斯く言う。 暁 〜小説投稿サイト〜: GATE ショッカー 彼の地にて、斯く戦えり: 感想板

かく言う私も童貞でねとは (カクイウワタシモドウテイデネとは) [単語記事]

斯く言う

海浜清掃を終えた翌日。 生徒会活動も特にないために時間稼ぎに興じる放課後である。 時間稼ぎをすることには定評のある俺だが、されることは嫌いだ。 例えばウイイレ。 友達なんかとやっていると、一点決めた途端に残り時間無限にパス回しをされてひたすらボールを追っかける羽目になることもしばしば。 アレ本当ムカつくからやめてほしい。 オンライン対戦ではマナーはしっかり守ろうね。 友達いないからわかんねえけど。 閑話休題。 なぜ放課後に時間稼ぎなんかに興じているのかと言うと、これから部室に行かないとならないからだ。 なんのことはない、ただの部活動。 年末年始を挟んだせいもあって、生徒会活動がやけに忙しく部活をサボる日々が続いていた。 そんな罪悪感もあり、部室へ赴くのが少々躊躇われていた。 一向に進まない時計の長針をぼけーっと眺めていると、後ろから、たたたっと駆けてくる音が聞こえた。 「ヒッキー、今日部活来る?」 とんとん、と肩を叩いて聞いてきたのは、もちろん由比ヶ浜。 今日に限ったことじゃなく、放課後になるといつもこうして声をかけてくれていた。 いつもは生徒会を理由に断ってばかりだったが、今日に関しては特に用事もない。 こうも直接聞かれてしまえば逃げようもないし。 ていうか、いきなり肩をトントンしてくるのやめてもらえませんかね?そういう軽はずみなスキンシップ、本当に心臓に悪い。 あと恥ずかしい。 「ん、行くわ」 「おっけー!」 それだけ言って、由比ヶ浜は元いた席に戻って支度を始める。 えーっと……これは一緒に行こうってことなんですかねぇ。 たまに一緒に行ったりするけど、でも今回は「ちょっと待ってて」なんて言われてない訳だし……。 だとしたら、これで待っていたら「何彼氏面してんの?超キモイんですけど」とか思われたりしない? などと懊悩していると、「おまたせ!」と由比ヶ浜は再び駆けてきた。 準備が整ったらしい。 うん、別に待ってないけどね?それともなに、「全然待ってないよ今来たとこだよ」とか言うべきなの?そういうこと言われちゃうとうっかり彼女なのかと思っちゃうだろ。 由比ヶ浜と並んでこつこつと廊下を歩いていると、由比ヶ浜が「そういえば」と手を打った。 「昨日のごみ拾い大変だったよねー。 超寒かったし」 「まあそうだな。 別にお前らは来なくて良かったんだけどな」 「もーまたそゆこと言う。 最近三人でなんかすることってなかったし、たまにはああいうのもいいじゃん」 「……まあ、そうだな」 そう返事をすると、由比ヶ浜は不満げに口を尖らせて、ぽすんとスクールバッグをぶつけてきた。 「クリスマスイベントも最後まで手伝わせてくれなかったし」 「いやほら、ね?最初っから手借りちゃうと今後もそういう流れになるでしょ?一色とか味しめて雪ノ下に頼りっきりになるぞ」 「あはは……それは否定できないかも」 「そうそう、だから、あまり人任せにして書記と会計を甘えさせるわけにはいかないんだ。 うちの生徒会はあいつらが主戦力だからな」 「人任せだ!?」 由比ヶ浜は驚愕とばかりに顔を引きつらせた。 無能な上司がこうも他力本願だと、部下たちがどんどん有能になってくんだよな。 いや、違うよ?人任せにしてるのは書記と会計の成長ためだから……。 これぞ八幡考案の現代型成長プログラム。 自分が楽するためならとことん他人を利用しちゃう。 特別棟へと入ると、本棟より幾分か暗くなった。 特別棟は基本的に使われない教室しかないので、電灯はほとんどつけられていないのだ。 まあそのおかげもあって、窓から差す夕焼けが映えるのだが。 「…………そいえばさ、あの後どうかしたの?ほら、いろはちゃんと残ってたみたいだから」 卒然と、由比ヶ浜が聞いてきた。 ちらとそちらを見ると、由比ヶ浜は聞くのを躊躇っていたかのように俯いている。 由比ヶ浜が言う「あの後」というのは、海浜清掃後のことだろう。 車へ戻るのが遅れたせいで疑心をかけられているのかもしれない。 しかし、言えるわけがない。 一色にキスをされて、しかも告白までされたとか。 「まあ、ちょっと倉敷のことでな。 ほら、昨日もいただろ」 咄嗟だったわりに上手い言い訳が出てきてくれた。 由比ヶ浜と雪ノ下は以前のファミレスで倉敷と面識があるはずだ。 俺が炭酸をぶちまけられた光景は、由比ヶ浜も覚えてるだろう。 「あー、うん。 なんか、ちょっと変わったっていうか。 あの後、あたしとゆきのんのとこに謝りに来たんだよね」 「そうなのか。 まあ、失敗を反省する年頃とかなんじゃねーの、知らんけど」 「……いろはちゃんはもう気にしてないみたいだけどさ、…………でも、あたしはあまり、好きになれそうにない、かな。 あはは……なんかあたし、性格悪いこと言ってるかも」 由比ヶ浜は頬を掻きながら自嘲するように笑う。 「いや、逆だろ」 「へ?」 言うと、由比ヶ浜はほけっと口を開けて呆けた。 「もし許せたとしたら、最初から怒ってないか、人に興味がない奴かのどっちかだろ。 人のために人を嫌いになれるってのは、そう簡単にできることじゃないからな。 俺も絶対許せない奴は山ほどいるし」 婉曲的な言い回しだったせいか、由比ヶ浜は暫く口を開けたままだったが、少しすると一気に顔を赤くして、ペシッと腕を叩いてきた。 「つ、伝わりにくいし!」 「ったぁ……」 たっと一歩俺よりも先んじると、由比ヶ浜はぽしょぽしょとお団子髪を撫でる。 それを横目で見ながら、叩かれたところをさすさすして歩いていると、やがて部室についたらしい。 先を歩いていた由比ヶ浜が、扉の前で立ち止まる。 「……ありがと」 ぽしょっと小声でそう言うと、勢いよく扉を開けた。 * * * 「昨日はどうもでしたー」 「ううん、全然!最近運動とかしてなかったし、ちょうどよかったくらい」 「生徒会の人員も足りていなかったみたいだし、仕方ないわ。 もっとも、私は無理やり連れ出されたようなものだったけれど」 「うぐっ……ゆきのん、もしかして怒ってる?」 「べ、別に怒ってはないけれど……。 ただ、次からはもっと早めに知らせてくれれば、その……」 「ゆきのーんっ!」 「ちょ、近い……」 由比ヶ浜がむぎゅうっと抱き着くと、雪ノ下は別段抵抗もせずに顔を赤くする。 「てかいろはちゃん、足だいじょぶ?いろいろ不便じゃない?」 「そうですねー。 学校だと移動がいちいち面倒ですけど、今は側室を設けてるんでむしろ快適っていうかいい気味っていうか」 「そく……?」 「由比ヶ浜、それは知らなくていい単語だ。 そもそも側室の使い方間違ってるし。 ……ていうか、なんでお前今日もいるの?」 「ふぇ?」 俺の問いに、こてりと小首を傾げるのは誰あろう、一色いろは。 今日も今日とて奉仕部に居候し、この場にいることがもはや自然過ぎてスルーする所だったが。 こいつ、部員じゃないんですよ。 知らぬ間にマイカップとか持参してきて紅茶とか飲んでるし、ちょっと馴染みすぎでは? 「倉敷とももう和解したんだし、サッカー部の方行けよ。 ここにいるメリットもうないでしょ」 「だぁってぇ、外寒いんですもん。 こんな時期に外練とか、あの人たち頭おかしすぎなんですよ」 「マネージャーとは思えないセリフね……」 「特にマネージャーって基本じっとしてるだけなのでなおさらです」 はぁっと深くため息を吐いて、やれやれポーズをとる一色。 実際のところ、昨日のこともあって単純に俺が気まずいだけなのだが、どうしてこの子はこんな飄々としてるんですかね。 俺だけ超気にしてるのバカみたいでしょ。 そう恨みがましく一色の方をちらと見ると、ふと、昨夜の電話でのやりとりを思い出す。 電話を切る直前、一色から不意に投げかけられた言葉。 思い出すだけで恥ずかしく、背中がむず痒くなる。 言われ慣れていない言葉だったこともあるのか、電話を切った直後もずっと悶々として結局3時間しか眠れなかった。 なんなら今もちょっと悶々してるまである。 一色が一糸まとわぬ姿だったことを想像してしまえば、シナジー効果で俺のナニかがどうにかなってしまいそうだった。 そんな経緯もあって、一色とどう接するべきなのか、いまいち距離感がつかめずにいる。 「寒いならホッカイロ買えホッカイロ。 うちの部費貸してやるから」 「ちょっと比企谷君、何勝手なことを言ってるのかしら。 そもそも、この部活に部費なんてないのだけれど」 「え、ないの?」 マジかよ、ないのかよ……。 いやまあ考えてみれば、運動部はもちろん、書道部や美術部などの文化部も、大会やコンクールに参加しなければ部費は出ないのだ。 ここの部活、ただ本読んでお茶請けつまんでるだけだしな……。 「まあいいじゃないですか。 それとも、何かわたしがいたら困る理由でもあるんですかー?」 一色はとぼけるように人差し指を唇に当て、俺にだけ伝わるようにニヤリと微笑んだ。 動揺が顔に出るところだったが、辛うじて目線を逸らしてやり過ごす。 もう昨日のトキメキが嘘かと思えるくらい殺意沸いたんですけど……。 落ち着け俺。 深呼吸して一句読むんだ。 アメンボあかいなあいうえお。 ふえぇ……活舌良くなっちゃうよぉ……。 ……しかし、ただ殺意だけ沸いていた以前とは違って、一色のこの手のウザさも許容出来てしまっている自分がいるのは何故だろうか。 一瞬、本当に俺も一色に毒され、好きになってしまっているのではないかなどと陳腐な考えが過ったが、きっと違う。 俺が今の一色を許容出来てしまうのは、返報性の原理が働いてしまっているからだろう。 好きだと言われた分、自分もそれに報いようと本能的に、無意識的に行動し、思考してしまうのだ。 恋愛経験の未熟な中高生が「もしかしたら好きかもしれない」などと思ってしまうのはまさにいい例だ。 その返報性の原理が、「俺も一色のことを好きになる」という形で達成されるなど、本当にありえない話で、くだらない。 それこそ、俺が心底嫌っている欺瞞というものだ。 だから、改めて。 改めて一色いろはという人間を、フィルターを外して見る必要がある。 「……」 一色のことが好きかもしれないと、そんな紛い物の感情を捨ておいて。 「………………」 「なんですかさっきからジロジロ見てきて」 「あ、いや、別に……」 ……まあ、あれだ。 そりゃあ今まで妹くらいにしか見てなかった相手からキスをされたのだ。 意識するなと言う方が無理な話だ。 ……ていうか、俺なに普通に見惚れちゃってんの?脳内お花畑なの?フィルターを外すとか言っておいて、この男、めっちゃ色眼鏡かけてるのでは。 ケホケホとわざとらしく咳払いをして、一色から目線を外す。 いったん、これまでの思考をリセットしよう。 なんせ、女子は吹っ切れるのが早いと巷で聞く。 男がやたらとドギマギしている一方で、女子の方はあっさりと他の男を好きになっているなんてよくある話だ。 うっかり告白とかして振られて気まずいことになりたくないし、なるべく考えないようにしよう。 そう決意を心に決めると、ガララッと扉の開く音がした。 ノックもなしに入ってくるのは一人しかいない。 「比企谷、ちょっといいかね」 「先生、ノックを……」 例のごとく俺を呼び出しにきた平塚先生に、雪ノ下がはぁっと嘆息する。 「一色もいたか」 「はい?」 平塚先生は一色もいたことに目を丸くすると、「んー、そうだな……」と考えるように顎に手を当てた。 「せっかくだ。 雪ノ下と由比ヶ浜、君たちもついてきなさい。 ちょっと面倒な問題が発生している」 「……?」 「少し外に出るが……一色はどうする?」 言いながら、平塚先生は一色の足へと視線を移した。 松葉づえだと靴を履き替えるのにも手間だろう。 が、一色は平気だとばかりに自分の太ももをペシペシと叩いた。 「全然行けます!」 「あの、先に要件を言ってほしいんですけど……。 これ、何も知らないまま巻き込まれたら関係者扱いされちゃう奴じゃないすか」 「何か言ったか?」 「いえ何も言ってません」 ふえぇ……。 パワハラだよぉ……。 目が既に凶器だよぉ……。 出鼻から拒否権を奪われたので仕方なく、しぶしぶ立ち上がり、くるりとマフラーを巻いた。 一色さん、寒いから外嫌だとか言っておいて、結局行くんですね。 * * * 平塚先生に連れて来られたのは校舎裏。 この校舎裏には、生徒会が管理している体育倉庫や運動部の部室が軒並んでおり、一般生徒は普通足を踏み入れない。 おまけに、サッカー部やラグビー部など運動部は総じて校舎横で部活をしているので人気が少なく、日が当たる角度と丁度反対側ということもあって薄暗い。 ぶっちゃけちょっと怖い。 こんなところで告白する人とかいるのかしら。 平塚先生を追うように部室の横をするするとすり抜けていくと、やがて曲がり角へとつく。 と、そこで平塚先生が立ち止まった。 「見たまえ」 平塚先生が顎で指示したのは校舎の壁だ。 見ると、 「わ、なにこれ」 「これは……落書きですか」 そこには、スプレーやフェルトペンで乱雑に落書きをされたと思われる跡があった。 絵だけでなく、英字や記号も描かれていて、数人でやった仕業だと推測できる。 「ああ、一週間前に、朝練をしていた運動部の生徒がこれを見たと報告に来てな。 それからホームルームでも忠告はしているんだが、まあこの通り、一向に収まらん」 「そういえば、担任のせんせーも言ってた気がする」 「こういうの、グラフィティアートっていうんでしたっけ?」 「そうだけど、これアートって言えんのか」 見た限り、絵と言えるような秩序性は皆無だ。 芸術センスがないからわからんが、どちらにせよ落書きは落書きだ。 校舎に直接ペイントされているのも悪質極まる。 「なんか懐かしいなー。 子どものころ道端によくチョークで絵描いてたの思い出すよー」 「由比ヶ浜さん、今は感慨に耽っている場合ではないのだけれど」 「わ、わかってるし!」 そこの親子はさっきから何してるんですかね。 まあいいですけども。 「収まらないなら、犯人を特定すればいいだけなんじゃないすか?放課後と休み時間に限定して監視していればそのうち来るでしょう」 聞くと、平塚先生ははぁっと眉間を寄せてため息を吐いた。 「それもこの一週間続けてはいるんだが犯人は現れないんだ。 おそらく、生徒も教員も全員帰った深夜帯だろうな。 カメラを設置すると言っても、わざわざこのためだけに暗視カメラを買うわけにもいかんだろう。 警察に通報しようにも、犯人を特定できる証拠もアリバイもなければ動いてくれないからな」 「………………え、いや、まさか深夜ここきて見張ってろとか言わないですよね?」 恐る恐る聞くと、平塚先生は苦笑いをして首を横に振る。 「それができるならそうしたいんだが、そもそも深夜は門限外だからなぁ」 それもそうだ。 教師がそれを強制して学校にバレたりすれば首が飛ぶだろう。 「じゃあなんでこれをわたしたちに?」 「うむ。 君たちには解決法を考えてもらう」 一色の質問に、平塚先生はニヤリと口角を歪めて答えた。 ねえ、犯人この人じゃないよね?なんかちょっと楽しそうなんだけど? 「また随分と出し抜けに……」 「ぶっちゃけ我々教員もお手上げだ。 なんせ、深夜に残ってまで監視したくないし」 「直球だ……」 平塚先生の体たらく発言に、由比ヶ浜が若干引いていた。 なんなら言葉にしなかっただけ雪ノ下と一色も引いていた。 でも、わかるなぁ。 俺も絶対やりたくないし。 「最初は生徒会だけに話そうとも思ってたんだがな。 ……ただまあ、これは依頼ではないから、雪ノ下と由比ヶ浜は今回の事件に関与しなくても構わん」 「知らぬ間に俺は関与してるんですね……」 「これを見てしまった以上、無関係とはいきません。 学校からの依頼として、引き受けます」 「あ、あたしもあたしもー!なんか楽しそうだし!」 「だから遊びではないのだけれど……」 雪ノ下と由比ヶ浜が言うと、平塚先生は少し困ったように眉尻を下げた。 その間がどこか不自然で、思わず俺は平塚先生を見てしまう。 すると、平塚先生は俺と一色の方を順に見やって、うんと頷いた。 「……では、頼もう。 解決策は学校側も考えているところだ。 あまり気負い過ぎないようにな。 何か手伝えることがあったら言ってくれ」 平塚先生はそうとだけ言うと、白衣を翻して戻っていった。 取り残された四人。 さてどうしましょと目線で問うと、雪ノ下がふむと顎に手を当てて考えるポーズをとった。 「罠を仕掛けるのが一番手っ取り早いのだけれど……」 なに、縄とか用意して木に吊るしたりとかすんの?そんなワイルドなやり方あんのかよ。 アマゾネスかよ。 「いくら正当とはいえ、怪我を負わせてしまえば私たちも停学になりかねないわね」 「怪我しない方法ならいいんじゃない?ゴキブリホイホイみたいな!」 「そうだな。 犯人がゴキブリだったら効果的だろうな」 由比ヶ浜が「閃いた!」みたいな感じで言うので、優しく却下してやった。 おそらくトリモチのことを言いたいのだろうが、それを一面に仕掛けるとすればかなり地面が汚れてしまうだろう。 そもそも靴を脱がれたら意味がない。 「まあ急に解決法出せって言われても難しいだろ。 一旦帰って明日ブレストでいいんじゃねえの」 「そうね。 そろそろ寒くなってきたし」 さて帰りましょという空気が流れて皆一様に踵を返すと、「あのー」とずっと閉口していた一色が口を開いた。 「結局のとこ、犯人がわかっちゃえばいいんですよねー?」 「そうだが……」 「だったら、わたしに策があります」 もったいぶった言い方に、三人の視線が一色に集中する。 その視線を受け、一色はにやりとニヒルな笑みを浮かべると。 「今夜、四人で監視に来ればいいんですよ!」 どやさっとばかりに胸を張る一色に、俺と雪ノ下は可哀そうな人を見るような眼で嘆息した。 まじかよ。 後輩がここまでアホの子だとは思ってなかったぞ。 話聞いてなかったの?それをしないために解決策考えるって話だったでしょ? しかし、一色の案に、もう一人のアホの子がここぞとばかりに台頭した。 「それ超楽しそう!いいじゃんいいじゃん!やろーよ!」 「ねっ!?ねっ!?」と俺と雪ノ下を交互に見るガ浜さん。 そのたびにゆさゆさと揺れるメロン的なそれが「やろーよー!」と主張してくる。 いやいや、変な意味じゃないですよ? 「話聞いてなかったのかよ。 門限過ぎてるんだっての」 「そんなの無視すればいいんですよ。 別に停学になるわけでもないですし」 「そうだとしても、保護者の了解が得られないでしょう。 私は一人暮らしだからその点の心配はないけれど」 「こっそり抜け出せば行けるくない?あたしもたまに優美子と夜遊んだりするけど、帰りはサブレの散歩行ってたって言えばバレないよ?」 「それはそれで聞き捨てならないわね……」 とんだ非行少女じゃねえか。 まあでも、高校生ならそれくらいやってる人も少なくないのだろう。 斯くいう俺も、深夜に抜け出してもバレないどころか、バレても何も言われないまである。 もっと俺を心配してくれよ、母ちゃん……。 「先輩も大丈夫ですよねー?」 「いや、普通に夜来るとか嫌なんですけど。 寒いし怖いし明日も学校だし。 あと肌も荒れるし」 「うっわー……」 断る理由が私的すぎたせいか、一色が引き気味の声を漏らす。 