新大陸に持ち込まれて、まったく免疫のなかったアメリカ大陸の人々が感染し多くの死者を出したことが影響したとしている〔注3〕。 欧州諸国がアフリカやアメリカ、オーストラリア大陸を支配するようになる過程で、欧州から持ち込まれた病原菌が大きな惨禍をもたらした。 歴史に名が残る人物たちが動かしてきたと思われている世界の歴史は、実は病原菌によって動かされていたというわけだ。 グローバル化によって人の往来が活発になった現在では、水ぎわで感染者の入国を食い止めるのは難しい。 国立感染症研究所はスペイン風邪の際に、「オーストラリアは特筆すべき例外事例」だったとして、同国が厳密な海港における検疫で国内侵入を約6カ月遅らせることに成功したことを紹介している〔注4〕。 ただ、現在のように飛行機で多くの人が移動する場合には、海外で感染しても入国時には発症していないことも多く、水ぎわで病原菌の侵入を防ぐのはほとんど不可能だ。 スペイン風邪と同じ程度の、国民の4分の1が感染し2%が死亡するというような事態に日本は対応できるだろうか。 大流行対策は「医療ではなく、国家危機管理の問題」〔注2〕とも言われるが、法律や制度、組織体制は十分なのだろうか。

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【新型コロナウイルス】4000万人以上の命奪ったスペイン風邪 始まりと終わりは?|日刊ゲンダイヘルスケア

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第1次世界大戦の終結を早めたスペイン風邪 昨日お伝えしたスペイン風邪は、第1次世界大戦の終結を早めたと言われています。 フランス、イギリス、そしてアメリカの連合国とドイツ軍との戦いでしたが、双方とも兵士の実に半数以上が感染したからです。 つまりスペイン風邪によって、戦争どころではなくなったのです。 これとは逆に、スペイン風邪が戦争を始める要因の1つになったという指摘があるのが、第2次世界大戦です。 アメリカのウィルソン大統領がスペイン風邪にかかったことが、まわりまわって第2次世界大戦に結びついた可能性があるのです。 ウィルソン大統領が感染したのは、ちょうど1919年4月のパリ講和会議の最中でした。 第1次世界大戦の戦勝国のリーダーたちが、ドイツへの賠償金などを話し合っていた時です。 パリ講和会議では、アメリカがフランス、イギリスと対立しました。 アメリカのウィルソン大統領は、ドイツに賠償金を求めないスタンスでした。 一方、フランスとイギリスの首相は、ドイツに巨額の賠償を求めました。 とりわけフランスは強硬でした。 ドイツと国境を接し、甚大な被害を受けたからです。 第2次世界大戦へと操ったスペイン風邪 パリ講和会議で対立が深まる中、ウィルソン大統領が突然スペイン風邪に感染します。 生死をさまよい、4日間ベッドに臥せました。 その後、会議に復帰しましたが、もう持論を展開する気力はありません。 結局、フランスやイギリスの主張が通りました。 ドイツに対する巨額の賠償金が決まったのです。 その結果、ドイツの経済は危機的な状況となり、国民の間で不満が高まりました。 そこで台頭してきたのが、ヒトラー率いるナチスです。 第2次世界大戦を引き起こしました。 スペイン風邪は、歴史を悪い方向に操ったのです。 前回のニュース検定.

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