ドラえもん視聴率。 プライムタイムから「ドラえもん」「しんちゃん」が消えたのはなぜか【藤津亮太のアニメの門V 第51回】

ドラえもんの新作映画が長年続く理由は?映画化するほど視聴率が高いの?

ドラえもん視聴率

一大ブームを巻き起こした「鬼滅の刃」 先月の1~3月クールの連続ドラマ分析「」や、2019年の年間ドラマ視聴ランキング「」が好評をいただいたので、今月はアニメの年間録画視聴ランキングを特集してみよう。 毎週発表している(関東の約43万台を超えるのをもとにした番組ごとの録画視聴回数のランキング)ではドラマだけでなく各ジャンルの部門別ランキングも紹介しているが、ドラマについで安定した人気を保っているのがアニメ部門だ。 先日人気絶頂の中、連載終了を迎えた「鬼滅の刃」。 原作の漫画だけでなく、アニメもまた爆発的な人気を博した。 今回は、2019年4月~20年3月までの1年間に放送されたアニメ番組の録画視聴データを集計し、年間ランキングを作成してみた。 まずは、上記期間内に放送されたアニメ番組の全話平均視聴率ランキング。 ポイントは1位を100とした割合を表している。 現在地上波で放送されているアニメ作品には、60年近い歴史を持つ子どもやファミリー層を視聴対象とした作品群と、今世紀に入って台頭した青年から大人のアニメファンを対象としたアニメが混在しているが、そんな状況を如実に反映したランキングとなった。 特に「ドラえもん」「それいけ!アンパンマン」「クレヨンしんちゃん」「ワンピース」「ポケットモンスター」「名探偵コナン」といったファミリー向け定番アニメ群の安定感は、世帯視聴率よりも録画視聴のポイントで見た方がより分かりやすい。 すべて放送開始から20年以上経っている長寿アニメ。 子どもたちはもちろん、親世代も含めた広い層に支持されており、劇場版もヒットするなどブランド化した人気作ばかりだ。 トップに立ったのは19年の4月クールに放送された「進撃の巨人 Season3」。 平成後期を代表する人気コミックで、2013年に第1期アニメが放送されて以来大きな人気を博しているヒットアニメの最新シリーズ。 全10話の平均で、「アニメ年間平均値ランキング」でも「ドラえもん」の牙城に迫るポイントを獲得した。 2位の「ワンパンマン」、3位「ジョジョの奇妙な冒険-黄金の風-」、4位「ハイキュー!! TO THE TOP」、5位「僕のヒーローアカデミア」も人気原作のアニメシリーズで、安定した人気がうかがえる。 昨今はこうしたヒットシリーズであっても、シーズンごとに放送される局や時間が変更されていることが多く、見逃してしまう可能性があるので、確かに録画視聴が安心である。 まずは春クール(19年4月クール。 年間でも上位に入った「進撃の巨人 Season3」と「ワンパンマン」が共にランクインしているほか、かつての人気作の前日譚をアニメ化した(OVAの再編集版)「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星」、あだち充原作の「MIX」、「フルーツバスケット」の約18年ぶりの再アニメ化など話題作のそろったクールだが、なんといっても社会現象となった「鬼滅の刃」が光る。 「アニメ年間平均値ランキング」でもTOKYO MX放送のアニメとしてはトップ。 このアニメがきっかけで、全国の書店から原作コミックスが消えるほどの爆発的な人気となった。 コミックの連載は終了したが、令和最初のブレークアニメとして長く歴史に残ることは間違いないだろう。 冬クール(20年1月クール)は「ハイキュー!! TO THE TOP」が首位。 これで春と夏は「マガジン」勢、秋と冬は「ジャンプ」勢の原作アニメがトップを分け合ったことになる。 各クールともシリーズ物が強い中、この冬クールは「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。 」「映像研には手を出すな!」「地縛少年花子くん」と個性的な作品が覇を競った。 特に「映像研には手を出すな!」は、アニメファン以外のライト層にも人気が浸透、話題を呼んだ。 4作品をベストテンに送り込んだTBSの健闘が目立つ。 最後にドラマの分析でも用いている「最終回継続率」を、アニメの指標として使ってみた。 最終回継続率とは、最終回のポイントを初回のポイントで割った割合のことで、初回より最終回のポイントが高い(=最終回継続率が高い)ということは、作品内容に対する満足度が高い傾向にあるのではないかという仮説に基づく指標である。 アニメの場合、ドラマ以上に、初回を見てその後も見続けるかどうかを決めるという視聴者が多く、一般的に初回の視聴ポイントは高くなる傾向がある。 そんな中、最終回継続率が100%を超えた(初回より最終回のポイントが高かった)大人アニメの年間継続率ランキングが次の表である(19年4月~20年3月の間に、初回から最終回までが放送された大人アニメが対象。 初回の放送時間が異なるなどのバイアスをできるだけ排除して集計した)。 上記の理由で初回より最終回のポイントの方が高いアニメは少なく、全体の15%にも満たない。 逆にいえば、ここにランクインしたアニメに対する視聴者の満足度が高かったことは間違いがなく、内容保証の作品群といえるかもしれない。 確かに納得のラインナップだ。 特にトップ2の「魔入りました!入間くん」と「鬼滅の刃」の値は群を抜いていて、この1年を代表するアニメだったといっていいだろう。 また続編アニメは、初回に気付かなかった前作のファンがあとから見始めたという可能性もある。 レグザ録画視聴ポイントによるアニメ分析、いかがだっただろうか。 世帯視聴率だけでは分からないファンの本音が、ドラマ以上に浮かび上がってきたように思う。 自宅で過ごす機会が増えて、テレビの役割はますます重要になる。 今後もさまざまな角度でテレビの楽しみ方をご紹介していくので、ご期待ください。 文/武内朗 提供/東芝映像ソリューション株式会社.