むしろ最後は君たちに気を使ったんですよ?俺の優しさですよ? 「いいんですかー?夜の街を女の子三人で出歩かせて、油ぎっとぎとの中年おじさんにつかまって変なことされても」 「生々しい例え方すんじゃねえよ……」 ちょっと心がもやっとしちゃったじゃねえか。 知り合いの同級生が強姦にあったとか、そんなの確実にトラウマになるわ。 だからと言って、俺がいたところで戦力にはならんだろうけど。 「ていうか、その足じゃお前が無理でしょ。 外出歩けないでしょ」 言うと、一色の顔がピッキーンとひびが割れたように固まった。 まさかそれを考慮していなかったらしい。 「そ、それは、そのー、なんというか……………………ねぇ、せんぱぁい」 「やだ」 「まだなんも言ってないじゃないですかぁ!」 俺の即答に、一色は頬をむくーっと膨らませて、駄々をこねるように睨んでくる。 大体一色の言おうとしてることがわかっちゃう自分が怖い。 どうせ自転車に乗せてくれとかそんなところだろう。 ただでさえ門限外外出だというのに、自転車に二人乗りまでしたら警察にご厄介になってしまう。 「そもそも、もしそれで犯人がわかって翌日学校に報告したとしても、私たちが深夜に監視していたことは前提になってしまうわ。 どのみち最善策とは言えないでしょう」 「あー、たしかに。 深夜に落書きしてるってことは学校側もわかってるもんね。 なんで犯人特定できたんだーって、逆にあたしたちが責められそう」 一色の策の抜本的な欠点を指摘する雪ノ下と由比ヶ浜に、一色は「うぐぐぅ……」と唸る。 二人の言うことは至極もっともで、俺たちが深夜外出しているとバレてしまえば元も子もないのだ。 だが、その事態は回避出来うる。 「匿名でやればいいんじゃねえの。 学校側としては犯人を特定できるわけだし、わざわざ誰が報告したのかなんて問題にしないでしょ」 「それもそうだけど……。 平塚先生には勘づかれるのでは?私たちにこの件を解決するよう話したのは平塚先生なのだし」 「だったらそれを逆手に取ればいい。 たまたま見かけた一般住民からの情報っていう体で、平塚先生経由で学校にリークするんだ。 平塚先生が俺たちに解決するよう依頼したのなら、俺たちが深夜外出した責任も顧問の平塚先生になりかねない。 だから先生も俺らの名前は出せないはずだ」 説明しているうちに、思わず口角がにやりと性格悪く歪んでしまう。 完全に平塚先生を抱き込むことになるが、それも致し方ない。 ごめんね、先生! 「うわぁ……、ヒッキーのやり方、超せこい……。 先生可哀そう」 「完全に責任逃れようとしてますよ、この人……」 「さすが、私たちには思いつかないようなことを考えるわね。 犯人側の意見があるととても参考になるわ、前科谷くん?」 「ちょっと?俺やってないからね?疑いの目線向けるのやめてね?」 ひどい言われようだ。 現状の問題を踏まえた上での解決策だというのに、ここまで否定されるとちょっと悲しくなってくる。 ていうか、いつのまにか一色の策を擁護しちゃってたし。 「とはいえ、それが一番合理的ではあるのよね……。 私たちも他に考えがあるわけでもないし」 「だねー。 帰って準備しなきゃ。 何もってくればいいかなー。 寝袋と、お菓子と……あとあんぱんとか?」 「別に潜入捜査するわけじゃないからね」 「由比ヶ浜さんにとってあんぱんとお菓子は別分類なのね……」 しかも寝袋て。 この人完全に寝る気じゃねえか。 いや別にいいけど、寝ても。 とまあ、気づけば一色の策が実行されようとしているが、何日も長引いてしまうよりはいいだろう。 今日で解決できるのならしてしまいたい。 と、自然と帰宅する流れになったのだが、一色が「ちょ、ちょっと待ってくださいよ」と俺たちを引き留めた。 「え、行っちゃうんですか?わたしが考えた案なのに、わたしを置いて行っちゃうんですか!?」 「いや、普通に行くけど」 うるうると瞳を潤ませて懇願してくる一色に即答すると、どこからか「ガーン」というSEが鳴り響いた。 おそらく目の前の一色さんからだろう。 「だ、だったらわたしも行きます!」 「ダメです。 怪我人はおうちでじっとしてなさい」 「やーだー!わたしもいきますー!つれてってくださいよぉ~!おねがいですからぁ~!」 「ちょ、痛い、痛いから。 揺らすな」 おもちゃを買ってもらえない子供のように駄々をこねる一色に抵抗するも、存外強くブレザーを握りしめられているせいで引きはがせない。 おまけに横からの二人の視線が痛い。 睨まれてる。 超睨まれてる。 「駄々をこねるんじゃありません」 「じゃあ連れてってください」 「連れてくっつっても、そもそも方法がないでしょうが」 「先輩が自転車に乗せてくれればいいじゃないですかぁ」 「事故ったら責任とれないのでダメです」 「ふがーっ!」 さらに強く揺さぶってくる一色さん。 さすがにちょっと酔ってきて意識が飛びそうになる。 ていうか、雪ノ下さんと由比ヶ浜さんはなんで止めてくれないんですかねー?と、遠ざかる意識の中ちらと二人の方を見ると、由比ヶ浜が「なんか!なんかー!!」と何やらうなされていた。 隣の雪ノ下さんに至っては無言でシニカルな眼差しを向けてくる。 どうしろってんだ。 やがて一色も疲れたのか、俺を揺らし続けていた手がピタと止まった。 そして、俯いた口からぽつりと言葉が漏れる。 「仲間外れに、しないでくださいよぉ……」 「や、そういうことじゃなくてね……?」 弱々しく紡がれた言葉は、おそらく俺にしか聞こえなかっただろう。 昨夜一色と電話して、一色が俺たち三人に抱く印象は聞いていた。 だから、その一色の言葉に、それ以上何か返せる言葉が思いつかなかった。 「もう暗くなってきたし、そろそろ帰りましょうか。 とりあえず、23時頃に校門集合ということでいいかしら」 「あ、うん、おっけー。 いろはちゃんも一緒に行きたかったけど、今回は仕方ないよ」 「……わかりました」 やっと俺から離れて、一色は壁にかけていた松葉杖に手を伸ばす。 まあ、今回ばかりは仕方がない。 せめて何か慰めの言葉でもかけてやろう。 「まああれだ。 これで犯人が現れる確証もない。 そん時はまた別の方法でやることになるだろうし」 「そーゆー慰めいらないです」 「あ、はい……」 ひどい……。 せっかくの善意を何だと思ってるんだ。 いやまあ、むしろけろっとした様子だからいいけども。 ともあれ、落書きの犯人探しは、今夜さっそく実行に移されることになった。

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まいばいお15 免疫を逃れる病気たち

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「かくいう」の意味と使い方や例文!敬語やビジネスで使えるかについても 2018. この記事ではかくいうの語源や意味はもちろん、敬語やビジネスの場で使う言葉として正しいのかも紹介しています。 ぜひこの記事で「かくいう」の使い方を知って、 大事な場面で失敗しないようにしておきましょう! 目次• また 「かくいう」という言葉は逆説的な表現を持っていることもあり、なかなか日常会話でも登場しにくい表現となっています。 語源が古い言葉だと言ってもだいたい通じますが、より簡単な表現の仕方もあるので、 最近ではあまり使われることはありません。 かくいうの意味 かくいうは主に以下のような意味を持っています。 このように言う• こんな風に言う 斯くは「このように」という意味を持っていて、言うと組み合わせて 「このように言う」という表現になります! そのためよく使われる「かくいう私は」というのは、「このように言う私は」という意味で、 主に直前の文章を否定して使われます。 かくいうの使い道 かくいうは先述した通り古語を使っている表現なので、 あまり現代に向いている表現とは言えません。 ですが日常会話の中やインターネット・小説などで見かけることがあるので、現代で使われていないというわけではありません。 とは言ったもののかくいうは「とはいえ」などの ほかの言葉に置き換えられる場面が多いため、優先して使う表現ではないでしょう。 友だちや家族などの親しい間柄であれば使うことはあっても、まず 目上の人に対しての敬語としては不適切と考えておくと良さそうです。 かくいうを使った文例 それでは実際に「かくいう」を使った文例をいくつか紹介していくので、使い方の確認をしてみましょう!• タバコを吸うのはやめなさい。 かくいう私も喫煙者だけれど。 子供にゲームは1日1時間までとしつけている。 かくいう私は毎日ゲームで3時間以上遊んでいる。 きのこの山って美味しいよね!かくいう私はたけのこの里が好きだけど。 このように 「かくいう」は直前に言った内容を否定して使われます。 また使える文章の内容を考えると、自分と同じか年下の人に使える表現で、年上の方への 敬語としては適切ではないでしょう。 とはいえ• そう言う 簡単で分かりやすい表現と言えばこの辺でしょうか。 「健康に気を遣いなさい。 そう言う私も生活習慣が崩れているけど。 まとめ 以上、「かくいう」の意味と使い方や例文!敬語やビジネスで使えるかについても紹介しました。 日常生活などではたまに使えることもありそうですが、 目上の方と話す場面やビジネスシーンなどで使うのはやめておいたほうが良いでしょう。

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【アフターコロナ】ニューノーマルに於ける英語学習とは?

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この記事には、過剰にが含まれているおそれがあります。 内容の増大は歓迎されません。 をで検討しています。 にから単行本化された。 単行本第1巻・第2巻は、「Arcadia」掲載のweb小説版(以下、web版)から作中の一部表現を修正したものとなっている。 また、第3巻以降も大幅に改訂されており、単行本とweb版で結末が異なる登場人物もいる。 本記事では特に記述がない限り、単行本及び文庫版の内容に基づいた記述とする。 本編は当初の予定では第3巻で完結の予定 だったが第4巻まで延長され、さらに内容がを連想させることを配慮して第5巻まで延長された。 本編完結後も、後日談や本編の挿話、前日談などが収録された外伝が刊行されている(全5巻。 本編と合計して全10巻)。 シリーズ累計発行部数は、外伝+(プラス)刊行時点で380万部を突破している 2018年4月時点で445万部 この他に、web版には『湯煙温泉編』『商売繁盛編』という番外編があり、「Arcadia」においてサイト管理者の了解を得た上で掲載されている(『商売繁盛編』は未完)。 他にも『混家冬の陣編』が同所で掲載されていたが、これは削除されている。 2017年夏に続編となる海上自衛隊を主役とした『 ゲートSeason2 自衛隊 彼の海にて、斯く戦えり』の刊行が始まった。 彼らは民間人を無差別に殺害し屍の山を築くが、やの応戦により敵軍勢は壊滅、兵の1割をとすることで事態は収束を迎えた(銀座事件)。 特地(特別地域)と名付けられた門の向こうに膨大な資源が存在する可能性を知った日本政府は、自衛隊を特地に派遣。 特地派遣部隊は門を確保し、そこに大規模な陣を築きあげた。 特地の軍勢は門(聖地アルヌス)奪回のため進軍してくるが、一方的な殺戮に近い状態で軍勢は撃退される。 軍勢を撃退した自衛隊は、特地調査のため1部隊12名から成る偵察隊6個、 深部偵察部隊を臨時に創設する。 主人公の 伊丹耀司率いる第三偵察隊 3Rec は、植生や動物・地質等よりも人々との交流に重点を置くことで、自衛隊にとくに警戒心や敵意を抱いていない現地の住人と良好な関係を築いていく。 ある日、門近辺の人間族の村、 コダ村の紹介で訪れようとしたエルフ族の集落が、火を吐く巨大な龍、 炎龍によって襲われているのを発見する。 集落の唯一の生き残り テュカ・ルナ・マルソーを救助した第三偵察隊は、炎龍が出現したと知るや否や家財をまとめて避難しようとするコダ村の住人に協力を申し出る。 コダ村の住人である魔道士 レレイ・ラ・レレーナ、亜神の ロゥリィ・マーキュリーも加わり、伊丹ら第三偵察隊とコダ村の住人は行くあてのない逃避行を続けるが、不運にも炎龍が伊丹たちの目の前に舞い降り、両者は戦闘状態に突入する。 死闘の末、左腕を撃ち落としてなんとか炎龍を撃退することに成功した伊丹たちだが、避難民の4分の1を失う。 やがて生き延びたコダ村の住人たちと無事に別れた伊丹は、炎龍によって家族をなくした子供たちや行くあてのない老人たちに向かって、自分たちを信用するように言う。 ほとんど誰からも馬鹿だと思われている ゾルザル・エル・カエサル第一皇子は、自分では馬鹿を演じていると思い、他人の意思に操られている自覚はない。 日本人拉致被害者を奴隷にしていたこと、レレイ(炎龍退治者中唯一の帝国民のヒト種、ただし本人に帝国民としての自覚はない)に対し嫉妬し、暗殺者を向けるなど、日本にとって講和の最大の障害となる。 伊丹と3人娘+1( ダークエルフ、ヤオ・ハー・デュッシ)は、炎龍退治、迷宮での探索、魔法都市ロンデルでの刺客撃退とレレイの導師号合格を経て、ハーディの神殿に至る。 そこでハーディより、地震と更なる多大なる被害が門を開け続けている所為だと教えられ、門の開閉の技を与えられる。 このことにより、伊丹と3人娘ら(日本政府も同意見)は門をいったん閉じた後に開閉をしようとするが、アルヌス生活協同組合(の一般の者)は閉じたままになることを懼れ閉門反対に、帝国首脳部は自衛隊の戦力を恐れて閉門したままにしようと考える。 更に自国に門を開けたい中国などが絡み、互いの勢力が相手の邪魔をするなか、ゾルザルが皇帝不予に際しを起こして帝国の実権を握り、元老院主戦派とともに恐怖政治を断行する。 自衛隊によりゾルザルの手から救出された皇帝モルトは、ともに救出されたピニャを皇太女(ゾルザルの皇太子位は剥奪)とし、イタリカで帝国正統政府を宣言する。 この宣言には亜人厚遇も示され、イタリカには亜人、講和派貴族と返還捕虜第二陣、諸王国と軍が集まってくる。 自衛隊と講和派貴族、諸王国軍は帝都奪還を目指し圧倒的快進撃をするが、ゾルザルは正当政府の根拠地であるイタリカを攻め、時の 森田の弱腰(特に対中国)で特地撤退が間近に迫る。 ピニャはゾルザルを逃がさぬように、不利を承知で麾下の薔薇騎士団と亜人の混成軍で野戦に挑むが、ゾルザル配下の ボウロは皇帝暗殺の刺客を大量に放ち、皇帝死守を命じられた シャンディーや スィッセスら薔薇騎士団幹部が倒されていく。 それでも、森田を内閣総理大臣の座から追い落とすことで特地撤退を回避し、ピニャは何とかイタリカを守りきり、自衛隊は中国の妨害により残留予定者以外も残留した状態ながら門を閉じることに成功し、大団円を迎える。 外伝 南海漂流編 [ ] 皇太女ピニャは、敵対勢力もいなくなり帝国を纏めることを考え、自分の配偶者も新貴族たる亜人受けが良い者をと、他人事のように考えていた。 自分の幸福はせめて趣味のに浸りたいと考えていたが、日本との連絡つまり新たな芸術の供給も絶たれ、自ら筆を執るがその画力の無さに絶望していた。 帝国の権威を貶めようとしたズフムートの神官の暗躍で、シーミストの領主たちは、国境を越えてエルベ藩王国を荒し、戦争直前となっていた。 それを止めるため外交官菅原らは日本と帝国の外交使節をシーミストに送る手筈となる。 ピニャの秘書官ハミルトンは、亜人受け、趣味に理解、権威はあるが権力に興味はないというピニャの望む皇配としての条件にあてはまるのは、伊丹しかいないことを理解する。 そこで伊丹とピニャを二人きりの状態で媚薬を飲まし、既成事実をつくるという為に、シーミストに赴く使節に二人を入れ、ピニャにも自覚を促す。 船の座礁で、伊丹とピニャはハミルトンが用意していた媚薬入りのウイスキー(10リットル樽)と共に漂流するが、アクアス族の人魚ケミィに助けられる。 お礼にウイスキーを渡すが、飲まなかった伊丹と彼に守られたピニャ以外は乱交となり、アクアス族の女7人男5人の多夫多妻の結婚となる。 国としては重要な、シーミストとの外交(シーミスト側としてはピニャを人質にしたかったが)は、シーミストが挫けてあっさり終了。 伊丹とピニャの仲も少しは親密になった程度で、大して進展はなかった。 アルヌスでは外伝2以降で(それなりに)重要となるサブキャラが登場する。 ロゥリィ関係ではエムロイの神官(司祭、助祭、見習い)でいろいろあるがいずれもロゥリィに対して実直である。 レレイ関係ではレレイに学ぶために組合に就職した魔導師。 こちらはそれぞれ名誉欲・金銭欲・レレイへの独占欲が強く、レレイにとっては望ましくない人物たち。 外伝弐 黒神の大祭典編 [ ] 元黄薔薇隊隊長ボーゼスは富田との子供・舞を出産するが、父パレスティー侯爵は、元敵国のしかも下士官ごときとの結婚など認められない。 業を煮やしたボーゼスは皇太女ピニャより アルヌス駐在武官の職を得て、アルヌスの街の近くに小さな家(居室10室)を建て、母娘二人(執事、メイドは複数、子守専用メイド付)で住むことにする。 伊丹は江田島の勧めで新たな娯楽を模索しつつボーゼスの不安を解消する為、ナッシダ(誕生披露宴)と結婚式と祭典を企画する。 ロゥリィのおかげで、歴代皇帝でさえ成し遂げられない、亜神勢揃い(ワレハルン、モーター、グランハム、ジゼル)というナッシダ開催と、ディアボの思惑により娯楽を大々的に行う自衛隊祭 「大祭典」となる。 規模の拡大により実行委員長は伊丹二尉から江田島二佐に変更。 ランドール公爵の娘レディは、自分に従う者は取り巻きとして優遇するが、逆らう者は迫害している。 レディはピニャ自体も気に入らないが、皇太女に対し皇姪である自分が嫌がらせもできず、ピニャの寵臣の一人であるボーゼスに嫌がらせが向かい、「敵に身を任せた女」との噂を流し、ナッシダの出席者の妨害なども合法的な範囲で行う。 そしてその裏には、ズフムート神の使徒・亜神メイベル・フォーンがおり、その理由はズフムート教の神官が代々伝えてきた間違った偏見と誤解による。 偏見とは時の王が一族の娘を犠牲にしてしばらくの間得られる血剣ディーヴァを使用しない様にとズフムート教を禁教にしたことを、エムロイの陰謀扱いとしたこと。 誤解とは、ベルティ以降一族が誰もまともな結婚が出来なかった事を結婚を邪魔したロゥリィの呪いであるとし、ベルティがカストーリとの玉の輿婚を望んでいたとしたこと。 結婚相手にディーヴァのことが知られたら、本人はともかくその一族に剣と命を狙われるから逃げろと伝わっているから結婚できないのである事を理論的に説明しても納得しない状態である。 祭り自体は大成功で、結婚式に異議を唱える者を訊いたロゥリィに、メイベルが立ち上がり、眷属を入れた2対2の対決 代理で、炎龍を倒した男と戦いたいグランハムの眷属ユエルに根回し済み を要求。 伊丹の力とは個人の武勇ではなく、人徳・指揮を含めた力であり、江田島の提案で150対150の勝負となる。 