ある日お姫様になった件について 75話。 【ある日、お姫様になってしまった件について】第76話の感想と妄想

ある日、私は冷血公爵の娘になった【第46話】最新話のネタバレと感想!!|漫画大陸

ある日お姫様になった件について 75話

というわけでお金が足りない。 次にダンジョンから出るときには1年分の税金を納められるようにしないといけないのに、まだ1か月分くらいしか貯まっていない。 この解決方法として僕が考えたのは、4階や5階で倒した魔物の死体を溜めておく場所を作っておくというものだった。 現状、レベル上げのために4階で魔物を倒すことを日課としているのだが、さすがに4階から1階まで魔物の死骸を運んでくることは現実的ではなかったので、放置されていた。 ダンジョンでは魔物の死骸は解体せず放っておけば勝手に自然消滅していたので、死体の山を溜めておくことが難しかったのだ。 ならばいっそのこと、4階に死体を溜める場所を作っておいたらどうだろう、という発想に至って今に至る。 「すみません、自分の面倒ごとに付き合わせてしまって」 「いいってことよ! あたしも魔石はいくつあっても足りないからねえ。 私も折を見て解体を進めておくとするさ」 「ありがたい限りです……」 そこで、料理士兼、解体業も任せているテリアさんにお願いをしているところであった。 今は4階までの道順を確認するために二人でダンジョン内を探索しているところ。 ちなみにテリアさんも加護を持っていて、なかなかのレベルである。 さすがに冒険者ではないので僕より強い、なんてことはないが4階までなら楽々来れてしまうほどの実力はある。 そういった事情もあって、テリアさんにお願いをしているのであった。 「でもまさか、こんなにテリアさんが強いとは」 テリアさんは僕と同じように拳で魔物を撃退するが、大体一撃で倒してしまっている。 服の上からでもわかる隆々とした筋肉。 腕は丸太のように太い。 そして30代とはとても思えない、その機敏な動き。 魔物の攻撃を軽々と回避してしまうその動きには、目を見張るものがある。 「いやあ、まあねえ、料理ばっかりしていたらこうなっちまったのさ」 あはは、と景気よく笑いながら話すテリアさん。 テリアさんの加護は料理用のスキル。 詳しくは聞いたことがないが、火の通りをよくしたり時間を調理時間を短縮するだけでなく、味に関しても変えることが出来るとか。 どういう原理なのか、今度教えてもらうことにしよう。 ちなみに向かう先の4階のダンジョンだが、4階から5階までの通路は一応明かりをともして湧き潰しされており、最初の空洞ともう一つ向こうの空洞は僕が昨日壁を作って魔物が入れないようにしてある。 ひとまず4階に行ってしまいさえすれば、安全に作業を進めることが出来るというわけだ。 「とりあえず、解体場と倉庫を作りましょうか。 自分もたまに解体をすることにはなると思いますが、大まかには任せようと思います」 「ああ、それで構わないよ。 あたしも隙を見つけてやってくることにするから」 「宿泊施設も作っておいた方が良いですかね? 簡単なものにはなると思いますが」 「じゃあ寝床くらいは頼もうかね。 疲れたままダンジョンを行き来するのはどうかと思うからねえ」 こんな感じで、道中は次に作る拠点の展望について話しながら進んでいた。 しかし、3階にやってくるくらいにはもう話が無くなっていて、別の話になっていた。 「テリアさんはどうしてこのダンジョンに来ようと思ったんですか?」 これはテリアさんだけじゃなくて、他の人にも聞いてみたいことだった。 ダンジョンに住むという考え方は普通はしない。 だからダンジョンに住みたいと考える人はそんなに多くないはずだ。 姫様の給仕の人とか、バルデスさんが連れてきた(巻き込んだ)騎士の人たちなんかはともかく、テリアさんやカールさんといった自ら望んできた人たちには何かしらの目的があるようにしか思えなかった。 「うーん、そうだねえ……」 珍しく考え込むテリアさん。 本人としてもよく分かっていないようだった。 「まあ、ほら、あたし大衆食堂で働いてたって言っただろ?」 「ええ」 ここに来る前は大衆食堂で厨房を任されていたのだと、自己紹介の時に話していた。 「まあ料理をすることは好きだったし、ある程度は自由にやらせてもらってたんだけどさ」 思い出すかのように話すテリアさん。 視線は前を向いている。 楽しく料理してたはずなのに、気が付けば機械みたいに同じことしかしてなくて」 やりがい、というのは人にもよるがテリアさんにとってはとても大事なことだったのだろう。 モチベーションというのは人それぞれだが、テリアさんは特にそういったものを大切にしてきたのだ。 「もちろん、客がうまいうまいって言ってくれるのは嬉しかったし、まあ一種やりがいでもあったんだけど」 「だけど?」 