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アニメ視聴率ランキングに異変! 1位「サザエさん」……6位「ちびまる子ちゃん」の間に入り込んだ4作品とは?

ドラえもん視聴率

一大ブームを巻き起こした「鬼滅の刃」 先月の1~3月クールの連続ドラマ分析「」や、2019年の年間ドラマ視聴ランキング「」が好評をいただいたので、今月はアニメの年間録画視聴ランキングを特集してみよう。 毎週発表している(関東の約43万台を超えるのをもとにした番組ごとの録画視聴回数のランキング)ではドラマだけでなく各ジャンルの部門別ランキングも紹介しているが、ドラマについで安定した人気を保っているのがアニメ部門だ。 先日人気絶頂の中、連載終了を迎えた「鬼滅の刃」。 原作の漫画だけでなく、アニメもまた爆発的な人気を博した。 今回は、2019年4月~20年3月までの1年間に放送されたアニメ番組の録画視聴データを集計し、年間ランキングを作成してみた。 まずは、上記期間内に放送されたアニメ番組の全話平均視聴率ランキング。 ポイントは1位を100とした割合を表している。 現在地上波で放送されているアニメ作品には、60年近い歴史を持つ子どもやファミリー層を視聴対象とした作品群と、今世紀に入って台頭した青年から大人のアニメファンを対象としたアニメが混在しているが、そんな状況を如実に反映したランキングとなった。 特に「ドラえもん」「それいけ!アンパンマン」「クレヨンしんちゃん」「ワンピース」「ポケットモンスター」「名探偵コナン」といったファミリー向け定番アニメ群の安定感は、世帯視聴率よりも録画視聴のポイントで見た方がより分かりやすい。 すべて放送開始から20年以上経っている長寿アニメ。 子どもたちはもちろん、親世代も含めた広い層に支持されており、劇場版もヒットするなどブランド化した人気作ばかりだ。 トップに立ったのは19年の4月クールに放送された「進撃の巨人 Season3」。 平成後期を代表する人気コミックで、2013年に第1期アニメが放送されて以来大きな人気を博しているヒットアニメの最新シリーズ。 全10話の平均で、「アニメ年間平均値ランキング」でも「ドラえもん」の牙城に迫るポイントを獲得した。 2位の「ワンパンマン」、3位「ジョジョの奇妙な冒険-黄金の風-」、4位「ハイキュー!! TO THE TOP」、5位「僕のヒーローアカデミア」も人気原作のアニメシリーズで、安定した人気がうかがえる。 昨今はこうしたヒットシリーズであっても、シーズンごとに放送される局や時間が変更されていることが多く、見逃してしまう可能性があるので、確かに録画視聴が安心である。 まずは春クール(19年4月クール。 年間でも上位に入った「進撃の巨人 Season3」と「ワンパンマン」が共にランクインしているほか、かつての人気作の前日譚をアニメ化した(OVAの再編集版)「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星」、あだち充原作の「MIX」、「フルーツバスケット」の約18年ぶりの再アニメ化など話題作のそろったクールだが、なんといっても社会現象となった「鬼滅の刃」が光る。 「アニメ年間平均値ランキング」でもTOKYO MX放送のアニメとしてはトップ。 このアニメがきっかけで、全国の書店から原作コミックスが消えるほどの爆発的な人気となった。 コミックの連載は終了したが、令和最初のブレークアニメとして長く歴史に残ることは間違いないだろう。 冬クール(20年1月クール)は「ハイキュー!! TO THE TOP」が首位。 これで春と夏は「マガジン」勢、秋と冬は「ジャンプ」勢の原作アニメがトップを分け合ったことになる。 各クールともシリーズ物が強い中、この冬クールは「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。 」「映像研には手を出すな!」「地縛少年花子くん」と個性的な作品が覇を競った。 特に「映像研には手を出すな!」は、アニメファン以外のライト層にも人気が浸透、話題を呼んだ。 4作品をベストテンに送り込んだTBSの健闘が目立つ。 最後にドラマの分析でも用いている「最終回継続率」を、アニメの指標として使ってみた。 最終回継続率とは、最終回のポイントを初回のポイントで割った割合のことで、初回より最終回のポイントが高い(=最終回継続率が高い)ということは、作品内容に対する満足度が高い傾向にあるのではないかという仮説に基づく指標である。 アニメの場合、ドラマ以上に、初回を見てその後も見続けるかどうかを決めるという視聴者が多く、一般的に初回の視聴ポイントは高くなる傾向がある。 そんな中、最終回継続率が100%を超えた(初回より最終回のポイントが高かった)大人アニメの年間継続率ランキングが次の表である(19年4月~20年3月の間に、初回から最終回までが放送された大人アニメが対象。 初回の放送時間が異なるなどのバイアスをできるだけ排除して集計した)。 上記の理由で初回より最終回のポイントの方が高いアニメは少なく、全体の15%にも満たない。 逆にいえば、ここにランクインしたアニメに対する視聴者の満足度が高かったことは間違いがなく、内容保証の作品群といえるかもしれない。 確かに納得のラインナップだ。 特にトップ2の「魔入りました!入間くん」と「鬼滅の刃」の値は群を抜いていて、この1年を代表するアニメだったといっていいだろう。 また続編アニメは、初回に気付かなかった前作のファンがあとから見始めたという可能性もある。 レグザ録画視聴ポイントによるアニメ分析、いかがだっただろうか。 世帯視聴率だけでは分からないファンの本音が、ドラマ以上に浮かび上がってきたように思う。 自宅で過ごす機会が増えて、テレビの役割はますます重要になる。 今後もさまざまな角度でテレビの楽しみ方をご紹介していくので、ご期待ください。 文/武内朗 提供/東芝映像ソリューション株式会社.