ロゥリィの黒軍には自衛官、薔薇騎士団、アルヌス協同組合が参加、メイベルの蒼軍には、レディ関連の者やゴロツキたちと勝ったら娘を連れて帰れるという事でパレスティー侯爵も加わる。 棒倒しは引き分けで、結局亜神同士のとなる。 ベルティと瓜二つの顔でやりにくい為 拮抗しているが、グランハムの示唆でジゼルが(ズフムートへの嫌がらせになると)ハーディに依頼し、ベルティの魂を呼び出し、真実をメイベルに告げる。 そこで呆然となっているメイベルを、ロゥリィは吹っ飛ばして血剣ディーヴァを残し退場させる。 回想(948年前) [ ] ロゥリィがエムロイ教団フェブロン神殿の見習い神官で、亜神になったことを自覚した頃、歳の近い4人の親友(ベルティ、ビムリコ、ホロン、メグルいずれも見習い神官)とズフムート信者との活劇話。 ベルティは ズフムートの祝福(という名の呪い)により、心臓にを宿し、それを摂政に名目上の結婚の後奪われ 殺され ようとしていた。 昔からベルティを守ってきたビムリコと摂政家と同格な将軍家のホロンは先に捕まり行方不明。 メグルが桃色浪漫物語の際に、下級生達が聞いた声を頼りに捜したところ、ロゥリィはベルティを見つけ事情を知る。 だが家の格が違い過ぎ、確たる証拠が無いと結婚阻止は出来ないと、証拠集めをするが捗らない。 結局、ロゥリィは亜神であることを公にした力技と、ロゥリィの父から情報を得た宰相メイダル家の権威でメタノールを成敗し、ベルティ、ビムリコは神殿を離れて生きる事となった。 外伝参 黄昏の竜騎士伝説編 [ ] 父 ホドリューが生きているという話をグランハムから聞いた テュカは、ジゼルから借りた飛龍(翼竜より大型)に乗り、感情抑制の精霊魔法で(高所恐怖症の)恐怖を感じなくなった 伊丹と共に遊牧民パルミアのルルドを訪ねて北の地へ向かう。 その途中で助けたヤルン・ヴィエットの姫 シルヴィアを城へ送り届ける。 ヤルン・ヴィエットという国は、ソノートの族長がコノート族、フロート族の族長と次々に結婚したことにより、ソノートの族長 ザンシアが3つの部族の長の権限を持つことで女王となり、それにより作られた国であった。 女王ザンシアは3族均衡を図ろうとしているが、ソノート族の民の多くは征服側のソノートが他の部族と税等で同じ扱いなのに不満で、他の2部族は共同君主による合併なのだから対等なはずなのにまるで征服者のように振る舞うソノート族の態度に不満で分裂の目はあった。 まだ刈り入れの済んでいないコノートの土地を、遊牧民のパルミア族は通ろうとしており、これを阻止するためにザンシアはアカバ・ケンタウロスと軍事同盟を結ぶ約束をする。 その代償として娘シルヴィアをアカバの族長 スマグラーの愛妾として与える。 それは自分の跡継ぎにフロート族の血も引いている息子にする為、邪魔なシルヴィアを国から放逐する事を意味した。 伊丹たちはシルヴィアを単なる使者としてアカバ族へ送り届けたが、スマグラーの「所有者のいない物や女」は、強い奴、つまり自分の物という思考で、テュカまで自分のものにしようとする。 3人はアカバ族の村から脱出して、当初の目的地、遊牧民パルミア・ルルドの停泊地につき、そこには話の通り ホドリューがいた。 パルミアの女首長 ゼノヴィアから「昔はパルミアとコノートは仲が良く、今回の様にパルミア族の通過時に刈り入れが済んでいない時など、パルミアが手伝っていた」と聞く。 まだヤルン・ヴィエット国が成立前に、ソノート族長であったザンシアとフロート族の族長 ウーゾの妻メイヴが、どちらが高価な物を持っているか張り合い、帝国の総督を判定者として財産の半分を賭けた。 総督としては引き分けを願って判定していたが、最後の雄牛勝負ではっきりザンシアの勝ちとなり、メイヴは見栄と財産の半分を失った。 だが、その雄牛にはゼノヴィアの烙印があり、勝負は無効と訴えて裁判でゼノヴィアが証言することになった。 裁判前にザンシアとメイヴは自分に有利な証言をするよう贈り物つまり賄賂をゼノヴィアに送り、ゼノヴィアは二人の贈り物を受け取り(特にメイヴの黒い毛皮が気に入った)本当のことを言うと宣言した。 実際雄牛はザンシアに譲った物であったが、裁判で証言する本当の事とはザンシアとメイヴにとって「言った事が真実となる。 」と思えるなか、原告メイヴが行方不明で出廷せず、裁判は訴訟取消しで終了となった。 その後、ザンシアとウーゾは再婚し、ザンシアを恐れたゼノヴィアはヤルン・ヴィエット通過を避けていたが、今回その道が早い冬で通れなくなり今に至った。 ホドリューは、「女性を口説くために嘘をついたとしても最後まで欺き信じさせることが男の誠意」という、ある意味柔らかいスマグラーのような男で、パルミアの中に自称妻は5人、自称恋人は10人(ゼノヴィアもどちらか)、愛人・行きずりの関係なら無数とパルミアの男たちには恨まれ、罵られていた。 テュカは父親がそういう男であることを知っていたが、やはりそうであったと溜め息ものであった。 そのあと、副首長 ピムスたちによってアカバに売られたシルヴィアとテュカだったが、脱出の際に置いてきたシルヴィア付きのメイドの ココモを愛妾第一位に据えるほどスマグラーが気に入り、二人は自由にされアカバ族とヤルン・ヴィエットとの同盟成立を宣言した。 テュカは、ホドリューに勝ち目のないパルミアを離れてほしいと思っていたが、離れられない理由も分かるし、それに伊丹を突き合わせる気もなかった。 しかし異母妹 セランがいることで、伊丹はテュカと共にパルミアを守ることにして、まずはアカバの強襲を防いだ。 一方ホドリューとシルヴィアは、メイヴ殺害犯(ザンシアとゼノヴィアはお互いが犯人だと思っている)を探して、実はウーゾが監禁していたことを突き止める。 メイヴを解放し、ザンシアがソノート純血の自分をアカバに売った事と結婚が無効でザンシアにフロートの族長権限が無い事を公開して、ザンシアからソノートの族長権限を奪い、フロート、コノートは再分裂し、戦争の主体となるヤルン・ヴィエットが消えたことで、戦争も終結した。 伊丹は精神抑制の魔法終了後の後遺症に魔薬が加えられ(ゼノヴィアの策謀)、英雄症候群となり、アカバ撃退時にスマグラーと一騎討ちを約束するなど普段の伊丹からはあり得ない行為をしたが、それから覚めると竜槍を「約束の証」として遺し、さっさとアルヌスに帰って行った。 それから数年後…。 パルミアの幼いハーフエルフの女の子に 「黄昏の龍騎士伝説」という物語が語られていた…。 外伝四 白銀の晶姫編 [ ] 特地と日本との門が破壊により閉鎖され1年以上経つ。 ・等の燃料を得る分溜の原理的な実験は成功しているが、量産の為の工業的原油分溜プラントは何度目かの実験失敗で黒煙を上げ破壊された。 実験の指揮をする 江田島は、失敗の原因は管の強度不足によると考え鋳造技術の一部公開を考えるが、管の外側から鋭利な傷も入れられており妨害工作も認識し、帝国主導の可能性を含め、対策も必要と考えていた。 前巻で 伊丹が北の地の紛争で一方に加担したことは、通常許されることではなく諭旨免職(辞職勧告)に当たると判断されそうであった。 そこで江田島は紛争地域に開門の為に必要なの製法があり、それを得るためには紛争から逃げるより、自主的に解決に手を貸した行為が「門を開ける為に最善を尽くせ」という訓令の実行であるという理論であり、その傍証としてフロート族長シルヴィアの感状を見せた。 狭間陸将は詭弁と知りつつもそれを認め、処分は日本と連絡が取れた後とした。 これを江田島は「伊丹の罪は、日本との門を繋げる為に役立った功績で相殺される。 」という考えを レレイに仄めかすことで、開門を促進する。 「門」には今までの門より巨大な真白な柱とアーチ構造の梁が必要でこれを「高貴の白」と呼ばれる大理石で作る。 その表面には回路のような働きとなる紋様を施し、それにダイオードやトランジスタのような意味を成す宝石と、ディスプレイとなるような無色透明な板としてガラスをはめ込む。 そして繋ぐ世界を特定する為に、伊丹がダークエルフからもらい2つに割った巨大金剛石の片割れ(もう一つは日本にある)を取り付ける事で完成する。 それを目指して、レレイは自分と組合の全精力を傾けて邁進する。 一方、レディは大祭典の棒倒しの負け(それ自体は引き分け)以来、落ち込んでいた。 少なくともピニャ皇太女とその側近及びアルヌス関係者は勝ち組であり、自分はその逆と思った。 追い打ちをかけるように、父の病死、邸への襲撃と焼失、更に片恋相手の戦死と起こり、髪は白く変わった。 だが、自分がカティ皇太子の遺児で、皇位継承順位はピニャ以上である事を自覚すると行動に出た。 元老院の根回しはヴェスパー男爵にまかせて、ピニャの力は自衛隊つまり日本の力による事が大きく、自衛隊の力を削ぐため門の開通阻止を始めた。 イタリカ支配と経済路の破壊による大理石価格高騰、宮石工(メソン)・石工の家族拉致による脅迫で工事中断、賠償金(自衛隊の唯一の収入)の支払い停止。 それらを伊丹やレレイの奇策で乗り越えると、宮石工頭ドムによる門の構造物自体の破壊を指示し成功させる。 レレイたちに大きな怪我こそなかったが、大理石は割れて新たな大理石を購入する費用も時間もなく、万事休すの中雪が降り積もる。 門の構造物は真白ならば大理石でなくて良い、ガラスは無色透明なら氷で代用できるとわかり、情報を秘匿した自衛隊による突貫工事(雪まつりの雪像を作る要領)で門は完成した。 レディにとっては元老院の根回しができれば、二の次と思っていた開門妨害であったが、肝心の根回しをするはずのヴェスパーは皇帝の意思で動いており、元老院からは帝国の安定には「門」は必要、自衛隊を怒らせる行為をしたと非難され、遠国の島国の王への降嫁が決められた。 ロンデルへ向かう途中の伊丹と3人娘+1は、西の砂漠から吹く強風(シロッコ)の吹き荒れる町に立ち寄る。 そこは女性、特に若い女性が多く罹る致死率の高い流行り病が蔓延し、多くの女性は町から出ていた。 早く町から出ろと奨められるが、時遅くレレイが発症し高熱で倒れる。 町唯一の医者は正式に医学を学んでいない為、薬の知識も乏しく、他の街の医者とのコネが無く薬入手方法も持っていない。 日本の薬で一時的に熱が下がったレレイが、薬としてロクデ梨が有効と診断し、テュカを看病に残し、古の薬草園(かつて帝国に侵略された王国の物だが、放置されている)に取りに行く。 この薬草園は盗難防止の迷路に囲まれており、しかもこの病で死んだ者は生ける屍となって生者を襲うため、町の近くに葬う事が出来ず迷宮に放置されていた。 伊丹は迷宮の最短路つまり壁をぶち破って進み、女性(生きているように上気している)やコカトリスのゾンビを倒し、焼いて進んだ。 迷路を過ぎると、感圧解放型(一度圧力が掛かり圧力が無くなると作動)の罠にヤオが掛かる。 金貨の入った袋を重しにして罠の発動を抑えるが、ヤオはその袋に紐を結んで引っ張り罠を発動させる。 ヤオを救う反動で、ロゥリィはただでは済まない高さをミノタウロスのいる地下に落ちて行く。 地下に降りてロクデ梨を見つけ、レレイの為にヤオだけでも帰そうとするが、ヤオは奴隷という関係を持つことで伊丹と繋がっていたいという心情を伊丹に伝える。 更にロゥリィの服を見つけ、ロゥリィがゾンビ女性と同様に服を剥かれ食われた事を確信する。 ヤオにそれでも亜神は死なないかも知れないと励まされ、ミノタウロスを高木から転落死させ、腹を裂くと無事なロゥリィが裸で出てきた。 食われてすぐに再生されたが、ハルバードもなしで圧迫された胃の中では、助けを待つか自然に出るのを待つしか出来ず、後者では精神的に死にかねないところだったと、感謝は一入だった。 栗林志乃 彼の地にて、斯く戦えり [ ] 特地第3偵察隊に配属の決まった女性自衛官、栗林と黒川はまだ見ぬ「 二重橋の英雄」という二つ名を持つ偵察隊隊長に畏敬の念を抱いていた。 それまでに見た伊丹をその人物とは思わず軽蔑の眼差しを送っていた二人が隊長としての伊丹に会うまでのショートストーリー。 帝国の薔薇騎士団 グレイ・コ・アルド編 [ ] 皇女ピニャは騎士団を開き、筆頭百人隊長(下士官最上位)であったグレイは、半ば強制的に指導官として騎士団に迎えられた。 座学、演習をこなす中、第一隊隊長ボーゼスはピニャの指示に従わずに髙い評価を得、ボーゼスの行動を正しく掣肘出来ないピニャとピニャに評価されないボーゼスはギクシャクしていた。 小雨の中グレイに従わない隊は着替えを濡らしたり、味痢飯という極不味い軍隊食を食べたりと失敗しながらも、なんとか過ごしていた。 1000匹程のゴブリン集団の先遣隊(50匹程度)から三日間村を村を守るという演習も終わろうと言う時、堤防の決壊しそうなところを見つけピニャの采配が功を奏し、騎士団・村人総出で決壊は阻止できそうになるが、グレイが川に流される。 幸い生きて川から上がったグレイであったが、村の奴隷であり逃げた2体のゴブリンは、村にいるゴブリンの檻を抉じ開け、大群で襲ってきた。 グレイを追ってきたピニャ、ボーゼス、助教のワルドと合流したが、ゴブリンをこのまま決壊阻止作業をしている村人の所へ行かせるわけにはいかないと演習の想定のような事態となる。 グレイとワルドが互いに信頼して橋の上のホラティウスのようであったことに、ピニャとボーゼスは二人にを感じて、互いの蟠りを解く。 ゲートSeason2 自衛隊 彼の海にて、斯く戦えり [ ] ゲートの再開通から数年が経過。 空間の歪みを抑えるため、特地側からゲートを定期的に開閉する形で日本と特地との交流が続く中、海上自衛隊は活動圏を確保するべく潜水艦やミサイル艇を特地に持ち込んでの海洋調査や海賊対策を進めていた。 だが、民間人に紛れて特地に入り込んだ諸外国の工作員によって地球の兵器に関する知識が流入、海賊や軍隊は魔法を応用した大砲を使うようになっていた。 そのような情勢の中、調査を進める 江田島一等海佐と部下である 徳島甫二等海曹はファルマート大陸東側に広がる海・碧海にて任務に就いていた。 登場人物 [ ] ウィキペディアはオンラインですが、。 やでの議論にご協力ください。 ( 2015年9月) 一部の人物はweb版から姓名を変更された。 ()内に表記。 主要人物 [ ] 伊丹 耀司(いたみ ようじ) 声 - 主人公。 陸上自衛隊。 特務部隊訓練経験者、通称「」資格保有者(後述)。 モットーは「喰う寝る遊ぶ、その合間にほんのちょっと人生」。 中学校以来の年季の入ったで、漫画やweb小説を読むことに情熱を注ぐ。 過去に梨紗と結婚していたが、銀座事件後に離婚している。 銀座事件での功績で二等陸尉に昇進、特地では第3偵察隊の隊長に任ぜられ、探索の課程でテュカ・レレイ・ロゥリィと出会う。 その後、誰も成し遂げられなかった炎龍討伐という凄まじい武勲を挙げるが、その際本来の任務を放棄したため、第3偵察隊隊長の任を解かれる。 減俸1ヶ月と停職2週間の懲罰を受けて職務復帰した後は、新設された共同資源探索班の班長に着任している。 炎龍討伐の際にロゥリィとの契約を交わしたことで、ある程度の負傷はロゥリィに肩代わりしてもらえるようになる。 この能力を応用し、自分の体に文字状の傷を刻むことで、どんなに離れた場所でもロゥリィと意思の疎通を図ることもできる。 勤務態度は誠実とは言い難く、常に危険を避け、何となく任務を果たしてお茶を濁している。 評価は「不可にならない程度に可」で、本人も「趣味と仕事、どちらかを取れと言われれば迷わず趣味を取る」とうそぶいている。 しかし実際は直感的な状況観察能力と咄嗟の状況判断力に優れ、危機察知能力と危機回避能力、逃走能力が非常に高い。 自衛隊という枠に収まらない柔軟な思考の持ち主で、仲間のためにルールを破ることを厭わない義侠心を持つ一方、理想と現実をすり合わせてシビアな判断を下すこともできる。 銀座事件において多数の一般人を救った功績により「二重橋の英雄」と称えられたことを皮切りに、特地でドラゴンを退治して特地の住民を救う、特地に拉致されていた日本人を救出する、特地の避難民を自活させ、かつ企業経営まで発展させるプログラムを発案した人物とされ、日本人の中で特地における最重要人物となっていく。 蟲獣の世界に繋がってしまった「門」を破壊するために特地に残留。 「門」再開通後、特地での内戦で片方の勢力に加担したことに対する処分としてから直々にへの昇進を通達された。 伊丹自身は辞表を提出したが、伊丹自身が特地と日本を繋ぐ最重要人物であることから却下され、江田島からの進言もあって「責任ある立場につけて仕事を大量に押し付けられる」という結果となった。 現地の同僚や幹部の間での評価は高く、公にはできないような難儀な相談はとりあえず伊丹に持ちかけたらどうだという風潮が特地住民・自衛隊双方にある。 web版では工作員とディアボの起こした爆発事故に巻き込まれ、体内に喰い込んだ破片等を摘出する処置を行うため日本へ帰還。 帰還後は「門」再開通予定地の銀座駐屯地に勤務している。 Season2 前作ラストにて日本に帰還し、一等陸尉に昇進。 中隊長として訓練任務に就いていたが、江田島からの指名で再び特地入りする。 物語開始以前 少年期に父のに悩まされる家庭で育ち、これが原因で母が父を刺殺した結果、に罹患。 さらに伊丹の不用意な発言で病状が悪化して焼身自殺を図り、に入院。 このため、母と疎遠になる。 新設の三流大学を卒業後、一般幹部候補生として入隊。 訓練成績は最下位だったが、上位者が負傷したため繰り上げ合格で任官。 素行を矯正させるべく上官の命で幹部に放り込まれ、レンジャー徽章をぎりぎりで取得。 その後に配属となり、「不真面目さが逆に役に立つ」としてに送り込まれ、徽章やその他の徽章も取得している。 ただし極度ので、空挺降下は超が付くほど苦手。 特戦群でも怠け癖は変わらず、趣味のサブカルチャーを群内で布教し、上官から睨まれている。 テュカ・ルナ・マルソー 声 - 精霊種エルフ()の娘。 金髪碧眼を持つ、顔立ちとスタイルが非常に整った美人。 弓とが得意。 コダ村にほど近い「コアンの森」の中のエルフの村で父親のホドリューと暮らしていたが、村は炎龍に滅ぼされ、父によって井戸に放り込まれた彼女だけが生き残り、伊丹たちに助けられる。 救助された際に自衛隊から着替えとしてTシャツとジーンズを提供され、これが以後の標準の服装となる。 父の影響で希少種の精霊種エルフでありながらヒト種に対しても驕るところは全くなく、食事や風呂を共にするなど良好な人間関係を築いている。 炎龍によって父を殺されたショックでパーソナリティ障害に罹り、その場にいない父がいるように振る舞うようになる。 さらにヤオに真相を知らされて症状が悪化、精神の均衡を保つために雰囲気が似ている伊丹を父と呼ぶようになる。 その後も村全滅の光景のフラッシュバックなどに悩まされるも、自ら止めを刺して炎龍を倒した事によりパーソナリティ障害は克服するが、伊丹に対する思慕を隠すために正気に戻っても伊丹を父と呼び続け、自分の気持ちに歯止めを掛けていた。 しかし伊丹がとある理由で自衛隊中央病院に隔離され、そこから脱走する際に警備の目を欺くための「演技」をきっかけに伊丹に対する気持ちの箍が外れ、その言動も積極的になっていく。 