「なーんか、性に合わなかったんだよな。 ははっ」 過去の自分を嘲るかのように笑い飛ばす。 なぜそんなふうに思うのか、テリアさん自身もよく分からなかったのかもしれない。 「結局、自分が作ることにしか興味ないんだよなあ、あたし。 料理士 ( コック )としては失格だよな~」 人を喜ばせるよりも自分の料理への好奇心が勝ってしまう。 「で、ここなら色んな食材も手に入るし、ずっと料理のことだけ考えていればいいからホイホイついてきたというわけさ」 「なるほど」 僕は、テリアさんのその料理家としての生き方にどう言っていいのか分からなかった。 彼女は何日も何か月も何年も考えてきて答えが出なかったというのだから、それは僕がとやかく言っていいものではないような気がしたからだ。 だから、代わりに言えることだけを言おう。 「僕はテリアさんの料理、大好きですけどね。 とっても美味しいですし、愛のある味というか、食べると心が温かくなるので」 「!」 いつもテリアさんの作る料理を楽しみにしている。 まだとれる食材が多くないから味が単調になるかと思いきや、少しでも変化をつけようと味が工夫されていたり調理の仕方を色々と変えてくれている。 だから毎日飽きずにご飯を楽しめているし、食べた後の満足感がいつも幸せに満たしてくれるのだ。 「だから、これからもお願いします」 ぺこり、と頭を下げる。 これくらいしか僕にできることはないのだ。 と、急にふわっと頭に感触があった。 くしゃくしゃと髪を乱される。 髪の毛抜ける! 「あんたも早く、深層にいるような立派なモンスターの肉を持ってくるんだよ!」 「わかりました、わかりましたから離してください!」 まあ何だか分からないけど、少しテリアさんと仲良くなれた気がした。 それから4階層に着いた僕とテリアさんは、魔物狩りの休憩をしていた姫様とバルデスさんに手伝ってもらって、簡単な倉庫を作成した。 僕の錬金で大きな石を平ぺったい大理石に変えて床を作り、そこを囲うように岩を積んで完成。 錬金のおかげでこういう建造物を作るのが幾分か楽になった。 ちょっと広めに場所を確保し、天井すら作らない。 死体を置いておくだけならこれくらいで大丈夫だ。 あとは自然消滅をする前に適宜解体を進めていけば、この階層にいる魔物を倒したときに魔石を手に入れることが出来る。 「姫様、手伝っていただきありがとうございました」 「ふふ。 民の願いに答えるのが領主のあるべき姿なのよ!」 と胸を張って答えていたが、姫様はそこら辺の町の領主どころか国の領主になりかねないので苦笑いするしかなかった。 まあ姫様が領主となったところの民衆は悪くなさそうだけど。 あとは軽く解体場を作成して、同じ空洞にちっちゃな小屋も作った。 ここは一応テリアさんのものというわけではなく、疲れたらだれでも寝ていいことになっている。 ここで一呼吸おいてからまた戦いに戻るというやり方も出来そうなので、レベル上げがはかどりそうだ。 「あの、よろしいですかフィル殿?」 そんなことを考えていたら横からバルデスさんに話しかけられた。 「なんですかバルデスさん?」 「……誠に勝手で申し訳ないのですが、うちの兵士を育てるために2階と3階にも似たものを作りたいのですが」 そのバルデスさんの申し出は意外だった。 そういったことを考えているようなタイプには見えなかったのだ。 そんな僕の考えを察知したのか、バルデスさんは補足を囁き声でしてくれる。 「ほら、他の兵士が強くなれば自分もお役御免になって休めるかもしれないでしょう?」 「あ、ああ……」 いや、バルデスさんのことだからやっぱり期待を外してこなかった。 ただその展望は甘い気がするけど……。 姫様がバルデスさんを手放してくれるとは思えない。 「でも2階の方が良い魔石が手に入る確率も上がりますしね、たしかにこちらとしてもありがたいです」 レベル2の魔石は、相手が強いほど手に入りやすくなる。 そして単価はレベル1のものの10倍以上なので、効率も非常にいい。 断る理由はどこにもなかった。 「ありがとうございます。 ……うちの兵士もフィル殿ほど向上心があれば、もっと早く伸びるのですがね……」 「いえ、加護がないなりにみなさんすごくお強いですよ」 よく鍛えられているようで、どの人もかなり強い。 加護によるレベルアップの恩恵があれば僕なんかよりずっと強いはずなのだ。 そして強くなるにはレベルアップだけでないというのも事実。 魔物を倒すことはレベルアップだけではなく、あらゆる筋肉や経験が身に付くのでかなり実践的に効率の良い訓練でもある。 「じゃあ、また作りましょうか」 「ありがとうございます」 順調に魔石を手に入れる見込みが出来ている。 あとは、どかんと大量のお金が入る何かがあれば……。 最後にステータスの確認。 今だと大体1時間で7くらいだ。