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VOL.26 2019年 6月24日(月)~6月30日(日)

ドラえもん視聴率

謎の急落? 必然の低迷? 2月29日の土曜、テレビ朝日は午後6時56分から、映画「ドラえもん のび太の月面探査記」[八鍬新之介監督・東宝]を特別番組で放送した。 お茶の間で親子がテレビを夢中で見る姿が思い浮かぶが、その視聴率は、関係者に衝撃を与えたという。 「月面探査記」は昨年3月に公開され、ドラえもんの関連サイトでは「大ヒット作品がテレビ初放送!」と宣伝していた。 それでは、ビデオリサーチの公式サイトに掲載されている「週間高世帯視聴率番組10」を見てみよう。 関東地区の平均視聴率は、何と5・2%だった。 テレビ担当の記者が、どれほどの衝撃だったかを解説する(註:以下の視聴率は、全てビデオリサーチ調べ、関東地区)。 「テレビ朝日は毎年、3月の第1週にドラえもんの映画作品を特別番組で放送します。 ビデオリサーチの公式サイトは15年まで遡れます。 特番の視聴率を列挙すると、15年11・7%、16年11・3%、17年10・9%、18年9・6%、19年8・4%となり、2桁前後で安定していたことが分かります。 それが今年、いきなり半減してしまったわけです。 映画の評判が悪かったのなら理解できますが、『月面探査記』の興行収入は50・2億円の大ヒット作品です。 「ドラえもんの映画版が放送された前週、2月22日の土曜夜の視聴率ですが、午後6時56分からの『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』が8・7%、午後7時54分から『池上彰のニュースそうだったのか!! 』が10・6%でした。 しっかりと数字を取っていることから、視聴者は『今夜のテレビ朝日はドラえもんの映画だから見ない』と判断したことが推測できます」 更にテレビ朝日にとって頭が痛いのは、他局はしっかりと視聴率を稼いだ事実だ。 テレ朝の一人負けと言っても過言ではない。 「まずNHKは午後7時からの『NHKニュース7』が21・3%。 そして7時半の『ブラタモリ』が16・5%と好調を維持し、8時15分からの『有吉のお金発見 突撃! カネオくん』も10・8%と2桁をキープしました」(同・民放関係者) NHKの好調が印象的だが、視聴率三冠王の日本テレビも2桁をキープした。 「午後7時からの『天才! 志村どうぶつ園』は10・5%、7時56分からの『世界一受けたい授業』も10・1%でした。 ライバルの残り3局は2時間スペシャル版をぶつけ、いずれも好調でした。 視聴率の順に紹介しますと、TBSは午後8時から放送している『ジョブチューン~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』を6時55分からの2時間スペシャル版とし、10・3%。 テレビ東京も『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』を6時半からオンエアして9・7%。 フジテレビは7時から『芸能人が本気で考えた! ドッキリGP』のスペシャル版で、こちらも7・3%になりました」 テレビ朝日を除くテレビ局は、いずれも2桁を超えたか、2桁に手の届く数字になっている。 ドラえもんの5・2%という数字が、どれほど衝撃的なものだったか、改めて伝わってくる。 だが、前出の民放関係者は少子化説を否定する。 