を公言しているが男性に関しては伊丹一筋で、彼以外の男性には全く興味を示さない。 さらに伊丹のことになると人が変わってしまう。 女性は黒川や栗林が好みで、黒川を見て頬を染めたり、栗林を抱き枕にしたりする描写がある。 戦闘時は催眠や守護といった精霊魔法を使用する他、来日時に日本で購入したを愛用。 細腕ながら、男性でも引くことがままならない弦を軽々と引き、放つ矢には風の精霊魔法を上乗せして威力を増している。 Season2 前作ラストより、日本で生活していたが、伊丹の特地入りに際して同行する。 生活していたマンションでは奥様方相手に特地産のハーブなどの説明をして仲良くしていた。 レレイ・ラ・レレーナ 声 - コダ村に住むカトー老師のもとでを学ぶ15歳の少女(3巻以降は16歳)。 アニメ版でのナレーションを担当する。 髪はのショートカット。 ヒト種の中でも定住地を持たずに大陸を流れ歩く部族「ルルド」出身。 特地では15歳が成人基準なので、大人の女性ということになる。 無表情だが、未知の物に対する好奇心が旺盛で、を短期間で習得し、の原理を独力で理解するなど頭脳明晰。 伊丹が特地での婚姻と同義の儀式行為 を偶然してしまったために「伊丹の配偶者」を自称している。 ロゥリィたちからはスルーされているが、自分の家で伊丹に手作り料理を振舞ったり、伊丹の食事の嗜好を研究する観察日誌をつけたり、一人で寝るには大きいベッドが家にさりげなくあったりと、不器用ながらも彼女なりに色々と努力している。 戦闘時は、地球側の科学を応用した画期的な「爆轟」と評される攻撃魔法(後述)を使用。 炎龍戦では剣の柄の部分にセットしたまま別の魔法で飛翔させて超速で剣を遠隔射出するカタパルトとして使用し、ゾルザル軍との戦闘では家庭用製を魔法で飛翔させて敵に近接させた上で、メタルジェットを発生させるのような形で「爆轟」を使用する。 基本的に無表情で冷静だが、伊丹に近寄る女性に嫉妬したり、対炎龍戦では饒舌になり、普段では決して口にしないような言葉を吐くなど全くの無感情というわけではない。 特に、炎龍戦では同郷のコダ村の仲間に危害を加えられてるために感情が爆発し、魔力のほとんどを攻撃に使いきって昏倒するほどであった。 カトーによれば幼少時から病弱な母親の世話をするために働いており、母と再婚した義父から、母が死んだ後に「結婚は大損だった」と言われた事から身内であっても「ギブ&テイク」の関係が必要と考えており、自分から他人に甘えたり他人を甘やかしたりという行動がとれない。 しかし伊丹と漫画版にて三日間一緒に寝泊まりした際は、三日間とも甘えるような素振りを見せている。 もともと通訳・魔導士として、さまざまな形で自衛隊側・特地側双方で一目置かれる存在だったが、炎龍討伐メンバー唯一の「帝国臣民のヒト種」と扱われることで帝国内で英雄に祭り上げられ、嫉妬したゾルザルに多くの刺客を放たれる。 また、ベルナーゴ神殿に行った際にハーディに憑依されたことでハーディの力の一端を分け与えられ、同時に門を繋ぎ続ける悪影響を知らされたことから、門を自由に作る技を必然的に選択。 それにより反日的な帝国主権者(主にゾルザル)からは命を狙われ、特地の利権を狙う中国からは拉致洗脳の対象となる。 この空間を繋げる技は、敵対者の頭部後方に繋げ杖を入れて殴る、気に入らない発言をした者の下に空間を開け落とす等、閉門後には結構安易に使っている。 「親しき仲にもギブ&テイク」という考えから、閉門騒動後の「門」再開通のための作業では「目的を完遂しなければ」と無理のし通しだった。 Season2 前作ラストより、日本で生活していたが、伊丹の特地入りに際して同行する。 東大の養命教授と共に魔法の実証実験研究室に参加している。 エムロイの使徒とも呼ばれる。 敬称は「聖下」(せいか)。 大陸にて信仰ならびに名を知る者にとっては、畏怖と畏敬をもって崇められる。 切り揃えた腰丈の漆黒の長髪に赤い瞳を持ち、戦いに臨む際は唇の色がピンクから暗い深紅に変化する。 不老不死でに似た黒い神官服を身にまとう。 人外の身軽さとスピード、そしてパワーを併せ持ち、大人が数人で抱えるようなを振り回して戦う。 伊丹に興味と好意を併せ持っており、彼を誘惑したりする。 酒も嗜むがそう強くはない。 同性愛者の正神ハーディから求愛されており、あまりのしつこさに当人は嫌悪しているが、それ故にハーディの領域である地下が苦手で、似たような性格の梨紗に対しても当初は酷く怯えていた。 また、ゴキブリ型の蟲獣に怯えて栗林と抱き合って叫ぶなど、女性らしい部分もある。 自分の仕事や信条には非情なまでに忠実で、価値観は人間と大きく異なる。 戦闘能力は作中の登場人物中トップクラスであり、ジゼル曰く「自分では良くて五分、自分と新生龍2匹が束になってやっと勝ち目がでる」。 甘ったるい口調でしゃべるため、その容姿と相まって日本国内では色々と誤解を受けるが、国会参考人質疑での言動や戦闘時の言動など、齢を経た亜神らしい重みのある言葉を投げかける。 一方で、エムロイが求める魂を捧げるために盗賊の殺戮を行う。 そのため、断罪や狂気を司るエムロイの目に留まりそうなものにとっては恐怖の対象である。 亜神故に人間とは違った価値観を持つが、非常に仲間思いでもあり、テュカがパーソナリティ障害を悪化させた時は心配したり、炎龍戦に赴く伊丹と無理やり眷属の契約を交わしたり、ダーの襲撃で窮地に陥った第3偵察隊を救援するために駆けつけたりと周囲との人間関係は極めて良好である。 かつて亜神となり神殿のNo. 1になった直後、腐敗していた当時のフェブロン神殿の上位神官たちに五体をバラバラにされ、力を振るえなくされる。 親友の神官メグルに体を取り戻してもらい、上位神官たちを断罪したことと、信仰する神としての性質から「死神」や「闘神」という物騒な字を付けられた。 その後は、腐敗していない一般の神官たちの多くからも、いつ断罪されるかと恐れられるのがいたたまれず、神殿を出て彷徨している。 フェブロン神殿の神官の多くは今もロゥリィを懼れているが、神官長になったメグルの薫陶を得て、それを受け継いできた者たち(ロゥ・シタン)からは恐怖ではなく畏敬・敬愛されている。 あと40年ほどで陞神するが、何の神になりたいかという仲間の質問に照れながら「愛の神」と答え、伊丹、テュカ、レレイ、ヤオの4人をしばらくの間石化させた。 この事は、4人の間の暗黙の了解で本人がきちんと公言するまで「聞かなかったこと」になっており、この「聞かなかったこと」が外伝でちょっとした騒動になってしまう。 眷属となった伊丹が死んだ場合、魂が自らの下に必ず来ることから、伊丹に対する気持ちも他の女性陣に比べて余裕がある。 とはいえ、伊丹に対して隙を見ては肉体関係を持とうと幾度となく試みるが、後述の呪いなどや外野の妨害によって失敗に終わっている。 伊丹やその周囲の日本人から神道式のを打って祈られるのを好意的に思っており、アルヌスにを建てた際も自分にはこれで十分と言ってのような小さな神殿を建てている。 過去の因縁で、光神ズフムートから「婚姻に関する行事ができない呪い」をかけられてしまっており、この事がもとで外伝で一騒動巻き起こる。 Season2 今作では亜神として使命で、特地に早すぎる技術を持ち込んだ工作員を狩っている。 ロゥリィ・エム・マーキュリー 亜神になる以前から亜神に成り立ての見習い神官であった頃(13歳)のロゥリィ。 今は亡きエデンという王国の下級貴族の娘で12人兄弟姉妹の5番目で三女。 優しい両親に育てられ、健やかに育った。 当時より現在のような語尾に抑揚のある言葉遣いの癖がある。 兄弟姉妹の中でも好奇心が旺盛な少女であった。 後に当時の子沢山貴族では慣例であった口減らしと淑女修行のためにエムロイ教団へ入信。 見習い神官として修行の日々を送るが、いつの間にか亜神となっていた。 エムロイからの神託は、おぼろげに聞いた「お前に決めた」の一言のみ。 その時に多分亜神になったのだろうとロゥリィは語っている。 その後当時のエデンで禁教となっていたズフムート教徒の起こした反乱事件とフォーン家の宿命、の因縁に関わり、亜神ロゥリィ・マーキュリーとして存在を明らかにする。 伊丹たちが手負いにした火龍に居住地を襲われ、集落の代表として緑の人(自衛隊)に炎龍退治を依頼しに来た。 武人的な性格の持ち主で、自分のことを「此の身」、他者に対しての敬称として「御身」と表現する独特の口調で話す。 貞操観念は薄く、ちゃんと手順を踏めば行きずりの人間と肌を重ねるのも厭わない。 また、狭間に炎龍退治を断られると伊丹とテュカに目を付け、テュカに父親の真実を告げて精神的に追い詰めて伊丹を動かそうとするなど、必死になると目的のために手段を選ばなくなる。 親友に婚約者を寝取られ、次の婚約者とは結婚式直前に死別。 その葬式で言い寄られた男も事故死、それなのに自分が取り仕切った友人の結婚式の余興ので1等を引くなど、とんでもなく薄幸。 最初の婚約者はヤオが帰還した時点では生存していたが、親友は殺されていた。 アルヌスにやって来た当初、なにも知らずにロゥリィを「ガキ」と呼んで本人の怒りを買い、周囲の顔色を失わせた他、ロゥリィの演技に騙されて探していた「緑の人」本人である伊丹に剣を向けて逃げられる。 さらに自衛隊への仲介を行うと称する男たちに言い寄られ、彼らを撃退したことで警務官から事情聴取を受けたりと、初対面の人間にすら同情されるほどの不運ぶりを発揮する。 加えてやる気が空回るタイプであることが祟って、結果的に自分の不幸を周囲に伝播させてしまう。 テュカに対する行為もあって、炎龍討伐前までは伊丹たちから邪険に扱われていたが、炎龍討伐と特地迷宮攻略編で伊丹とともにミノタウロスと闘った際、伊丹のであることが自分の望みであることを理解。 これをきっかけに他の人物たちとの関係も改善している。 炎龍討伐後、休眠期の炎龍を起こしたのがハーディの使徒のジゼルと知り、信仰する神をロゥリィに改宗し、 ヤオ・ロゥ・デュッシと改名した。 この結果、ロゥリィを敬愛するロゥ・シタンのメンバーは誰も直信徒第一号になれずに終わり、ヤオは彼らに恨まれる、という不幸も発生している。 ロゥリィからもらった5円玉をお守りとして大事にしており、後に伊丹に貰った50円玉・500円玉を用いたお守りも自作している。 炎龍討伐後、伊丹への感謝と敬愛の意味で自ら伊丹の奴隷になる事を志願、特地での書類上では伊丹の所有物になっている。 そのことが他の女性陣に対して地位的余裕と思い込んでおり、伊丹に対してのみ自分の貞操に対してまったく躊躇がない。 女性としての外見上の年齢も一番年上で伊丹と同年代であることから、他の女性陣と比してかなり大人の接近を幾度となく行うも、伊丹の嗜好ではないことをレレイに指摘され愕然としてしまう。 その後は、気配りのできる女として点数を着実に稼ぐ路線に変更している。 閉門騒動では、身動きの取れない自衛隊の状況をアルヌスの皆に説明して傭兵隊を指揮して怪異討伐に当たった。 戦闘時には特地で一般的な弓や剣を使うが、炎龍討伐以降はを好んで使用する。 Season2 今作では亜神として活動するロウリィの第一信徒として補佐に就いている。 ピニャ・コ・ラーダ 声 - 「帝国」の第三。 赤い髪を持つ美女。 モルトの5番目の子供(姉二人は帝国の外の王国に嫁いでいる)で、第10位の皇位継承権を持つ。 モルトに命じられたアルヌスへの偵察途上で出会ったデュランから自衛隊に関する情報を聞き出そうとするが、デュランからは「帝国」への恨み言をもって応じられる。 イタリカ防衛戦で自衛隊の実力をいち早く認識させられ、和平交渉の仲介役を引き受ける。 趣味で同世代の貴族の子女を集め、自前のである「薔薇騎士団」を結成している。 部下に過酷な命令を出すこともあるが、皇族としての義務感が強く慕われている。 伊丹の軍人としての能力を信頼しており、また梨紗とのパイプとしても利用している。 性格は気位が高く帝国貴族以外を見下しがちだったが、自衛隊の戦力を見たことで帝国至上だった思想に亀裂が入り、以降は幾分柔軟になった。 しかし、日本人奴隷の件が発覚した際に懇意にしていた菅原が凄まじい怒気で問い詰めてきたときは怒りの理由が理解できず困惑している。 父親からは薔薇騎士団も含めて軽視されがちだったが、地震発生に際して戻ったときは「見違えた」と見直された。 また、見違えたという意味で発した父の「一皮むけた」という言葉をかさぶたができるような傷を負ったと解釈するなど、発想はまだ固いところがある。 また、炎龍討伐事件以前に他の貴族たちは10レン(1レンは約1. 6m)以内に入ることはなかったそうだが、講和が順調で心の余裕が出てきたのに加えて気位の高さが和らいだためか、周囲からの印象は好意的になった。 来日時に梨紗の部屋で目撃した「の」に傾倒してとして目覚め、趣味で創作するまでになる(曰く「絶たれたら精神的破滅」)。 ただし腕が悲劇的に追いついていないレベル。 彼女自身は日本語を読めないため、ボーゼスら語学研修生に翻訳して送ってもらっている。 モルトが倒れ、ゾルザルがクーデターを起こした際に主戦派から吊るし上げを食ったことで政治に関わることを忌避するようになり、伊丹たちに救出され帝都を脱出した後、日本の梨紗の部屋に逃亡して引き籠っていた時期があったが、シェリーの説得で皇太女即位を承諾して復帰、イタリカに帝国正統政府を開府する。 正統政府軍本隊と自衛隊が帝都に向かう中、イタリカを攻めるゾルザル軍を釘付けにして本隊が戻ってくる時間を稼ぐため、篭城ではなく野戦を選択。 数で劣る状況ながらも最後まで粘り続けて勝利する。 外伝における婿取り騒動では、政治的にも性格的にもピニャの想定や妄想的にも、最もにふさわしい相手が伊丹であることがわかり、伊丹に急接近することになる。 その際、伊丹に対してピニャの想いは決定的になるが呼び捨てとキスどまりで、後日ボーゼス、ヴィフィータ、ハミルトンからは手を付けさせて、所有権を主張しろと言われる。 web版では主戦派による拉致から救出されていない。 そのため自分の困難の原因はすべて門にあるとし、「芸術の伝道者」である梨沙を特地に呼び寄せて拉致した上で門を閉じ、二度と開かないようレレイを害そうと企てる。 Season2 皇帝の座に就き数年。 先帝たるモルトの紐付きながら、帝国内部の調整に奔走しつつ日本との交渉も進めている。 SEASON2 [ ] 徳島 甫(とくしま はじめ) 海上自衛隊。 三ツ星レストランオーナーの息子で料理が得意。 現在は江田島統括官付きとして特地の調査に当たっている。 特地では料理人として潜入し各地の情報を収集している。 前作から江田島の部下として特地に派遣されていたが、閉門騒動以降は幹部でもないため、かなり暇していた。 大祭典でロウリィに吹っ飛ばされたメイヴェルの愚痴を聞き、最終的に血剣ディーヴァをロウリィに奪われ、主神から見捨てられた(と思い込んでいる)メイヴェルが共に行動している。 プリメーラ・ルナ・アヴィオン 碧海の美しき宝珠のティナエの統領の娘で亡国アヴィオン王家の血を引く。 極度の人見知りで酒を飲むと気丈となるため、『酔姫』の異名が知られている。 軍事力が劣るティナエはプリメーラをシーラーフ侯国に輿入れをすることで、シーラーフ海軍の協力を得ようと考える。 シュラ・ノ・アーチ 正義の海賊アーチ一族の血を引く。 帆艇アーチ号の船長。 プリメーラの親友である。 オデット・ゼ・ネヴュラ 翼皇種の少女。 戦艦オデット号の船守りを務める。 プリメーラの親友である。 作中の戦いで両足を失うが、日本で最新式の義肢を得る。 この義足にはマイクロジェットエンジンが内蔵されており、燃料積載量の制約から時間が限定されるも同族を上回る飛行速度を発揮する。 日本 [ ] 自衛隊関係者 [ ] 第3偵察隊 [ ] 栗林、桑原、黒川の人物像は、作者が自衛隊に勤務していた頃の知人をモデルにしている。 栗林 志乃(くりばやし しの) 声 - 第3偵察隊所属。 から召集された。 女性自衛官。。 漫画版では伊丹や第三偵察隊のメンバーから「クリ」「クリボー」(アニメ版ではちゃん付け)などと呼ばれる。 女性ながら近接格闘が得意で、徽章を持つ。 その格闘戦能力は極めて高く、イタリカ防衛戦で超人的な戦闘能力を持つロゥリィと即興でコンビネーションを合わせる、伊丹の命令でゾルザルを皇帝や大勢の護衛の前で半殺しの目に合わせる、特地の怪異生物とナイフ一本で渡り合い勝利するなど、作中でも武勇伝を積み重ねている。 身長が自衛隊合格基準の150cm未満だが、色々誤魔化して入隊した。 同じ第三偵察隊の女性自衛官であり、対照的に長身の黒川と並べて「第三偵察隊の凸凹WAC(女性自衛官の略)」と呼ばれている。 小柄な体格ながらバスト92cmの巨乳持ち。 しかし周囲からは筋肉ではないかと疑われており、猪突猛進の性格も相まって、伊丹からは「脳筋爆乳馬鹿女」(漫画版では富田から「脳筋爆乳娘」)と呼ばれている。 アニメ版では装備品をよく壊すという悪癖がある。 ただその後、城壁内での近接戦闘で盗賊たちと切り結んだ際、64式小銃の銃剣と二脚を折る。 この銃はアルヌスへの帰還後、武器弾薬返納時の点検で銃身まで歪んでいることが判明、廃銃となった。 学生時代にオタク趣味の知人から受けた心ない行為に辟易させられた経験からオタクを嫌っており、伊丹や倉田のオタク趣味も快く思っていない。 上司として一定の分別はわきまえているが、怒って蹴りを入れたり、酔って叩いたり、銃を突き付けたりとかなり露骨な態度を取る。 アニメ版、漫画版において、入浴中にロゥリィが「視線を感じる」と言った時も真っ先に伊丹を疑った。 レンジャー徽章と特戦群に憧れているが、それ故にオタクで普段はやる気の欠片も見えない伊丹がレンジャー資格所持者で特戦群出身であることを知った時には、この世の不条理を嘆いている。 結婚願望が強く、伊丹に酔った勢いで特戦群の男性を紹介してくれるように頼み込んだこともあるが、前述の格闘能力から特戦群の猛者にすら敬遠された他、好意を抱いていた富田がボーゼスのことが好きだと知っても諦めず、ついにはボーゼスへの告白直前にボーゼス宅に乱入するが、ロゥリィの手であえなく鎮圧されるなど、男運はない。 閉門時には「門」の封鎖にも構わず自らの自衛官としてのポリシーに従い、特地で最後まで戦い続ける事を選んだ。 web版では伊丹と同様に爆発に巻き込まれ右目を失うなど怪我を負い、意識不明の伊丹に付き添う形で日本へ帰還した。 帰還後は一等陸曹に昇進。 伊丹のボディーガードも兼ねた秘書官をしている。 富田 章(とみた あきら) 声 - 第3偵察隊所属。 と徽章両方を取得している。 個性豊かな第3偵察隊面々の中では一般的な良識と規範を持つ自衛官。 物語を通じて、伊丹の実質的な右腕として活躍する。 後にボーゼスとの結婚の都合上、身分の違いを埋めるため、ピニャの配慮で帝国爵位貴族の地位を賜り、卿の称号を得る。 ボーゼスのような女性が好みのタイプで、来日時に護衛に付いたことで互いに意識し合って後に交際に発展、結婚まで意識するようになる。 