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童話に出てくるお姫様は美人ばかりな件。

ある日お姫様になった件について 75話

出典元:「ある日、お姫様になってしまった件について」21話、24話、37話 本作の主人公。 アタナシア(Athanasia 、不滅という意味の名を持つ。 不死の意味を持つ名前は、後に皇帝となる正式な後継者にしか許されないが、彼女の母ダイアナが死に際に名付けた。 愛称はアーティ。 クロードの唯一の実子。 直系の皇族の証である宝石眼を持ち、ダイアナそっくりの容姿をしている。 本来の彼女は孤児院出身で、貧しい暮らしを送る地球の社会人だったが、ある日突然、異世界のオベリア帝国・皇帝の一人娘として転生していた。 前世では、前日に睡眠薬を飲んで眠ったため、睡眠薬のせいで死んだ可能性がある。 彼女は、仕事先で客が忘れていったロマンスファンタジー小説「かわいらしいお姫様」の内容と一致する世界に来てしまい、しかも実の父である皇帝クロードに愛されることなく、濡れ衣で彼に処刑されてしまう悲劇の姫・アタナシアとして転生してしまった。 小説の内容では、9歳で初めてクロードに会い、18歳で処刑される。 なので、生き残るためにこっそり逃走資金を貯め、クロードに会わずにして皇宮から脱出しようと計画する。 だが実際は5歳でクロードに出会ってしまった上に、どういうわけか頻繁に会うようになってしまう。 いつクロードの機嫌を損ね殺されるか戦々恐々と過ごすうち、ある程度の慣れが彼女を強くする。 現在、彼女の身体に収まりきらない魔力が、黒い子犬の神獣となって彼女の傍にいるようになった。 クロード・デイ・エルジェア・オベリア• 出典元:「ある日、お姫様になってしまった件について」24話、30話 オベリア帝国の現皇帝。 アタナシアの実の父。 帝国を救った英雄と称される。 後継者であった兄を殺し、今の地位につく。 そのため、クロードの名は不死に関するものではない。 宝石眼を持つ。 冷血な性格で、感情の起伏がない。 日々4時間くらいしか寝る時間がないので、いつも眠そうである。 愛した女性ダイアナがアタナシアを産んだ直後死んでしまったので、後宮のルビー宮にいる者たちを皆殺しにした。 生まれたばかりのアタナシアも殺すつもりだったが、ダイアナが名付けた不死の意味をもつ帝王の名を聞き、踏みとどまる。 だが、その後ルビー宮に立ち寄ることをせず放置し、アタナシアが5歳になるまで一度も会うことがなかった。 そのため、子育てに関してやや無知である。 小説内では、クロードの前婚約者との間にできた、彼に隠され育てられていたジェニットという可愛らしい娘と出会ってから、ジェニットだけを溺愛するようになる。 そしてアタナシアを一度も愛すことなく、濡れ衣でアタナシアを殺す。 実際には、無愛想ながらなんだかんだアタナシアを構うようになり、彼女が血を吐き気を失ったときは、ひどく動揺していた。 ジェニット• 出典元:「ある日、お姫様になってしまった件について」23話、31話 原作の正ヒロイン。 隠され育てられたクロードの娘という設定。 天真爛漫で純真な彼女は、アタナシアとは違いクロードに愛され、さらにイゼキエルという優秀な婚約者と幸せに暮らすと原作には書かれている。 クロードの元婚約者フェネロペ・ユディットが生みの親だが、クロードの兄アナスタシウスとの不倫で産まれた子なので、クロードの実子ではない。 その上、アナスタシウスの実験により黒魔力を吹き込まれたという、混ざった子だ。 出産の際、フェネロペは死亡。 クロードの実子ではないことは、クロードと原作を知るアタナシア以外、誰もいない。 現在はアルフィアス公爵家で、身分を隠した状態で保護されている。