「ドラえもんは、『クレヨンしんちゃん』とセットで、2005年から金曜午後7時から放送されていました。 1983年の2月11日に放送された回は視聴率が31・2%を記録。 ビデオリサーチの公式サイトではアニメの歴代視聴率で9位です。 ところが昨年、テレビ朝日はクレヨンしんちゃんを土曜の午後4時半、ドラえもんを午後5時に移しました。 子供たちの視聴習慣が壊れ、両番組の視聴率は低下しました。 この結果、子供たちはドラえもんへの関心が低下してしまい、特番の視聴率も低迷したのではないでしょうか」 ビデオリサーチの視聴率は2015年まで遡れることは、前に指摘した通りだ。 これを使い、15年から現在までの視聴率を比較することにした。 ちなみに、名探偵コナンは1996年の放送開始から2009年3月まで午後7時か7時半に放送されていた。 ドラえもんやクレヨンしんちゃんと同じ歴史を持っているわけだ。 それでは、折れ線グラフをご覧いただこう。 4番組のうち1番組でも、特番で放送時間が延びたり、他の特番の影響で放送休止となったりした場合は、データに含まなかった。 グラフの右端は今年2月29日の視聴率を示している。 最も高い黄色はサザエさんで11・7%、2番目の赤色は名探偵コナンで5・9%、3番目の緑色はドラえもんで4・0%、4番目の白色はクレヨンしんちゃんで3・5%となっている。 画像削除済み アニメ4番組の視聴率推移【15年1月~現在】 折れ線グラフを見ると、2015年から一貫してサザエさんが強いことが印象的だ。 しかしながら、グラフの中央を見ていただきたい。 赤色の名探偵コナンが低迷。 白のクレヨンしんちゃんと緑のドラえもんが、黄色のサザエさんに肉薄している時期もあったことが分かる。 具体的な数字を見ていただこう。 例えば15年の8月下旬、サザエさんは8・8%と振るわなかった。 しかしドラえもんは8・3%、クレヨンしんちゃんは7・8%を記録し、名探偵コナンは6・3%だったのだ。 17年夏も似た状況だった。 つまりドラえもんとクレヨンしんちゃんの引っ越し前は、3番組は視聴率で激しいデッドヒートを繰り広げていたのだ。 往時は30%あったドラえもんの視聴率が、8%台に下落したのは少子化の影響だろう。 今度はグラフの右端を見ていただこう。 特に緑の折れ線が急落しているのが分かる。 これこそが、ドラえもんの視聴率が引っ越しによって落ち込んだことを示している。 「今、テレビ朝日さんの金曜夜は、午後7時から『ザワつく! 金曜日』、午後8時から『マツコ&有吉 かりそめ天国』を放送しています。 2番組とも2桁の視聴率を取ることがあり、アニメ2番組を土曜に引っ越しさせたことは、金曜のゴールデンという枠だけで考えれば成功なのかもしれません。 ただし、ドラえもんの映画特番が視聴率で惨敗したのはテレビ朝日さんにとっては予想外だったはずですし、この状況に真っ青になっているかもしれません」(同・民放関係者) ドラえもんの映画版は、巨額の興行収入で知られる。 「ドラえもんの視聴習慣が消滅し、土曜のレギュラー放送の視聴率が不振となった。 映画版を放送した特番も視聴率が低迷。 そうなれば誰だって、『次はドラえもんの映画版で興行収入が下落してしまうのではないか』と不安視すると思います。 テレ朝は金曜夜という目先の視聴率だけにとらわれ、ドラえもん映画版というドル箱を失おうとしている可能性があります。

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