閉門騒動時は伊丹のバディとして、「門」の暴走状態を解除するために暴走を固定する魔法陣となった駐屯地外壁を崩す発破作業を行うために同行、「門」が閉じた後も特地に残る。 その後、しばらくしてボーゼスとの間に長女の舞を授かる。 大祭典にて(日本での入籍登録ができない代わりに)正式な結婚式を挙げることになるが、このことでまた一騒動起こる事となる。 web版では、ゾルザル派に親族を人質にとられることで自衛隊に敵対しなければならなくなった村人に記者の一人が囲まれたのを助けるため殉職してしまう。 富田の殉職は栗林の考える「強さ」というものを思い直す切っ掛けともなった。 倉田 武雄(くらた たけお) 声 - 第3偵察隊所属。 ドライバーで高い技術を持つ。 北海道から招集された。 伊丹同様のオタクで(ケモノ娘萌え)であり、伊丹とはおたく話で盛り上がる仲。 また、銀座事件の日に同人誌即売会の会場にいたが、自衛官として何もできなかったことを気に病んでおり、伊丹のことは自衛官としても非常に尊敬している。 帝都に開店したPXの支店で、出入りの商人を通じた情報収集を行うが、漫画版ではこの際、商人自身やその妻ではなく、子供たちへの贈り物を用意して相手の気を引いていた。 また、皇族(ゾルザル)のお忍びパーティーの噂を聞きつけ、パーティーの厨房に古田を送り込むよう話を付けるなど、機転が利く。 薔薇騎士団によってイタリカに連れ戻された伊丹を奪還する際に、フォルマル家の猫耳亜人メイドのペルシアと出会い一目惚れ。 その後はイタリカでの任務を率先して引き受けながら交際を重ねていく。 特地自衛隊に全面撤退命令が出された際、ペルシアを助けるために一人戦地へ飛び出そうとして仲間に力づくで制止されるが、伊丹が届けた新たな命令書によって待機命令は撤回。 イタリカへの救援部隊に参加し、ペルシアの危機を救う。 閉門後は特地に残留し、恋仲となったペルシアとは熱々の状態。 ただしケモナーは相変わらずであり、彼女以外の亜人女性に目移りして制裁を加えられることもある。 web版ではペルシアと共に日本に帰還したが、モデルとして世界的なスターになった彼女に若干気後れしている。 古田 均(ふるた ひとし) 声 - 第3偵察隊所属。。 自分の店を持つのが夢で、開店資金を稼ぐために自衛官になった、という異色の経歴の持ち主。 有名な料亭の料理長の元で修行していたという経歴を持ち、その料理の腕は一級品。 特地においてはその技量を発揮して多くの人を喜ばせてきた。 漫画版にて、本人としては自身の日本料理が特地で通用するか試したがっているが、取り寄せた新鮮な生魚などは特戦群を始めとした同僚や協力者として事務所に出入りしている悪所の娼婦たちに嗅ぎ付けられて集られ、特地人相手でも肉料理ばかり注文されるので残念がっている。 ただし自衛官や料理人としては有能だが、男としてはテューレに惚れられていることに気付かないなど、かなりの朴念仁。 帝国での潜入活動中、彼が自衛官とは知らないゾルザルに気に入られて皇太子付きの料理人として雇われることになり、その立場を利用して諜報活動を行う。 そこで巡り合ったテューレと心を通わせるも、その想いはテューレのあまりに重すぎる宿命のために叶うことはなかった。 閉門騒動ではシェリーを連れた柳田やデリラと共にヘリごと門に突入して日本に帰還。 4年後は自衛官を退官して念願の小料理店(Web版での屋号は「兎屋」)を開店、元特地派遣部隊を中心として自衛官の溜まり場となっている。 外伝では、彼の料理法を受け継いだ帝国やアルヌスの料理人による「料理革命」が起きている。 桑原 惣一郎(くわばら そういちろう) 声 - 第3偵察隊所属。 50歳。。 伊丹や他の隊員からは「おやっさん」と呼ばれる偵察隊の副長であり、伊丹不在時には代理を務め、伊丹が第3偵察隊隊長の任を解かれてからは隊長を引き継いでいる。 任官歴が長く経験豊富で、訓練教官の経験もあり、生徒であった倉田から「鬼軍曹」とも呼ばれているが、説明を求めるレレイに相貌を崩したり、炎龍と遭遇した際に「」と発言するなど、まるっきりの堅物ではない。 ただ、「ドラゴン」という単語を聞くとを連想する世代であり、炎龍を発見した際は「首一本の」と言って倉田から「古い」と突っ込まれた。 さらに、外見は子供であるロゥリィが酒をあおっているのを見とがめた際に、齢961歳の彼女から散々「坊や」扱いされてへこんだこともある。 閉門騒動では日本に帰還。 4年後は定年退職し、孫の相手をしつつ警備会社に務めている。 黒川 茉莉(くろかわ まり) 声 - 第3偵察隊所属。 23歳。 二等陸曹。 190cm超の長身で、栗林とは40cm以上の身長差があるということなるが、アニメ、コミックともそこまでの長身には表現されていない(それでも第3偵察隊では一番の長身)。 から召集され看護資格を持っており、救出活動における主幹人員である。 趣味は注射。 銀座事件の際は大量に発生した怪我人の治療に忙殺されていた経験を持つ。 伊丹や栗林からは「クロ」「クロちゃん」と呼ばれることもある。 真面目で気配りができるが、目の前で困っている人を助けたい衝動はあってもその先の展望がないため、理想が先行しがちな(悪く言うと無責任な)提案をしては伊丹に却下されている。 当初は反対される理由を理解できずに伊丹に反発していたが、自身の提案した内容が実際に行われてテュカの自我が崩壊した様を見てからは慎重になった。 その後、つまらない冗談のせいで病院に強制収容された伊丹の監視役として異動となり、第3偵察隊メンバーとしては最初に日本に帰還する。 当初はお淑やかな口調に多少毒が混じる感じであったが、伊丹と行動を共にすることで何かを吹っ切って悟ってしまい、お淑やかな口調は変わらないが毒気がさらに増した。 閉門後も変わらずに勤務し、4年後には看護師長を任されている。 Web連載版では、以前は一般の病院に勤めていたが、ストーカーの研修医から逃れるために自衛隊に入隊したという設定がある。 また、閉門後には役者を志して夜勤専門の看護師をしながら活動している。 仁科 哲也(にしな てつや) 声 - 第3偵察隊所属。 階級的には伊丹、桑原に次ぐNo. 現場指揮を補佐する桑原に対して伊丹の苦手な書類仕事のサポートをしていた。 妻帯者だが、大企業のキャリア幹部の妻に尻で敷かれている。 閉門騒動では日本に帰還。 4年後、北海道に異動になっている。 笹川 隼人(ささがわ はやと) 声 - 第3偵察隊所属。 陸士長。 写真撮影が趣味で、倉田と一緒になって撮った亜人や特地生物の写真を「ある雑誌」に投稿したかったようだが、許可が下りなかったと漫画版番外編で語られている。 ただし防衛省からは、参考人招致以降、特地の人々(主に女性)に対する関心が高まり、テレビ局、新聞社などの要求、圧力を躱すための材料として重宝されており、笹川の撮った写真が「特地の女の子特集」として週刊誌などで紹介されている。 閉門騒動では日本に帰還。 陸自を退官し、4年後では金沢で職人である父親の仕事(Web版ではの絵付け師)を手伝っている。 勝本 航(かつもと わたる) 声 - 第3偵察隊所属。 三等陸曹。 少し軽薄で軽い性格だが、その気さくさで街の子供たちに慕われている。 漫画版では関西弁で喋っている。 (LAM)で炎龍の左腕を破壊したが、その際にLAMの形状がに似ていたことから「鉄の逸物」として、さらに彼の発した発射時の安全点呼の言葉「後方の安全確認」が、炎龍を退けた魔法の呪文「コホウノ、アゼカクニ」として旧コダ村住民によって特地に広がることになる。 Web版「商売繁盛編」では捕虜となったミューティの取り調べの際に何度か通訳を務めており、彼女が釈放された後、行き場の無かったミューティの引き取りをロゥリィに依頼して好意を抱かれた。 ゾルザルの放ったダーに襲われた際、テュワルを守って手榴弾で自爆しようとしたが、ロゥリィに救われた。 閉門騒動では日本に帰還。 4年後、教育隊の助教をしている。 栗林菜々美にアタックしたがフられたことを、柳田にバラされていた。 戸津 大輔、東 大樹(とづ だいすけ、あずま だいき) 声 - 第3偵察隊所属。 共に陸士長。 戸津は財テクが趣味で、後にアルヌス協同生活組合の経済顧問を始める。 東は陸曹課程の昇進試験を受けている。 閉門騒動では日本に帰還。 4年後、戸津は恋人との交際が進展中(Web版では陸自を退官し、銀行に再就職していた)。 東は陸曹からさらに昇進を進め、に進学した。 色々あり伊丹を少し恨んでいるが、いくつかの作戦で伊丹が使った策を実行している。 家族持ちで息子もいるが、外伝四では帝都悪所に住む子供・リニエを引き取る発言をしている。 フランクだが職務には忠実。 漫画版ではベッサーラの襲撃に対して屋敷を爆破する報復行動を指揮している。 あくまで任務の一環で温泉の監視をしていたが、ロゥリィと視線が合ったことに気づいて撤退するなど、勘が鋭い。 漫画版では飛行船型の無人航空機が代役となったために未登場。 礼文(れぶん) 外伝参より登場。 特殊作戦群の武器係。。 筋金入りの銃器愛好家で、管理している銃器を個人的にカスタマイズしたり、名前をつけたりしている。 北の辺境へ向かう伊丹に、「シャーリーン」と名付けたと、「セレッサ」と名付けた散弾銃を渡す。 幹部その他 [ ] 狭間 浩一郎(はざま こういちろう) 声 - 特地方面派遣部隊指揮官。。 の哲学科を卒業後、として入隊。 一般兵であるから昇進を重ねた。 座右の銘は「叩き上げ」。 帝国内に日本人が連れ去られ奴隷化されていたことが判明すると元老院への爆撃を命じたり、独断で炎龍退治に向かった伊丹を援護するために部隊を派遣するなど大胆な行動をとる。 自分たちの規律や常識では出来ないことでも義侠心で平然とやってのけ、特地のキーパーソンに好意を持たれている伊丹を「絶対に死なせてはならないバカ」と位置づけ、日本人の中で特地における最重要人物であると認識している。 そのため、日本政府が「門」の開閉をレレイを通して自由に行う事を要望した際、レレイたちが自衛隊に条件提示してきたその中の項目の一つ「伊丹耀司のアルヌス協同生活組合への引渡し」という普通なら到底容認できない条件に対しても、レレイたちの意図を見抜いた上で、苦笑しながらも悩むことなく要求を飲むことを予定に入れてしまう。 閉門騒動時には「撤退する時は一番最後」という己の信念に従い、最高責任者として特地に残る。 「門」再開通後は日本で経過した4年で定年に達していたため、労をねぎらう意味でへの昇進を打診されたが、断って退官した。 これには閉門から再開通までの間に独断で行ったこと に対する責任を取った一面もあった。 柳田 明(やなぎだ あきら) 声 - 特地方面派遣部隊幕僚。 を優秀な成績で卒業し、日頃の言動にエリート意識が漂い鼻につく。 ただ東大を落ちており、・・実務能力・兵士としての力量全てにおいて上である狭間には妬みを抱きつつも頭が上がらない。 伊丹に対しては嫌味を言いつつも、彼の尻拭いに奔走する苦労人の実務家。 真面目一徹でキャリアを重ねてきたストレスから、怠け者なのに評価される伊丹に嫉妬を爆発させる一幕もある。 とはいえ伊丹も柳田もお互いのことを口では「嫌いだ」と言いつつもなんだかんだと仲が良く、互いを認め合う仲である。 狭間と共にピニャ、ボーゼスと対面した際はニヤニヤしながらボーゼスが伊丹を暴行したことを繰り返し問い詰め、ピニャから「蛇みたいで嫌な男」という印象を抱かれた。 他にも、特地の資源確保のためにヤオを伊丹にけしかけたり、デュランに対して脅迫じみた要求をしたため「食えない奴」と悪態を吐かれた。 が、伊丹が炎龍退治に赴いた後、狭間を初め、佐官級の幹部に囲まれて問い詰められた際は緊張のあまり全身から脂汗を垂らしつつも最後まで口を割らずに約束を守り通すなど、義理を通す面もある。 事務畑であるため決して戦闘能力は高くはないが、デリラに狙われた紀子を救おうとして高度な体術を持つデリラに命懸けで食い下がり、相討ちに持ち込む。 その際に大怪我を負うが、デリラの介護のもと回復。 その後は人生の全てを柳田に捧げると誓ったデリラとコンビを組み、イタリカにおいて諜報指揮官として活躍する。 閉門騒動時、皇帝の勅命を負ったシェリーを日本側へ脱出させるため、閉門寸前の「門」へ、デリラや他の自衛官とヘリで突入し、命からがら日本側への脱出を成功させる。 4年後も変わらず自衛官を続けているが、古田の小料理店の常連となっており、元第3偵察隊メンバーとの付き合いも続いている。 健軍 俊也(けんぐん しゅんや) 声 - 第4戦闘団団長。。 ピニャに盗賊撃退の依頼を受けた伊丹からの支援要請を受け、第4戦闘団のヘリ部隊を率いてイタリカに出撃。 なかなか出撃の機会がなかったこと の鬱憤を晴らすかのように、「」よろしくヘリに搭載したスピーカーからの『』を大音量で鳴らしながら、盗賊に対し容赦ない攻撃を行い、これを殲滅している。 その後、盗賊殲滅戦の対価の交渉の際は、特地の常識としては異常に少ない要求と、捕虜を人道的に扱うよう求めてピニャたちを困惑させている。 前職はの大隊長であり、日本側外交団の救出を目的とした帝都への空挺降下作戦では、現地に精通した現場指揮官として空挺団の鯖江陸将補から現場指揮一切を委ねられ、見事に作戦を成功させた。 この作戦の後に薔薇騎士団のヴィフィータに一方的に気に入られ、娘ほども歳の離れたヴィフィータに押し切られるような形で交際するようになる。 漫画版の番外編では、駐屯地で始まったラジオ放送番組にラジオネーム「キルゴアたん」でリクエストを入れている様子も描かれている。 この時にリクエストしたのは映画作品「のテーマ曲」で、炎龍討伐時の行軍中、まさに戦車で川を渡っている最中だった柘植がこれを聴いて噴き出している。 炎龍編では、炎龍退治を断られたヤオが食堂で泣いているのを目の当たりにしながら何もできない自分たちに憤っていた。 閉門騒動後も特地に残り、ヴィフィータに戦術を教えている。 門再開通後は帝国への駐在武官就任を打診されているが、現場から離されると不満を漏らしている。 単行本では名前は不明だったが、外伝にてヴィフィータが「シュンヤ」と呼んだことで名が判明。 その後、文庫版のキャラ紹介欄にて漢字を含む本名が判明した。 加茂 直樹(かも なおき) 声 - 第1戦闘団団長。。 伊丹からの支援要請の際に第1戦闘団の出撃を具申したが、スピード重視との狭間の判断により出撃は第4戦闘団となり、副長の柘植二佐と共に歯噛みする。 その後、資源調査の名目で炎龍討伐に出た伊丹たちを救援するべく、エルベ藩王国王・デュランの要請という形で出撃。 炎龍はすでに倒されていたが、代わりに新生龍二匹を討伐した。 閉門騒動後も特地に残り、門再開通後は機甲教育隊隊長就任を打診されているが、健軍同様に現場から離されると不満を漏らしている。 神子田 瑛(かみこだ あきら) 声 - からの出向組。 を操る。 操縦経験1000時間を超える超ベテランで腕も確かだが、炎龍にを挑み、挙句に炎のブレスを吐かれて機体前部を焦がされる 内部の電子機器が破損寸前の危ない状態だった と「チキンランで火を吹くとは男らしくない」と怒るなど、直情的で幼稚な面がある。 パイロットとして空と飛行機を愛してやまないが、そのあまりの「濃さ」故に女性には縁がなく、未だ独身。 最終決戦の際、既にヴィフィータと交際している健軍に「 騎士団の女性を 紹介するまで飛び続ける」、つまり紹介しないと燃料切れで墜落すると自分と久里浜の命を材料に脅迫し、合コンをセッティングしてもらったが、結果は不明。 閉門騒動後も久里浜と共に空自高級幹部として特地に残留しているが、航空機の燃料不足のために暇を持て余している。 外伝1巻では職務上、基地を離れることもないため、アルヌスの住人との接触も少なく、特地語が覚束ない旨の発言をしている。 久里浜 純(くりはま じゅん) 声 - からの出向組。 神子田のであり、その精密な管制はコンピュータとも評される。 がトレードマーク。 いつでも冷静に物事を観察しており、熱くなりがちな神子田にブレーキを掛ける役割も持つ。 神子田と共に、二度と日本には戻さず最終的には特地で処分する予定で運び込まれたを駆って炎龍とチキンランを繰り広げたり、新生龍を撃墜したりと、自分たち以外は米軍も旅客機もいない空を満喫している。 しかし神子田共々パイロットを引退する時期が迫っており、日本に戻ったら別部署への異動が決定的だった。 そのこともあり、閉門騒動時には「現状維持」を命じられた特地に残る。 江田島 五郎(えだじま ごろう) 外伝弐より登場。 日本国外交使節団、派遣駐在武官・。 日本政府より、特地の海洋事情を調査するために派遣された駐在武官。 閉門騒動時、特地に残った。 しかし、アルヌスにはそもそも海洋が存在しないため、閉門騒動後も暇を持て余す日々を送っていた。 その時に伊丹の企画した福利厚生のための基地祭改め大祭典の実行委員に名乗りを上げ、責任者となる。 一見すると海上幕僚的なインテリで紳士だが、その実は筋金入りの帆船模型オタク。 特地で持て余していた暇を利用して凄まじい数のフルハンドメイドの帆船模型を作り上げ、伊丹を驚嘆させる。 その腕は、伊丹遭難事件の状況報告を見聞しただけで、伊丹の乗っていた帝国製帆船の極めて忠実な模型を作り上げてしまうほど。 伊丹をして「艦長」と言わしめるほどに尊敬させてしまう。 緻密で頭脳明晰、かつ奇想天外な発想を繰り出す策士でもあり、大祭典開催時のさまざまな障害すらも催し物にして大祭典を成功に導き、ボーゼスの父親と富田の間のわだかまりも解消させている。 「Season2」ではに昇進。 潜水艦「きたしお」の客分として特地の海へ乗り出し、外海に存在する国々の調査を行っている。 新田原(にゅうたばる) 声 - 帝都「悪所街」事務所の責任者。。 温厚な人柄であるが、と2度の震災を経験した古参の自衛官で、特地で地震が起きた際にはハーピィ種の女性・テュワルの証言と自身の経験から、事前に関係各所への緊急連絡および帝都郊外への一時退避を命じた。 檜垣 統(ひがき おさむ) 声 - 特地方面派遣部隊幕僚。。 伊丹の直属の上官。 組織としての枠組みに囚われない伊丹に常に頭を悩ませつつも、彼に対して若干の劣等感を感じている。 閉門騒動時、日本へ帰還するため待機を命じられていたが、避難民が内部に紛れ込んでいた怪異・ダーに襲われた際、当初は、避難民を怪異から守るために命令を無視して助けに行こうとする桑原ら元第3偵察隊員を止めようとする。 だが、最終的には元第3偵察隊と共に自身の責任で対処する命令を出した。 その際、難民に紛れ込んでいたゾルザル軍の怪異使いに刺されて負傷し、行動を共にした元第3偵察隊員とともに日本に戻った。 今津(いまづ) 声 - 情報の収集・工作を行う「第二科」科長。。 周囲からは「エセ関西弁」と言われる口調で話す。 柳田同様に「国益を考慮した意見」を持つが、デリラが偽の指令書で動かされて傷ついた際には怒りを露わにした。 政府から要求されている資源探査などのために幹部自衛官を融通しようとしたり、「(国防も含めて)日本人はもっとずるくケチになるべき」などとも発言している。 