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童話に出てくるお姫様は美人ばかりな件。

ある日お姫様になった件について 75話

彼女が公爵邸に行った理由75話ネタバレ (え…?何かの聞き間違い?) レリアナはジャスティンの発言にキョトンとしながら戸惑います。 「あ…あの…その…、返していただけませんか?」 「タダで?」 「あっ…お金?お金が必要ですか?」 親指と人差し指で丸を作ってみせるレリアナに、ジャスティンは溜息します。 「そういうことではなく…そんなに私がお金に困ってそうに見えますか?」 「そ…そういう意味ではないのですが…」 (お金でどうにかなると思ったのに…) レリアナは内心舌打ちします。 「一度私と食事をしていただけませんか?」 笑顔でそう言うジャスティンに、レリアナは目を逸らしながら「お断りします」と返します。 レリアナの反応が意外だったのか、ジャスティンは目を丸くさせました。 「ハハ…即答すぎませんか?食事をするだけだというのに…」 「下心のあるお誘いはお受けできませんので」 「バレました?」 ジャスティンは笑います。 「それにそれは婚約指輪ですよ」 「ええ」 「婚約指輪があるということは、婚約者がいるという意味です」 「それが何か問題でも?」 (?) 何を言っているんだと言わんばかりに、レリアナは困惑します。 「以前私に話してくれたじゃないですか?政略結婚のことも…その人には他に相手がいるってことも…」 「あ…それは…」 (あの時はとっさにそう答えただけで…。 かといって本当のことを言うわけにもいかないし…) 「私って性格悪いでしょう?」 「ええ、とても」 「ではこれはどうですか?恋人のフリをしてください。 昔の恋人がいまだに便りを送ってくるんです」 「いい加減にしてください!」 苦笑いするレリアナ。 「困りますか?」 「わかってるならこれ以上私を困らせないでください」 ジャスティンは相変わらず飄々とした態度です。 「このまま名前も教えてくれないのですか?」 「私の名前を知ったらすぐに指輪を返したくなると思いますよ」 レリアナのセリフにジャスティンは疑問符を浮かべます。 「どういう意味ですか?まぁ…聞いてから考えることにします」 「レリアナです。 レリアナ・マクミラン」 「素敵な名前ですね。 ですが返したくはなりませんでした」 「ウィンナイトといえばおわかりになるでしょう。 私の婚約者、ウィンナイト公爵様です」 ジャスティンの顔から笑みが消えました。 「なんと…予想外の強者だ…」 (ウィンナイト公爵に愛してやまない婚約者がいるということは聞いていたが…) ジャスティンの脳裏には、いつの日かの殿下との会話が思い出されます。 (実は別に恋人がいて、婚約者とは政略結婚をした仲だと?つまり…表面上だけ愛し合っているフリをしているというのか?) レリアナはジャスティンの前に両手のひらを差し出します。 「何ですか?」 「早く指輪」 「私と取引しないんですか?」 「だから私はウィンナイト公爵様の婚約者なんですよ?」 「それが何か問題ですか?」 「はい?」 思いがけないジャスティンの対応に、レリアナは驚きを隠せません。 「ひとまず取引しましょう。 私…ケチな男なので」 (せこい…せこすぎる!) 「それにレリアナ、公爵様に匹敵する容姿を持つ者など私以外いないと思いますよ?」 「それ…本気で言ってるんですか?」 自信満々なジャスティンに、レリアナはドン引きです。 ジャスティンはレリアナの手を取りました。 「もちろん。 だからあなたは私と取引すればいいのです。 もちろんこれはあなたの望みではなく、全てはこの指輪のためですから」 「…慣れてますね」 そっとジャスティンから距離をとるレリアナ。 「あなたは確かに魅力的な人です。 ですがお断りします」 レリアナは真っすぐジャスティンを見据えて言いました。 「指輪は正直に失くしたと話しますので。 どんな事情があっても、私は今ウィンナイト公爵様の婚約者です。 不誠実なことはしたくありません。 その素敵な容姿は、他の人のために残しておいてください。 指輪はまぁ…煮るなり焼くなりしてもらって…」 (もうこれは一生働いて返すしかないわね…。 せっかく生き返ったのに、借金返済で一生を終えるなんて…) ジャスティンに対して気丈な態度を見せるレリアナですが、密かに涙します。 「…なかなか手強いですね」 「ええ…高貴な身体ですので」 「では、ただの友達としてはどうですか?」 「…?」 「恋人とかではなく、友達として会ってくれませんか?それなら大丈夫でしょ?」 「私を異性として見る友達ですか?」 レリアナはジャスティンへ訝しげな視線を向けます。 「よくよく考えてみたら、男女の儚い愛情なんかより友情のほうが美しいと思いまして…。 それとも…友達としても嫌ですか?おいしいお酒もたくさん紹介できるのに」 その時、突然部屋の扉がノックされました。 現れたのは、王城の使用人です。 「マクミラン姫君、殿下の命を受けて参りました。 殿下が姫君を呼んでおられます」 (バレないようにこっそり来たのになぜ…?) 突然の呼び出しに、レリアナは思わず唾を飲み込みます。 レリアナの反応に疑問符を浮かべているジャスティン。 使用人のあとを着いていく途中、レリアナはジャスティンを振り返って見ます。 「友達ならいいですよ」 そのセリフに、ジャスティンはパァと顔を明るくさせました。 「では友達として一度抱きしめてもいいですか?」 「お断りします」 「ひどいなぁ…友達だってのに」 「先ほどの発言、撤回したいのですが…」 75話はここで終了です。

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