権謀術数に長けており、ゾルザルによるクーデターが勃発した際は新田原の楽観的観測を「馬鹿は、そんな馬鹿なことをするはずがないということを選んでやる」と窘めている。 また、伊丹らがゾルザルによるレレイ暗殺を阻止を試みた際には「この手の暗殺者は依頼人が死んでも仕事をやめない」「ゾルザルを殺すよりも生かしたまま脅して撤回させた方が良い」「他人を暗殺しようなんて輩は、自分が狙われる側になると案外腰砕けになる」と的確なアドバイスを出し、見事成功に導いた。 またこの際「実の兄を殺されたお姫様(ピニャ)も気分が悪いだろ」と、気配りのできる一面も見せた。 政治家・官僚 [ ] 菅原 浩治(すがわら こうじ) 声 - 官僚。 帝国と交渉するために特地に派遣される。 ピニャの紹介で元老院議員の有力者との顔繋ぎを進める。 礼儀正しく冷静なようで時間にルーズな相手には内心で毒吐いたり、ゾルザルに話の腰を折られた際には舌打ちしたこともある。 熱血漢なところもあり、外交官として公私混同を避けようとするものの、眼下で紀子を奴隷にして見せつけていた驚きと怒りから伊丹のゾルザルへの暴行を容認したり(直後に伊丹共々激しく後悔していた)、オプリーチニキにシェリーが捕まりそうになった際には、シェリーを助けようと相手が未成年であるにもかかわらず婚約を大きな声で公言するなどしている。 「門」が閉じた時に日本からの支援が当面望めない状況を憂慮し、政治権限のある政府中央官僚が必要であろうと考え、国益のために特地側に残る事を決める。 web版ではシェリーと共に日本へ帰還。 数年後には国連大使として諸外国からの要求に対処する日々だが、「若い嫁」を貰ったことでやっかまれている。 破天荒で自衛官らしくない伊丹を相応に評価しており、一緒に行動しているところが割と描かれているが、シェリーの利発さに「トラック転生」の疑惑を持つなど伊丹の発想に毒されていると自覚している場面もある。 この際、とある事情で貴族女性の間でコスプレじみた服装が流行していたことに驚愕している(本人は中世ローマ風を予想していた)。 炎龍襲来の際にコダ村避難民に犠牲者が出たことを与党を叩く材料にしようと画策。 レレイやテュカからも自衛隊の責任を問える発言は得られず、ロゥリィを黒衣から炎龍の犠牲者の遺族だと決めつけて自衛隊の不祥事を聞こうとしたが、ロゥリィに「お馬鹿さん」「犠牲者より救われた人数を気にしろ」と言われ、年功序列を振りかざした挙げ句にロゥリィやテュカの実年齢を知らされ、ショックから質問を切り上げて退散する。 漫画版では「総理!総理!」と小泉総理を怒鳴りつけた実在するの容姿で描かれている。 「門」の向こうの特地を日本国内で新たに見つかった未開未発見の土地と定義し、「門」の向こう側に統治機構がない場所があればそこは日本国領であることを宣言する。 銀座事件時には政権終盤であったため、自衛隊の特地派遣後にほどなく本位と交代する。 アニメ版では派遣以前に政権を終えている。 漫画版ではのに似た容姿で描かれている。 「門」という前代未聞の現象真っ只中に政権を託され翻弄される苦労人。 直面した問題に対して即断即決出来ない閣僚に対して呆れ果てており、寝床で密かに「辞めてやる」と愚痴をこぼしている。 特に同盟国である米国の要求に頭を悩ませ、伊丹たちが国会参考人招致された際にピニャが秘密裏に来日する事が漏えいし、閣僚の不祥事の情報を盾に取られて特地からの「賓客」を引き渡すようディレルの圧力を受け、密約を結ばされる。 しかし直後に内閣総辞職することで自らの政治生命と引き換えに密約を反故にし、信頼する嘉納に後を託す。 漫画版ではのに似た容姿で描かれている。 森田(もりた) 声 - 辞任した本位の後を継いだ内閣総理大臣。 事なかれ主義で物事を深く考えていないため、周囲から不安視されている。 自分自身を客観的に見る事ができると称している。 自衛隊派遣当初の目的「帝国の撃破、銀座事件責任者の処罰と賠償」から「『門』の確保、特地側戦力に対しての防御」と方針を縮小する。 最終的には中国の術中にはまり、「門」の管理をのに託し、自分が責任を負わずに済むようにしようと目論むが、木檜以外の全閣僚の辞職願と与党内各派閥幹部の同意を得た嘉納の手によって失脚する。 小説並びに漫画版では、自由民主党のに似た容姿と口調の描写で表現されている。 好きで「閣下」の通称を持ち、伊丹とも古くからの友人で世代を越えた理解者。 べらんめぇ口調が特徴。 自らの職責に基づいて「命令」を下すことから防衛省制服組からの信頼も厚い。 日本の国益のために尽力し、外相会議では各国からの「の派遣(という名目で特地に入れろ)」という要求を突っぱねる。 森田の失脚に伴い、総選挙直前の残務処理と承知の上で内閣総理大臣に就任。 政府から特地派遣部隊への命令書を伊丹に託す。 特地に向かう伊丹に、ないよりはマシと自身が所有していた狩猟用の散弾銃を(表向きはロッカーごと盗まれたとして)持たせた。 閉門の4年後、日本のポップカルチャー発信拠点として内外古今東西の市販メディア、同人誌などの膨大な蔵書を擁するを設立後、政治家を引退する。 嘉納はこの施設を作った本音を「特地に残った伊丹が、いつ帰ってきてもいいようにしてやるためだ」と夏目に吐露している。 小説並びに漫画版では自由民主党のに似た容姿や口調の描写で表現されている。 夏目(なつめ) 声 - 森田内閣防衛大臣。 嘉納が引退した後、保守党のとなる。 嘉納の盟友。 帝国の日本人拉致及び奴隷化の報復として、狭間から航空自衛隊へ要請された帝国元老院爆撃に対しては森田への事後報告を引き受け、「大いにやってよろしい」と許可した。 閉門騒動後は門の再開通に備えて、銀座駐屯地のドームの強化と接点となるダイヤモンドの設置を進めていたが、銀座とは全く違う場所に門が開いてしまい、4年かけた準備と予算が無駄になったと頭を抱えて嘆いている。 小説並びに漫画版では、自由民主党のに似た口調や容姿の描写で表現されている。 木檜(こぐれ) 森田内閣。 他人から聞いた話を、自分の考えのように言う癖がある。 そのためシェリーに誘導され、自衛隊が全面攻勢に打って出てゾルザル派を討伐するように仕向けられてしまう。 嘉納が森田を失脚させるため、森田に突きつけた各閣僚の辞職願の束の中には木檜のものだけがなかった。 公安 [ ] 駒門 英世(こまかど ひでよ) 声 - 防衛省所属。 から防衛省・自衛隊に出向しており、後に公安部に復帰(警察関係者と自衛隊、防衛省との出向人事交流は現実でも普通に行われている)。 「門」を狙う勢力の排除や、それら勢力のマスコミを利用したプロパガンダ工作の対処・摘発など、伊丹ら自衛官の活動を影で援護。 縁の下の力持ちのような活躍をする。 ロゥリィ、テュカ、レレイの初来日時に護衛を務める。 その最中に超重量のロゥリィのハルバードを迂闊にも持ち上げようとして腰を痛めてしまい、それ以降は杖が手放せなくなっている。 「働きアリの中で怠け者を演じられる」伊丹を尊敬し、日本滞在中の伊丹たちのためにいろいろ便宜を図る。 洞察力に優れ、不審人物の見極めには公安警察官らしい年季の入った能力を発揮する。 また、日米の密約を盾にするCIA局員に対して「中国とロシアとアメリカの工作員の見分け方を知らない」との名目でまとめて拘束するなど、非常にしたたか。 マスコミ [ ] 古村崎 哲朗(こむらざき てつろう) 声 - ジャーナリスト。 非常に無礼な男であり、広告代理店や各国に牛耳られるマスコミの中で自由に報道するために、ありとあらゆる事に対し否定的な偏向報道をする。 学生時代は運動に参加していた。 漫画版では自衛官から「昭和の遺物」とも評されている。 軍隊というものに偏見を持ち、特地での取材制限を受けてアルヌスの街を「」のような宣伝用の街だと邪推し、待機のために寝そべる姿勢をとる自衛隊員をだらしないと評し 、また出撃待機中の空挺隊員を居眠りをしていると決めつけ、他の取材陣に嘲られている。 また、薔薇騎士団に対して不粋な発言をして怒らせてしまい出禁にされる(他国の記者にしても失礼な問いかけをして特地人を怒らせている)一方、危険だから退避しろと言われた取材現場に強引に居座った上、本格的に危険になると自衛隊に保護を求めるなどという言葉を体現するような人物である。 世の中の流れが一つの方向に加速することへの恐れと、特定の勢力からの誘惑を避けるために全てを批判するという心情を吐露するも 、報道で使われるように空気を読んで取材することにも慣れてしまっている。 中立的なジャーナリズムを望む紀子に、それが存在しないことを主張し、紀子も中立の立場でないことを指摘する。 自身の報道姿勢がマスコミに対する国民の信頼を損なうものであることを自覚しており、報道のあり方に悩む奈々美に、自身と違った道として紀子の情報ブログを紹介する。 アニメでは名前が「古村崎一也」となっている。 栗林 菜々美(くりばやし ななみ) 声 - ジャーナリスト。 古村崎の後輩であり、栗林志乃の妹。 姉に劣らぬ巨乳の持ち主だが、要領が悪くて同期からは出遅れており、何とか挽回しようとしているが、夏場の取材で露出過多な服を着たりしてかえって先輩に睨まれるなど、努力が空回りしている。 銀座で起こったある騒動で姉の志乃と遭遇し、志乃との会話からタナボタで特ダネ報道を行なってしまうが、完全なイレギュラーだったためしばらく干されていた。 その後、特地に直接赴く仕事に志願した結果、世界の行く末を左右する重大な特ダネを掴むが、局の圧力により握り潰されてしまう。 後に古村崎との会話や現在のマスコミ界への反発から、公平な報道のあり方について模索するようになり、閉門後は局を退職し「何も足さず、何も引かずにありのままを視聴者に伝える」を信条にネットテレビニュースのメインキャスターを務め、その報道姿勢から人気を得ている。 砂川 カメラマン。 古村崎に対抗しようとする菜々美に対し「君も彼に対する反感から偏向している」と諭す。 閉門後は局を退職し、菜々美と同じネットテレビ局のカメラマンをしている。 アニメ版では菜々美と行動するスタッフは全員女性となっている。 肥田木(ひだぎ) テレビ局社長。 森田総理と関係が深い。 トゥーレン・ホゥナのによるに手を染めており、森田の失脚に合わせてと薬物不法所持の現行犯で逮捕される。 民間人 [ ] 葵 梨紗(あおい りさ) 声 - 伊丹の元妻で同人作家。 29歳。 伊丹の中学・高校の後輩であり、のコレクターでもある。 栗林からは「伊丹と同類」と言われる筋金入りの。 幼い頃からよく知っており、安定収入がある伊丹に酔った勢いで「養って下さい。 代わりに結婚してあげます」と結婚を申し込み夫婦となったが、銀座事件を切っ掛けに互いの意識のズレを感じ、「仕切りなおしたい」と彼女の方から離婚を申し出た。 伊丹とはそれ以降も友人以上の関係で付き合いを続けており、本人曰く「夫婦だった頃より上手くいっている」。 離婚後は趣味に散財しては電気・ガス・水道・日々の食事もままならないほど生活に困窮しており、伊丹から借金をして凌いでいる。 部屋に陳列されたビスクドールを見たロゥリィに、ハーディの回し者と勘違いさせて震え上がらせたり、伊丹たち一行を安全に特地へ帰還させるために、ネットで「大きなお友達」を大動員するように情報操作を仕掛けて米国コマンドを翻弄したり、現実逃避をして「特殊な芸術」の道を極めるために逃げてきたピニャを住み込みのアシスタントにするなど、かなりの大物っぷりを見せる。 漫画版13巻ではアルヌス傭兵団々旗のデザイン監修として名前が出ている。 望月 紀子(もちづき のりこ) 声 - 帝国による日本人拉致被害者のひとり。 銀座事件以前に帝国から秘密裏に派遣されていた偵察員に拉致され、ゾルザルの奴隷にされていたところを伊丹によって救出される。 家族は拉致された娘を捜し続けて銀座事件で死亡、同時に拉致された恋人の裕樹(姓は「のがみ」)は奴隷として売られた鉱山の落盤事故で死亡、さらに実家は火事で焼失と天涯孤独になったことを知り、生きる希望を失う。 テューレの策略によりデリラに命を狙われるが、柳田に助けられる。 奴隷という身の上から必死に覚えた特地の言葉に堪能で、外国語も複数習得している。 そのため自衛官や外務官僚ではない「民間人の通訳」として、海外のマスコミから特に重宝される。 その際、常に否定的な報道を行う古村崎に出会い、彼に対する反感から正しい情報を発信していこうと決意する。 日本に帰国後は、特地で保護されていた間に起こった楽しい思い出や、特地で友人になった亜人達との記念写真を掲載したブログを細々と開設し、特地の「本当の」状況や情報を発信していたが、いかんせん個人のブログレベルではマスコミの偏向報道に押されて人気も出ず、誰に知られるわけでもない状況であった。 しかし古村崎に反発した(かつ助言を受けた)菜々美の協力で、大規模に特地の事実情報、特に菜々美が局に握り潰された特地のスクープを発信していく機会を得る。 閉門より4年後は、特地に関するコメンテーターとしてネット放送などで活躍している。 松居 冬樹(まつい ふゆき) 帝国による日本人拉致被害者のひとり。 紀子の恋人の裕樹と共に鉱山奴隷として売り飛ばされていた。 かろうじて生き残っていた所を主戦派によって自衛隊をおびき出すための囮にされるが、特戦群によって救出される。 Web版ではゾルザルに殺され(ゾルザルは事故で死んだと強弁し)た上、首を交渉使節団に突き付けられた。 漆畑教授(うるしばた -) 宇宙生物学を研究している教授。 気味で、テュカたち特地人をのように見る悪癖がある。 が、実験・研究を断られれば引き下がるだけの常識はある。 白位博士(しらい -) に勤める天文学者。 初めて観測する特地の星空にかなり興奮していた。 養鳴 賢九郎教授(ようめい けんくろう -) 物理学者。 東大出身で、職歴もすべて東大というエリート。 東大出身を鼻にかける東大至上主義的なところもあるが、基本的に気の良い優秀な学者である。 ハーディより伝えられた特地での異変を調査すべく派遣され、クナップヌイで空間の歪みを観測したことで、「門」が世界に与える影響にいち早く気づいた。 レレイの明晰な頭脳を大変気に入り、東大の自分の研究室に来るように強く薦めている。 漆畑・白位・養鳴の3人揃って個性的な上にノリが良く、クナップヌイでの最初のアポクリフ調査終了後、帰りに松居を救出した特戦群を回収すると伊丹から聞いた時には民間人でありながら参加する気満々で、負傷者の収容を手伝っていた。 閉門より4年後は、特地に関する名物学者として知られている。 漆畑は東大名誉教授、白位も教授となったが、出演したwebテレビ番組で乱闘騒ぎを起こすなど、ノリの良さとはっちゃけぶりは相変わらず。 だが、視聴者からは好意的に受け取られている。 「Season2」では、レレイの協力を得て魔法の実証実験をしているが、魔法が使えるレレイがいないと実験が進まない状況。 地球人でも素養さえあれば魔法の修得が可能なことは判明しているが、特地とは逆の理由で「まだ早い」と判断している。 銀座の少女 声 - アニメ版に登場。 「銀座事件」の発生直前に現れた「門」の第一目撃者。 その際の異変に気を取られて両親とはぐれてしまい、事件後に伊丹に保護される。 母親とは再会できたが父親を亡くし、自衛隊出立の日に2人で事件被災者の慰霊場を訪れていたのを伊丹に目撃されている。 各国関係者 [ ] アメリカ [ ] ディレル 声 -。 国内の支持率が低迷しており、国民に成果を示す為に特地から得られる利益と資源を狙ってさまざまなな工作を仕掛ける。 公式な場以外では「自衛隊」を「日本軍」と呼称し、特地での面倒事は日本に丸投げするなど実にアメリカらしい傲慢な性格。 閣僚のスキャンダルをネタに本位に圧力を掛け、特地からの「来賓」を引き渡すように脅迫するが、宿泊施設に差し向けた特殊工作員も全滅。 その後、本位内閣の総辞職でそれ以降の協力を無効にされ、銀座で「来賓」を拉致するために差し向けたCIA局員も駒門に抑えられて失敗。 さらに栗林姉妹がテレビカメラの前で「どこかの国」が「特地の来賓」を狙っていることを生中継でしゃべってしまったために全てがご破算になり、癇癪を起こしていた。 グラハム・モーリス 声 - 日本支局統括責任者で、駒門とも顔馴染み。 箱根の作戦ではハイデッガーたち実働部隊の壊滅という事態に陥るも、特地に帰還するため銀座にやってくる来賓(特地の人間)を確保するべく画策するが、梨紗が4万人以上の「大きいお友達」を銀座に呼び寄せたことに加え、駒門にも先手を打たれたことで失敗した。 クワイゼル・ハイデッガー 声 - 特殊工作員。 箱根に宿泊する伊丹たちを襲撃し特地の人間の拉致を試みるが、護衛の特戦群にことごとく阻止される。 ディレルの裏取引で特戦群撤退後、今度はロゥリィ1人に中国とロシアの工作員共々一人残らず殲滅させられる。 ハイデッガー自身も乱戦の最中にロゥリィに右腕を斬り落され、別の敵からも銃撃を受けて死亡した。 web版では三つ巴の乱戦で自滅してしまう。 ジェイキンズ 特殊工作員。 閉門騒動で中国側の工作員・劉と協力していたが、土壇場で立場を翻して一人勝ちを決めようとするも失敗する。 劉による一連の騒動により偶然別世界に繋がった「門」の存在により、場合によっては人類では対抗すらできない相手が存在する世界に直面してしまう危険に気付く。 これにより安易に新たなる「門」を望み利益を狙う発想を反省した。 中国 [ ] 薹 徳愁(とう とくしゅう) 声 -。 膨れ上がった人口やエネルギー需要を解消するため、特地にを送りたがっている。 劉(りゅう) 薹の命令で活動するエージェント。 デモ隊を隠れ蓑にした工作員部隊を用いて「門」の独占及び破壊を目論んだが、偶然別世界に繋がった「門」を興味本位で覗き込んでしまい、蟲獣に食い殺される。 web版では「共産党国家戦略企画局・局長」。 日本国内のいわゆる「プロ市民」や、メディア放送局内の「同調者」を使った情報戦略を指示している。 ディアボと共にガス兵器を使用して駐屯地を一時占拠するが、鹵獲した自衛隊の武器の使用に苦労している。 鈴 芳華(りん ほうか) 中国の女性工作員。 正規の軍人ほど戦闘力はないが、語学力などに優れる。 劉の命令でデモ隊の暴動に巻き込まれた観光客を装い特地に潜入、アルヌスでワーウルフ族のウォルフと出会った際には初めて見る亜人種に何かを感じ取ったのか、彼の誘いを受ける返答をした。 親しい者から呼ばれている「 ファファ(フルネームはリン・ファンファとなる)」という愛称をウォルフに伝えて、メイアからは「物好き」と言われる。 レレイの身柄奪取を企て、身柄を奪取後に劉と合流するが、日本側から門に飛び込んできた伊丹に跳ね飛ばされ気絶した所を捕らえられる。 トゥーレン・ホゥナ 16歳。 表向きは東アジアのスーパースター だが、実態はハニートラップ要員。 肥田木相手の枕営業の最中に踏み込んできた公安に保護された。 石原莞吾(いしはら かんご) 「Season2」から登場した人物。 中国の工作機関に協力する日本人だが左翼主義者という訳ではなく、スパイに憧れた結果として見つけた仕事が中国のものだったというだけ。 徳島と出会った際には互いに「コイツとは合わない」という第一印象を感じている。 特地語が話せるため、交渉事を任されていたが、中国側の工作員はロウリィの襲撃で全滅。 潜入していたアトランテイア内で「 イシハ・ラ・カンゴ」として頭角を現す。 ロシア [ ] ジェガノフ。 特地からの資源流入によるロシアの発言力低下を恐れている。 だが、利権そのものには関心はあまりないようで、日本が米中露の工作を切り抜けたことに対しては賞賛している。 名前の由来は。 特別地域 [ ] この地の人名は、その者が信仰する神に由来するミドルネーム(名前の頭の部分で「頭名(かしらな)」と呼ぶ)を持つという則がある。 信仰する神を変えるとミドルネームも変える。 漫画版10巻の番外編によると、特に信仰する神を持たなければ名乗らないこともあるらしいが、平民ならともかく貴族・王族や裕福な商人などは社交の場でネタにされて煩わしいため、適当な神の頭名を名乗っている。 種族を言及しない限りは基本的に「ヒト種」。 アルヌス [ ] アルヌス協同生活組合関係者 [ ] カトー・エル・アルテスタン 声 - コダ村の賢者で魔導師中の魔導師と呼ばれている戦闘魔法の大家であり、レレイの師匠。 避難民とともにアルヌスに居住。 組合の幹部だが、普段は日本・帝国双方から来た語学研修生に指導したり、子供たちに読み書きを教えながら自身の研究を続けている。 元々は学都ロンデルで研究に勤しむ身だったが、諸事情によりコダ村に移住した。 すでにヒト種の老齢の域に達しているが、冗談のつもりでセクハラ発言をしてはレレイの冷たい視線を浴びたり、圧縮した空気の弾をぶつけられたりしている。 この行動は半分は「地」だが、感情表現に乏しいレレイに対する彼なりのスキンシップの手段である。 導師号の持ち主だけあってその知性は本物であり、アルヌス協同生活組合で働く特地の人々向けの日本語教本(通称「赤本」)を著した。 ロンデルの導師達と異なり、人を妬むこともなく良いものは良いと素直に言える人物であり、レレイが日本から持ち込んだ資料を基に新たな攻撃魔法を開発したことを評価し、伊丹らと共に炎龍討伐に成功した後は導師号挑戦の許可も出している。 帝国上層部で炎龍討伐にレレイの名が出てもどのような者か分からなかったが、あのカトー老師の弟子という事で納得された程、帝国では有名な導師号を持つ魔導師。 専門は窮理(物理学)。 旧コダ村の避難民 旧コダ村出身の避難民。 炎龍の襲撃で身内を失い、村長含めた他の村人も自分とその身内だけで手一杯で、放置されてしまった者たち。 伊丹たち第3偵察隊によってアルヌスに保護された。 テュカ、レレイ、ロゥリィ、カトーを除いて総勢21名(老人2名、中年3名、子供16名)。 アルヌスに来た当初は中年の3人を始め、数人が骨折などの怪我を負っていたため自活する方策が思い当たらず、テュカや年頃の少女らは「自分たちが丘の上の兵隊(自衛官)に身体を売るしかないか」と考えていた。 だが、自衛隊より丘に散乱する翼龍の死骸から鱗を採取する許可を得ることで経済的に自立する手段を得る。 子供たちはカトーに読み書きを習いながら、怪我から復帰した中年と共に翼龍の鱗・牙の採集や洗浄・選別の仕事をしており、特地人としては語学研修組を含めた組合員の中でも最も日本語に馴れ親しんでいる。 子供たちは事実上は孤児だが、漫画版では後から組合に参加した職員に「坊っちゃん、嬢ちゃん」と呼ばれている。 老人たちは年少の子のお守りや、初期のPXで店番をしていた。 語学研修の開始などで急に増えた客に対応できず、困惑していたところに研修生付きの従者が手伝いを申し出た結果、研修生目当ての自衛官が訪れるようになる。 ゾルザル軍の焦土作戦で各地の村が荒らされた際には、旧コダ村村民を含めて生き残った者たちが新たな難民としてアルヌスに押し寄せた。 帝国との講和が成立したことで旧コダ村のある地域はアルヌス州の一部となり、アルヌスの援助を受けて復興を開始した。 web版では「世間を惑わす(帝国には都合の悪い)流言を流布した」という理由でゾルザル軍に皆殺しにされかかるが、事態を知って先回りした伊丹たちによって逃げることに成功。 ロゥリィ直筆の巡礼札と「ベヘラン」という新しい村名を受け取って旅に出た。 外伝参ではホドリュー捜索に旅立つ伊丹とテュカに、取っておきの鱗や素材で作った装備を贈った。 デリラ 声 - フォルマル伯爵家から斡旋され、アルヌス協同生活組合の食堂で働くヴォーリアバニー。 少々蓮っ葉な物言いだが、明るく面倒見も良いため給仕長も務める。 漫画版では空薬莢から作った耳飾りをしている。 元々はヴォーリアバニーの女王であるテューレに仕える戦士だったが、ゾルザルの侵略とテューレの裏切りで故郷が滅亡。 グリーネと共に行き倒れていたところをフォルマル伯爵家に保護された経緯から、フォルマル家に忠誠を誓う一方、テューレに対しては並々ならぬ憎しみと殺意を抱いていた。 フォルマル伯爵家の紹介でアルヌスに来たが、実態はメイド長のカイネから情報収集を命じられた密偵。 テューレの策略により送られた偽の命令書によって紀子殺害を実行しようする。 当然本人が殺されるのを嫌がっても実行するつもりであったが、紀子が「死んじゃおか」と呟くのを聞き、ホッとしつつ殺そうとするが、「痛いのはヤダな」と言われ痛くない殺し方など知らず困惑しているところを、止めに入った柳田との相打ち状態で阻止される 後に柳田は車椅子、デリラは骨をチタンで補う事で復帰。 偽の命令であった事から、日本の裁判で執行猶予を得られたものの、アルヌスは勿論イタリカにも戻れず、その後柳田に忠心を尽くすことを誓い、自衛隊の諜報作戦や特戦群と組んだ特殊作戦に率先して協力する。 ヴォーリアバニー特有の身体能力の高さを有し、特にずば抜けた跳躍力の高さを利用した体術を得意とする。 また、高性能並みの聴覚の鋭さ、弓を銃器並みの速応性で扱う能力、そしてアルヌスで会得した敵の会話を同時通訳できるほどの日本語会話能力を持ち、特戦群をして「是非ウチの部隊にスカウトしたい」と言わしめる。 ただ、自身の安全を考えずに独断専行するきらいがあり、その辺を何とかしなければと言われている。 その後、憎悪の対象であったテューレと再会して殺そうとするも、柳田に制止された。 閉門騒動時に柳田らと共に命からがら日本側へ脱出、4年後は古田の経営する小料理店で看板娘として働いている。 メイア(メイヤ) 声 - キャットピープルの女性。 アルヌス協同生活組合の直営店舗「PX」で働く。 フォルマル伯爵家から斡旋されてアルヌスにやってきた。 特地全般に比べて非常識とも言えるほど好待遇な「PX」での仕事やそれを紹介してくれたフォルマル伯爵家に感謝しつつ責任感を持って真面目に取り組んでいる。 日本人と言葉が通じず困るヤオに、支給された会話参考書「赤本」の存在を教える。 炎竜退治の交渉のために譲ってほしいとせがむヤオに対して、本心では譲ってあげたいと思う一方、持ち出し厳禁扱いであったため「もしこれで失職したら、自分の仕送りを頼みにしている家族や同族の事はどうなる」「この仕事を紹介してくれたフォルマル伯爵家に泥を塗ることになる」と思い、逡巡している。 「門」の閉鎖が噂された時期には、日本の産品を扱っているPXが閉店し、失業してしまうのではないかと落ち込んでいた。 自衛官の一人に懸想している旨の話をガストンとしていたが、「門」の向こうからやってきたマスコミなどの一部が特地側のヒト種と同様に亜人を見下しているのを感じて「意中の人に告白してニホンに付いて行く」かどうか悩んでいた。 ディアボが繋ぎをとった中国の工作員によるレレイの拉致作戦では最初に「PXからの返品」という形での地球側への送り出しに協力(これはディアボがレレイの杖のみを送った)。 その後、鈴芳華に通訳を強制されたが負傷しつつも脱出、ディアボの正体を明らかにした。 その後、閉門騒動の煽りで壊滅したアルヌスの再建・復興における人手不足から、ドーラやフォルテと共にレレイの秘書・助手をするようになる。 漫画版では子沢山な家庭の長女。 現在はメイアの仕送りで平和に暮らしているが、一時は実家や一族が離散していたことがあるらしい。 彼女がお土産として送った(メイア自身の写真も収録された)写真集の「袋とじページ」には悪所で撮影された娼婦たちの写真が収録されていたため父親が興奮しており、子供が増えるかも知れないと若干後悔している模様。 10巻収録の特別短編では初めての有給休暇を取るが、仲間に臨時の郵便屋扱いされたり、イタリカ行きの馬車が途中で壊れたり、訪ねたイタリカで仕事を振られたりと散々な休みとなった。 ドーラ 声 - 狐耳と狐尾をもつ亜人種の女性。 フォルマル伯爵家のからの斡旋組で、デリラと共に食堂の接客係として働く。 閉門騒動の煽りで壊滅したアルヌスの再建・復興における人手不足から、メイアやフォルテと共にレレイの秘書・助手をするようになる。 漫画版では柳田がデリラと並んで美人として名を挙げているほか、8巻では伊丹たちの見送りシーンでタンクトップにホットパンツといった日本風の私服を着ているなど洒落っ気が高い。 ガストン・ノル・ボァ 声 - アルヌス協同生活組合の食堂「あさぐも」の料理長を務める壮年の男性。 腕は悪くないが、少々利己的。 別の街で食堂を切り盛りしていたが閉店してしまい、アルヌスにドワーフ大工集団の賄い係としてやってきたが、ドワーフたちが賄い係を見下すのに耐えられず、自ら売り込んで食堂の料理長となった(番外編『商売繁盛編』より)。 一度店を潰して苦労している経験の持ち主であり、現状を失う事を恐れている。 デリラが問題を起こした際にはによって自分が罰せられることを恐れて自衛隊に協力した(現代の日本では共犯や犯人隠避でもしない限り、連座で責任問題にはならない)。 ディアボが中国と手を結ぼうとした際には、「門」の閉鎖によって自分たちの生活が立ち行かなくなってしまうことを恐れ、レレイの拉致に協力した。 外伝壱で、新規開発地となったコダ村に異動となったことが語られている。 ウォルフ ワーウルフの傭兵。 アルヌスの街や隊商の警護を担当しており、漫画版では彼以外にも数名、女性も含めたワーウルフの傭兵が登場している。 強面だが気の良い男で、伊丹たち第3偵察隊をはじめとする面々に遊ばれても機嫌を損ねる事はあまりない。 女癖が悪いらしく、閉門騒動時に行きあった鈴芳華にコナをかけた際には通訳をしたメイアに「甘い顔を見せれば即行で押し倒されて妊娠させられる」などと滅茶苦茶扱き下ろされていたが、鈴からは親しい者にしか認めない愛称を伝えられるなど、色好い返事を貰っている。 漫画版では、街に出てきた同族の女性に声を掛けているが冷たくあしらわれている。 また、番外編ではアルヌス温泉にて全身をくまなく洗われた際に大層な巨根であることが判明、目撃した自衛官は揃って敬語になったと語られている。 その他にも栗林に毛並みを堪能されたりと、犬に近い扱いをされている。 10巻収録の特別短編では初めての有給休暇を取るが、伊丹から聞いた「知的好奇心の追求」というテーマでアルヌス全体を見て回り、中々に充実した休みを過ごす。 フォルテ・ラ・メルル 外伝壱に登場。 アルヌスで学徒生活を送る18歳。 幼少期より「天才」と呼ばれそのまま成長したがゆえに、自分以外の他人を見下している高慢な女性。 幼いころから頭脳明晰で天才と持て囃されて育ち、ロンデル在住時には同じ学生はおろか教師にも一目置かれるようになったことで「努力」というものを過度に見下すようになり、努力をせず、余裕を持って、それでいて史上最年少で導師称号を得て自分の力を世界に知らしめようと考えていた。 しかし、その間に自分より年下のレレイが最年少で導師号を得てしまった為、挫折と敗北感に打ちひしがれていたところをメイベルに唆され、カトーの弟子になるためアルヌスへ向かう。 当時のアルヌスの街では「居住するだけの在籍」というものが許可されておらず、アルヌスに居住する住民は全員アルヌス協同生活組合に関係する職に携わる必要があるため、カトーにアルヌスで仕事しなければ弟子にしないと言われて子供たちの教師をするか、テュカやレレイの助手をするかを提示されてレレイの助手をしながら研究もすることにした。 ある時「『異世界への門』の取扱説明書」という本の存在を知りレレイに読ませてほしいと頼むが、ベルナーゴ神殿で禁書指定されているため見せることが出来ないと断られる。 その後、ジターの口車に乗らされレレイが留守の間に「『異世界への門』の取扱説明書」を盗み出そうと画策する。 レレイの部屋にジター共に忍び込み仕掛けられたトラップに悪戦苦闘しながらも本を盗み出したまでは良いが、ジターの手によって盗み出した本は「レレイの伊丹耀司観察日記」なる本にすり替えられており、後から失敗に気が付くことになった。 外伝四ではスマンソンの様子にも薄々気づいていたが結局暴走を止められないなど、作中の女性陣の中ではヤオと同じくらい男運がない。 ジター・ズフ・ランダー 外伝壱に登場。 24歳の男。 フォルテと同じように、ロンデルに居る時にメイベルに唆され(もっとも名前で分かるとおり元々ズフムート教徒である)、カトーの弟子になるためアルヌスにやってくる。 アルヌスでは教師の仕事をしており、語学研修に来ている日本人から地球の数学理論の知識を聞いたりしていたが、フォルテに近づいて契約を持ちかけ、お互いの知りえた情報を交換し合い、フォルテから聞いた「『異世界への門』の取扱説明書」を盗み出そうと共謀する。 そして2人で本を盗み出した後にフォルテに気が付かれないように本をすり替え、そのまま本を持ち去りメイベルに届けるが、この本もダミーだった。 スマンソン・ホ・イール 外伝壱に登場。 18歳の男。 魔道士としてレレイを尊敬しているが、レレイが異世界人である自衛官たち(厳密には伊丹)のために無理をすることへの嫉妬が高じて、レディやその配下であるブザムに協力する。 「門」の開通式典の最中、偶然拾った血剣ディーバの切っ先を飛ばして伊丹を殺そうとしたところを客席側を監視していたヤオに阻止され、警備隊に逮捕される。 ミューティ・ルナ・サイレス 声 - web版番外編『商売繁盛編』に登場。 セイレーン種の女性。 姿はヒト種に似ているが、体毛が羽毛状になっているなど鳥の特徴が混じっており、精霊魔法が得意。 他に弓を使う。 少々ほれっぽい性格を自覚している。 元は遠く離れた小島で一族と暮らしていたが、知り合ったヒト種の(ロクでもない)男と故郷を飛び出した後、傭兵として連合諸王国軍に加わりアルヌス攻略戦に参加した。 連合諸王国軍の壊滅離散後は盗賊団の一員となってイタリカを襲撃するが、自衛隊により盗賊団は壊滅し恋人も戦死。 生け捕りになったところを情報収集のために伊丹が選んだ捕虜5名のひとりとしてアルヌス駐屯地に連行され、自衛隊からの事情聴取や魔法のサンプルデータ収集に協力する。 釈放後は通訳を務めた勝本の計らいでロゥリィの部下としてアルヌスの治安維持任務に就いており、主に捕らえた犯罪者の護送や警務隊に引き渡した際の調書作りを丸投げされているが、自分を拾ってくれたロゥリィのことは慕っている。 小説本編には登場しないが、漫画版やアニメ版にはイタリカ攻防戦時に風の精霊魔法で味方(盗賊団)を援護したり、警務隊()の腕章を付けてアルヌスの治安任務に従事する姿が描かれている(革鎧の下にTシャツを着用。 時間外にはジャージを着ている)。 Web版、アニメ版、漫画版によって人物像が大きく異なる。 Web版では20代前半の女性で一人称は「ウチ」。 アニメ版では10代半ばの少女で、背丈もロゥリィと同じくらい。 頭部には緑色の羽毛が生えており、見た目はショートヘアだが1本だけ色の違う大きな羽が生えている。 漫画版は20代半ばの長身の女性で、一人称は「あたい」。 頭髪は青のロングで驚くと雉の羽のようにぱっと開く。 セイレーンの伝説通りに歌が上手いが、その声を聴くと引き寄せられてしまう。 深夜の風呂場でうっかり歌ってしまった際には外に漏れ出た歌声を聴いた自衛官が衝突事故を発生させている。 また、鳥の亜人ゆえか、アニメ版、漫画版では無意識ながら地揺れの兆候を察知している描写がある。 トラウト・ローレンツ web版番外編『商売繁盛編』に登場した商人。 ワーウルフ族の妻がいて彼女には頭が上がらない。 商人としてはかなりのやり手で、自衛官や日本向けに特地の産品を売る提案をした。 漫画版でもエキストラ的な形で登場している。 グリーネ 漫画版に登場。 ヴォーリアバニー。 デリラと比べて種族の血が濃く、身体全体に体毛がある。 ゾルザルが率いる帝国軍に故郷が攻め落とされた際にデリラ、パルナと共に離脱。 途中でパルナが逃亡を諦めて悪所に去ったのちに辿り着いたイタリカで保護を受けてメイドとなり、デリラと前後してアルヌスに赴任した。 デリラ同様に密偵の役目を命じられていたかは不明。 リュドー、ベルライン、ケイネス 組合傘下の商人を監督する地域支配人(ゼネラルマネージャー)。 レレイたち、幹部の下で実質的な業務を行っている。 「門」の再開通で起きた問題では組合の存続とレレイの健康を慮った結果とはいえ、造反を起こしてしまう。 リュドーはフォルマル伯爵領とその周辺を商圏として預かる地域支配人。 もともとイタリカにて独立した商会を営んでおり、龍の鱗から始まるアルヌス共同生活組合との取引に最初に関わった一人だった。 最初に取引に応じたのは以前から親交のあるカトーの紹介だったからだが、その買い取り金の内「銀貨1,000枚分」を使って各地の相場情報の収集を依頼したレレイの商才に惚れこみ、自身の経験と合わせることでさらに発展することを夢見て自身の商会ごと組合に参加した。 ベルラインは帝都を含めた帝国中央域に展開するPX支店群を束ねている。 商売は堅実に進めていくタイプだが、損失を恐れる臆病な部分もあり、「門」の再開通で起きた問題ではレディに繋ぎを取ってしまう。 商売一筋だったせいか独身。 ケイネスは大陸南方地区を担当。 商売に関しては野心的だが成功率はそう高くはなく、結構な損失も出している。 ときおり、下品な物言いをしてレレイから転移魔法で屋外に放り出されるなど、軽いペナルティを受けている。 アルヌス州民自治会 組合関係者以外 [ ] ディアボ 声 - ゾルザルの弟・ピニャの異母兄に当たる、帝国の第二皇子で元老院議員。 ゾルザルと違い知性派を自認している。 実際に人並み以上の知性は持っており、モルト皇帝の意図が「ゾルザルを自衛隊と敵対させ、ピニャと自分が自衛隊と友好を結ぶ。 」という事を読んでのける。 そこでピニャにどうする(一番自衛隊に近しいピニャが皇帝位を望むように動く)か尋ねるが、ピニャにその気はないし意図も読み取れず「芸術の擁護者になる」と答え、まさしく後のピニャ曰く「ゾルザル兄は考えなしだが、ディアボ兄は考えが過ぎる」であった。 また、直面した問題に対して優先順位を決めて計画を立てることはできても、周囲の人間のモチベーションに対する配慮に欠けるなど、組織のトップに立つよりは補佐役向き。 ゾルザルのような嗜虐性や暴力性はないが、ゾルザルを追い落とすほどの人望にも恵まれていなかったため取り巻きの貴族はいない。 後継者争いにおいても皇帝である父にゾルザルよりも賢いことをアピールする以外には効果的な手を打てなかったことが災いしゾルザルが皇太子となってしまう。 「自分が皇帝になれないなら、国も世界もどうでもいい」と言い放つなど人としての器量は小さく、考えがすぐに顔や態度に出る。 ゾルザルが政変を起こした際には自分は確実に殺される側と判断して帝都から逃げ出す。 その際にピニャに引き止められるが、「帝都に残るなら命懸けになる。 それなら対価を払え」と、ピニャに貞操を要求する。 ピニャは兄妹間でと躊躇したが、最終的に決心して身ぎれいにしてくると待たせている間にディアボ自身は帝都を脱出してしまった。 (元より妹と男女の関係になる意図はなく、諦めさせるために言っただけである。 この仕打ちはピニャに「自分は男一人引きとめる魅力もないのか」と落ち込ませた。 ) ゾルザルのクーデター後、メトメスと逃走し庇護者を探していた際に各国が地図購入で争奪戦を繰り広げている現場に遭遇する。 現金ではなくキャッシュカードしかもっていなかったことで地図を購入できなかった中国武官を見つけ、何かしらで敗者となった者であれば自分達を高く売り込めると判断し中国に接触することを決意する。 アルヌスに潜伏している際はパナシュと関係を持つ。 パナシュとしては皇太女になったピニャの補佐をして欲しいと思っていたが、皇帝の地位への執着を捨てきれず中国の工作員と接触のうえレレイを拉致して、彼女と交換に中国兵1万を要求する。 第三勢力として日本と帝国との間に立とうと考えるが、自衛隊のいるアルヌスの門に、敵性兵1万を入れた段階でどうするか考えていないうえ、レレイを奪われただけで約束を反故にされる事を考えてレレイ自身ではなく杖を送るなど小物ぶりを示す。 レレイ保護の名目で料理長やメイアにレレイ誘拐の手伝いをさせていたが、単に取引材料にしていた事がばれ、アルヌスの人々から白眼視される。 閉門騒動後はロゥリィが課したレレイ拉致の罪の清算の試練として、「民意の代弁者(別の言い方では民意の傀儡)」という立場でアルヌスの人々のために働く事になる。 外伝弐では皇位継承権を放棄してアルヌス州民自治会代表に就任しているが、富田とボーゼスの結婚式の際に空回りを起こして顰蹙を買うなど、小物ぶりに改善は見られない。 自身の空回りが原因で危うく中止になりかけた富田とボーゼスの結婚式がより巨大な催しとなったことでさすがに反省し、今度は確実に成功させるべく多くの国からすぐれた人材を集めるが今度は予算枯渇という事態に発展し、危うく国家の枠を超えた深刻な大問題になりかねない事態を招いてしまう。 ロウリィに反省を促され解決策を模索する中、亜神が率いるチーム対抗棒倒しが盛り上がったことで賭博の胴元に名乗り出ることに成功、これにより得た資金で予算枯渇を乗り切った。 「門」の再開通後、日本国アルヌス州の知事となる。 将来的には正式な日本国籍を得て、代議士選挙へ出馬することも視野に入れている。 web版では、中国工作員と自身が集めた傭兵を使い駐屯地を一時占拠するも、自衛隊とピニャの募った義勇兵に追い詰められ、処刑されることを恐れた工作員とともに爆発に巻き込まれ死亡している。 メトメス ディアボの忠実な従者で、ディアボが怪我等するよりは他の者がひどい目にあった方が良いのが当然と考える。 アルヌスではディアボの影武者にされる。 が、レレイの隠し場所を鈴芳華に尋問されて白状してしまい、ディアボ曰く「保護していた」物置でレレイの代わりに縛られていた。 帝国関係者 [ ] 皇室 [ ] モルト・ソル・アウグスタス 声 - 帝国の皇帝。 老獪かつ野心家。 もともと急逝した前皇帝(兄・グレーン)の後継者の甥・カティが成長するまでの中継ぎ的立場だったが、プレッシャーに負けた甥を廃嫡し、皇帝の座に居座る。 (カティの落命についてはモルトが何かしらの関わりをもっていたらしく、カティから実の娘であるレディを託されていたブレンデットからはレディを守る切り札として証拠を掴まれていた。 )女性関係は奔放でありゾルザルをはじめとした嫡子以外にも多数の落胤がいることが確認されている。 帝国の領土拡大を狙ってアルヌスに開いた「門」を越えて日本に出兵、銀座事件を引き起こす。 帝国が敗北し、逆に自衛隊が「門」を越えてくると、支配国の戦力をまとめ上げた「連合諸王国軍」を結成して自軍の敗戦を知らせずに自衛隊と戦わせて周辺諸国の戦力を削ぎ、帝国の優位を保とうとする。 当初は一方的に敗北したにも拘らずまだ争うつもりがあるなど好戦的なきらいがあるが、伊丹らと邂逅した際の地震、日本人拉致発覚時に垣間見た自衛隊の歩兵(栗林)の戦闘能力と元老院への報復爆撃を経て、日本と争う気は失せていった。 ただし、ゾルザルを殴った伊丹に関しては思うところがある様子。 日本人の何事にも仁義を重んじる気質には一目置くが、いずれその気質が足を引っ張るだろうと忠告している。 テューレがボウロを通じて一服盛ったことで意識不明に陥り、続けて起きたゾルザルのクーデターによってそのまま幽閉されるが、伊丹たちがゾルザルに対してレレイへの暗殺指令の撤回を求めた際にピニャとともに救出され、その際に意識も取り戻す。 その後はイタリカのフォルマル伯爵家に身を寄せ、正統政府を立ててピニャを皇太女に叙任する。 イタリカでは床から出られない生活だったが、父親を亡くしていたミュイに懐かれた折に「息子(ゾルザル)を立派な後継者として育てられなかったのは自身の不徳である」と漏らすなど、1人の人間としての一面も見せている。 日本との協定によって「門」の再開通を機に退位することになっているが、それでも実権を手放す気はないなど、つねに己の野心や権力欲に憑りつかれている。 「門」の再開通に関しては表向き協力しつつ、一方では自衛隊の戦力や技術を自分の戦力とすべく妨害工作を間接的に支援するなど陰謀を駆使していた張本人として暗躍していた。 表向きの黒幕として踊らせていたレディが自ら元老院の前で失態を犯したことを利用して全ての責任をレディに押しつけ遠国へ厄介払いとして腰入りさせた。 それ以降もピニャを傀儡として自身が権力を握り続けるべく、カティの落命と自身の関与を立証しかねないブレンデットの遺言を闇に葬ることに専念している。 漫画版番外編で貴族女性らが身に付ける某公国軍服風のマントやら魔法少女的な大型リボンやらに対して好意的な反応を見せるなど、格式は重んじない様子。 皇弟ブレンデッド・ソル・ランドール公爵の娘。 裏工作に長けているが、その能力を自身の楽しみにしか使わない。 実は前皇帝グレーンの孫(唯一の直系)で皇位継承権的には一位だが、モルトによって実父カティは廃嫡された。 義父を病で喪い、忌の際に自分の出自を知らされる。 葬儀後、襲撃による火災とメイド等による持ち逃げで資産を失い、無一文になったところに追い打ちで秘密の恋の相手ディタ伯爵公子の戦死を伝えられ、そのショックで髪の色が白髪(ただし母の髪の色と同じ)になる。 皇位を望みそれを隠す為、片恋の相手ディタの復讐だけを生き甲斐にしていると見せる。 「門」の再開通によるモルトのピニャへの帝位禅譲を阻止するべく、自衛隊庇護下の人間の殺傷(報復を恐れて)以外は何でもする。 建設工事の妨害 職人の家族拉致監禁による脅迫 から完成間近の段階での破壊まで行うが、土壇場で降り出した雪を利用した雪造りの「門」により開通、特定世界への接続阻止の為、巨大金剛石を粉砕するも、伊丹の映像記憶により失敗。 最後の手段でモルトに直接自身の出自を明かして譲位を迫るが、元老院抱き込みを担っていたヴェスパーの裏切りで議員の支持を得られず、これも失敗。 結局、存在を危険視したモルトの手により、「門」再開通の妨害の責任と厄介払いを兼ねて、海を隔てた遠国へ輿入れすることになる。 ブレンデッド・ソル・ランドール 外伝四より登場。 皇弟で公爵。 本来の皇位継承権はピニャより上。 甥であり当時皇位継承権一位のカティと同年代で仲が良かった。 また、愛人 恋人 同士も仲が良く、カティの死後カティの娘を自分と愛人の娘と偽り育てたのがレディである。 ただこの偽りはモルトには知られており、皇位継承権の高いレディの命を守るためにカティの死亡(殺害? )の秘密とその証拠を持ってモルトを脅迫していた。 レディをカティから託されるまではモルトに負けず劣らずの放蕩者であったが、レディを託されて以降は一人の親としてまともな人格者になったという一面もある。 レディの権力や弁舌、その他のさまざまな力を駆使して他を心服させる生き方を見て、慈しみと諦念を持って「好きにやるが良い」と認めた。 長年患っていた心臓病で死亡する際に、レディにカティの娘であることを告げる。 レディの生き方がカティ同様に他人の命令で動くような生き方ではないとカティの面影を見ていたらしく、実の娘同様に愛していた娘の幸せを願いながら息を引き取った。 ヘンリー、ピノ ランドール公爵家に忠実な執事とメイド長。 ブレンデッドの葬儀中、邸にいたところを襲撃を受け死亡。 ヴェスパー・キナ・リレ 外伝四に登場。 黒髪の長身をもつ貴公子然とした男。 権力志向からレディに近付き取り入ったように見えるが、実は枢密院の密偵でモルト皇帝の意向で動いていたモルトの息子(庶子)。 レディを利用したのも「門」の再開通に失敗したのなら「退位するまでの期間が延べになるだろう」程度。 上手くいけば自衛隊を帝国の戦力として吸収できるかもという目算もあった。 薔薇騎士団 [ ] ハミルトン・ウノ・ロー 声 - 17歳。 侍従武官・准騎士。 仲が良好な婚約者がおり、性的には騎士団の中で一番進んでいた 逸物が何なのかを知っていた が、騎士団側近はみんな相手がおり、ピニャ本人が例外。 外伝漫画『ゲート 帝国の薔薇騎士団 ピニャ・コ・ラーダ14歳』では騎士団設立以前からよくピニャに同行しており、騎士団学校時代はどちらかというと「鈍くさい方」だった。 イタリカにおいて自衛隊との交渉をまとめた手腕(実際はハミルトンの手腕は関係なく、自衛隊の要求が特地の感覚からすると異常なまでに軽微なものだった)をピニャに評価され、ピニャの秘書として働くようになる。 ピニャに対する忠誠はボーゼスに負けず劣らずで、ゾルザルのクーデターによりピニャが幽閉されて主戦派元老院議員の槍玉に挙げられた際も、1人で元老院を相手に舌戦を行った。 優秀な秘書ではあるが、いささか思い込みが過ぎるきらいがあり、また物事を実行する際にも度を越した根回しで暴走するところがある。 ピニャと伊丹をくっつけようとしての中に激烈に効く媚薬を混ぜるが、出所不明なその薬を自分の両親で試して家族を一人増やしてみたり、それでも効能を信用できずに自分の婚約者に薬を飲ませ、自分の腰が抜けるほどの体験をして艶を出してみたりと、優秀なのか抜けているのかわからないところがある。 なお、この媚薬が混ぜられた酒樽が、後にピニャとケミィたちを巻き込んで起きたちょっとした騒動の原因になった。 ボーゼス・コ・パレスティー 声 - パレスティー侯爵家の次女。 18歳。 正式な騎士団結成前は第一部隊隊長。 金髪縦巻きロールの髪型が特徴のお嬢様然とした女性。 ピニャに対して忠誠は篤いが、正しいと思えばそのピニャにも反論し、イタリカでピニャが孤軍であるとすれば、部隊を置いて行っても駆けつけようとする熱血嬢。 イタリカ防衛戦へ薔薇騎士団本隊とともに駆けつける途中、イタリカ防衛を果たしてアルヌスに帰還する途中の第3偵察隊を発見し、パナシュとともにこれを臨検。 自衛隊とピニャの間で結ばれた協定のことを知る由もなく、伊丹らがアルヌスへ帰ると知ると伊丹を捕らえて暴行を加え、イタリカへ連行し、顛末を知ったピニャを激怒させる。 さらにその件の隠蔽のためにピニャから伊丹を懐柔するよう命じられるが、歓談して盛り上がっている面々には気付かれず、無視されたと伊丹に平手打ちを放ち爪でひっかく。 その後、日本政府との仲介交渉のためにお忍びで来日したピニャのお供をした際に、護衛として同伴した富田を異性として意識するようになり、交際へと発展。 騎士団が翡翠宮(帝国の迎賓館)に滞在中の日本の交渉使節団を護衛する任務において、帝権擁護委員部(と無理矢理連れてこられた帝都駐留部隊)との戦闘になってしまった。 帝都を脱出する際に、皇宮に軟禁状態のピニャを助けようと単騎敵地に乗り込もうとした。 ゾルザル軍との最終決戦時には富田との子を身籠った状態で戦いに身を投じている。 閉門騒動後、栗林の襲撃や他の嫉妬した貴族女性や新人亜神の妨害工作などの万難を乗り越え、無事に富田と結婚。 一人娘の舞を授かる。 web版では富田の殉職に衝撃を受けるも、富田の子を産んで「いつか彼の両親に紹介したい」と伊丹に伝えていた。 アルヌスが日本国アルヌス州になった後、富田のそばで生活するために騎士団を退官し、「ピニャの信任を受けたアルヌス駐在武官」という肩書でアルヌスの自衛隊管理区域境界線近くに住居を構え、アルヌスの住人からは「坂の上の黄薔薇屋敷」と呼ばれている。 その後、富田より助言を受けてパレスティー家の総力を挙げ、特地には無かった画期的な通信手段である「」通信網のインフラ整備に尽力している。 皇帝・皇族でも類をみない最大規模の結婚式を挙げる。 パナシュ・フレ・カルギー 声 - カルギー男爵家令嬢。 19歳。 白薔薇隊隊長。 正式な騎士団結成前は第二部隊隊長。 見た目が男装の麗人。 イタリカでピニャが孤軍であるとボーゼスが暴走気味に単騎で駆けようとするのを抑えていたが、実はスピード狂の気があり倉田の高機動車に便乗してはしゃいだり、「飛行機は音より速く飛ぶ」と聞いて、空自組にF-4に乗せてくれるよう頼んでいた。 アルヌスへの語学研修の際、ピニャからは伊丹を籠絡するよう命じられていたが、アルヌスに潜入したディアボと関係を持つ。 ピニャの義姉 兄の配偶者 になれることを密かに喜んでいたが、ディアボにはピニャの補佐をして欲しいと願っていた。 以後は彼の補佐的活動をしているはずであるが、ディアボが組合員に問い詰められた時には描写が無い 所在不明。 ヴィフィータ・エ・カティ 声 - 18歳。 正式な騎士団結成前は親衛隊隊長。 父親は侯爵だが、庶子と少々複雑な立場。 男勝りで情に厚く、地位・家格の上下など気にせずハミルトンと共にピニャの家 皇城 に最初に泊まり、それを簡単に口にしてしまうなど処世術などとは縁がない性格。 体力バカで地味な訓練や座学を嫌う実践派。 特殊な芸術に興味が無いため、パナシュの後任の白薔薇隊隊長になった。 とある騒動で遠慮もなく自分を肩に担ぐ健軍に漢を感じてしまい、一方的に惚れてしまう。 親子と言っても差支えない年齢差ながらもともと同年代の男性に興味がなかった事もあって、日本と帝国の和平締結の式典中に告白。 健軍もその気になり、交際に至る。 外伝弐では健軍を「シュンヤ」と呼び、交際を続けていることが明らかとなるが、デートの際に行うイベントは、どういうわけか自衛隊式のである など、騎士団の仲間をヤキモキさせていたが、やることはやっていると漏らしてしまい、ピニャに自分一人が未経験だと自覚させてしまう。 グレイ・コ・アルド 声 - 41歳。 侍従武官・騎士補。 元筆頭百人隊長(兵卒の最上位)。 スキンヘッドな男性(アニメ版ではの短髪)。 実戦でたたき上げた歴戦の騎士で、頭の回転が早く的確な助言でピニャを補佐する。 騎士団の中では数少ない男性であり、一兵卒出ながら騎士補という地位にある。 イタリカで盗賊と戦った際にも、ピニャに「無事なのは解りきっている」と言われるほどに信頼されている実力者で、実際に手傷を負ったり返り血を浴びることなく最初の戦闘を終えている。 学都ロンデルにて伊丹たちと一緒に行動した時にも的確な助言を行うなど、ベテランの風格を見せる頼れる存在である。 web版ではピニャの命によりレレイを害そうとするが、レレイの爆轟魔法による致命傷が原因で死亡。 外伝+収録のエピソードでは、作中の7年ほど前に「騎士団設立」を決意したピニャに指導教官として引き抜かれた。 当時は髪が生えていたが、ピニャの無茶ぶりから来る心労で禿げてしまった。 ノーマ・コ・イグルー 声 - 21歳。 侍従武官・騎士。 正式な騎士団結成前は第四部隊隊長。 調子の良さで男子団員にはそこそこ人望があったが、女性団員からの人気は皆無。 貴族としての地位を小々鼻に掛けている風がある青年。 元コダ村住人の炎龍撃退の話も全く信じなかった。 イタリカで盗賊と戦った際、2度目の戦闘で戦死。 元々「女の子が沢山いる」と聞いて入団したらしく、他の男性団員が正規軍に移って行ったにも関わらず騎士団に残っていた。 シャンディー・ガフ・マレア 声 - 17歳。 ミーハーな性格。 伊丹を籠絡する任務を受け、当初は乗り気では無かったが、炎龍を退治して英雄になった伊丹に好意を持つ。 後に笛吹男に操られレレイを暗殺しようとしたが、事前の策によって暗殺は失敗。 パナシュと姉妹縁を結んでおり、白薔薇隊隊長の後任に選ばれたが断ってアルヌスへの語学研修に参加した。 伊丹たちが炎龍討伐に出発するまでの経緯をピニャに報告したが、報告書は過剰に演出・脚色された文面で、テュカを男性に書き換えられており、内容は読んだピニャに「英雄物語の序章かと思った」と評された。 漫画版ではテューレにも「あれ、報告書だったんだ」と言われていた。 ゾルザル軍との最終決戦ではモルトの居室の守備を担当。 ハリョ族の猛攻からモルトを最後まで死守し、戦死する。 スィッセス・コ・メイノ 17歳。 語学研修生としてアルヌスに赴任した一人。 エルベ藩王国国王・デュランが自衛隊に身分を明かした際、面識のあった彼女に裏を取った。 漫画版ではパナシュと共にボーゼスの恋路を冷やかしたりしているが、外伝漫画『ゲート 帝国の薔薇騎士団 ピニャ・コ・ラーダ14歳』では少々不思議系な面を描写されている。 弓に長けており、騎士団の競技会では弓術部門で優勝している。 周囲からは「人智を越えており、手加減がどうとかいうレベルではない」と評価されている。 ゾルザル軍との最終決戦の際はシャンディーとともにモルトの居室の守備を担当。 敵の自滅覚悟の突撃を受け、相討ちとなり戦死する。 ニコラシカ・レ・モン 17歳。 シャンディーと並んでミーハーなタイプでパナシュに憧れており、語学研修生となったボーゼスに代わって黄薔薇隊隊長となる。 本編にも名前は出ているが、日本と帝国の和平締結の式典の先ぶれの使者役(web版では彼女が引き受けていた)をヴィフィータに取られるなど、外伝漫画『ゲート 帝国の薔薇騎士団 ピニャ・コ・ラーダ14歳』の方が目立っている。 パナシュやボーゼスを慕うが故に、女性陣に対して軽口を叩くノーマをハルバートをもって追い回すなどギャグキャラ的な扱い。 ヘルム・フレ・マイオ 詳細は「」を参照 ワルド 外伝 帝国の薔薇騎士団 グレイ・コ・アルド編のみに登場、ゲート 帝国の薔薇騎士団 ピニャ・コ・ラーダ14歳では登場もしない。 元 百人隊長で軍の不正経理を見つけた為、例え告発しても冤罪にされかねないと告発後逃亡し、戦友グレイを頼ってピニャの騎士団(まだ私塾のような存在)に助教として就任。

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