昔男ありけり。 002 西の京の女 【古】

「伊勢物語:芥川(あくたがは)・白玉か」の現代語訳(口語訳)

昔男ありけり

昔、男ありけり。 東の五条わたりに、いと忍びて行きけり。 みそかなる所なれば、門よりもえ入らで、童べの踏みあけたる 築地の崩れより通ひけり。 昔 名詞 男 名詞 あり ラ行変格活用動詞「あり」連用形 けり。 過去の助動詞「けり」終止形 みそかなる ナリ活用形容動詞「みそかなり」連体形 所 名詞 なれ 断定の助動詞「なり」已然形 ば、 接続助詞 門 名詞 より 格助詞 も 係助詞 え 副詞 入ら ラ行四段活用動詞「入る」未然形 で、 接続助詞 童べ 名詞 の 格助詞 踏みあけ カ行下二段活用動詞「踏みあく」連用形 たる 完了の助動詞「たり」連体形 築地 名詞 の 格助詞 崩れ 名詞 より 格助詞 通ひ ハ行四段活用動詞「通ふ」連用形 けり。 過去の助動詞「けり」終止形 人しげくもあらねど、たび重なりければ、あるじ聞きつけて、 その通ひ路に、夜ごとに人を据ゑて守らせければ、 行けども、え逢はで帰りけり。 あるじ許してけり。 と 格助詞 詠め マ行四段活用動詞「詠む」已然形 り 完了の助動詞「り」 けれ 過去の助動詞「けり」已然形 ば、 接続助詞 いと 副詞 いたう ク活用形容詞「いたし」連用形「いたく」ウ音便 心 名詞 病み マ行四段活用動詞「病む」連用形 けり。 過去の助動詞「けり」終止形 あるじ 名詞 許し サ行四段活用動詞「許す」連用形 て 完了の助動詞「つ」連用形 けり。 過去の助動詞「けり」終止形 二条の后に忍びて参りけるを、世の聞こえありければ、 兄人たちの守らせたまひけるとぞ。 二条の后 名詞 に 格助詞 忍び バ行上二段活用動詞「忍ぶ」連用形 て 接続助詞 参り ラ行四段活用動詞「参る」連用形 ける 過去の助動詞「けり」連体形 を、 格助詞 世 名詞 の 格助詞 聞こえ 名詞 あり ラ行変格活用動詞「あり」連用形 けれ 過去の助動詞「けり」已然形 ば、 接続助詞 兄人たち 名詞 の 格助詞 守ら ラ行四段活用動詞「守る」未然形 せ 使役の助動詞「す」連用形 たまひ 尊敬語補助動詞ハ行四段活用動詞「給ふ」連用形 ける 過去の助動詞「けり」連体形 と 格助詞 ぞ。 係助詞.

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「伊勢物語:芥川(あくたがは)・白玉か」の現代語訳(口語訳)

昔男ありけり

昔、男ありけり。 東の五条わたりに、いと忍びて行きけり。 みそかなる所なれば、門よりもえ入らで、童べの踏みあけたる 築地の崩れより通ひけり。 昔 名詞 男 名詞 あり ラ行変格活用動詞「あり」連用形 けり。 過去の助動詞「けり」終止形 みそかなる ナリ活用形容動詞「みそかなり」連体形 所 名詞 なれ 断定の助動詞「なり」已然形 ば、 接続助詞 門 名詞 より 格助詞 も 係助詞 え 副詞 入ら ラ行四段活用動詞「入る」未然形 で、 接続助詞 童べ 名詞 の 格助詞 踏みあけ カ行下二段活用動詞「踏みあく」連用形 たる 完了の助動詞「たり」連体形 築地 名詞 の 格助詞 崩れ 名詞 より 格助詞 通ひ ハ行四段活用動詞「通ふ」連用形 けり。 過去の助動詞「けり」終止形 人しげくもあらねど、たび重なりければ、あるじ聞きつけて、 その通ひ路に、夜ごとに人を据ゑて守らせければ、 行けども、え逢はで帰りけり。 あるじ許してけり。 と 格助詞 詠め マ行四段活用動詞「詠む」已然形 り 完了の助動詞「り」 けれ 過去の助動詞「けり」已然形 ば、 接続助詞 いと 副詞 いたう ク活用形容詞「いたし」連用形「いたく」ウ音便 心 名詞 病み マ行四段活用動詞「病む」連用形 けり。 過去の助動詞「けり」終止形 あるじ 名詞 許し サ行四段活用動詞「許す」連用形 て 完了の助動詞「つ」連用形 けり。 過去の助動詞「けり」終止形 二条の后に忍びて参りけるを、世の聞こえありければ、 兄人たちの守らせたまひけるとぞ。 二条の后 名詞 に 格助詞 忍び バ行上二段活用動詞「忍ぶ」連用形 て 接続助詞 参り ラ行四段活用動詞「参る」連用形 ける 過去の助動詞「けり」連体形 を、 格助詞 世 名詞 の 格助詞 聞こえ 名詞 あり ラ行変格活用動詞「あり」連用形 けれ 過去の助動詞「けり」已然形 ば、 接続助詞 兄人たち 名詞 の 格助詞 守ら ラ行四段活用動詞「守る」未然形 せ 使役の助動詞「す」連用形 たまひ 尊敬語補助動詞ハ行四段活用動詞「給ふ」連用形 ける 過去の助動詞「けり」連体形 と 格助詞 ぞ。 係助詞.

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002 西の京の女 【古】

昔男ありけり

『』よりの引用 第七段 かへる浪• むかし、おとこありけり。 京にありわびて、あづまにいきけるに、伊勢、のあはひのづらを行くに、のいと白く立つを見て、 いとゞしく過ぎゆく方のしきにうら(やま)しくもかへる浪かな• となむよめりける。 第九段 東下り• むかし、おとこありけり。 そのおとこ、身をえうなき物に思なして、にはあらじ、あづまの方に住むべき國求めにとて行きけり。 もとより友とする人ひとりふたりしていきけり。 道知れる人もなくて、まどひいきけり。 三河の國、八橋といふ所にいたりぬ。 そこを八橋といひけるは、水ゆく河の蜘蛛手なれば、橋を八つわたせるによりてなむ、八橋といひける。 …… その澤にかきつばたいとおもしろく咲きたり。 それを見て、ある人のいはく、「かきつばたといふ五文字を句の上にすへて、旅の心をよめ」といひければ、よめる。 唐衣きつゝなれにしつましあればはるばるきぬるをしぞ思• 猶行き行きて、の國との國との中に、いと大きなる河あり、それをといふ。 その河のほとりにむれゐて思ひやれば、限りなくとをくも来にけるかなとわびあへるに、渡守「はや舟に乗れ。 日も暮れぬ」といふに、乘りて渡らんとするに、みな人物わびしくて、京に思ふ人なきにしもあらず。 さるおりしも、白き鳥の嘴と脚と赤き、鴫の大きさなる、水のうへに遊びつゝ魚をくふ。 京には見えぬ鳥なれば、みな人見知らず。 渡守に問ひければ、「これなん宮こ鳥」といふを聞きて、 名にし負はばいざ事問はむわが思ふ人はありやなしやと とよめりければ、舟こぞりて泣きにけり。 筒井筒• つつゐつのいづつにかけしまろがたけすぎにけらしな妹みざるまに• 風吹けば沖つ白波たつた山夜半にや君がひとり越ゆらむ つひにゆく道• 終にゆくとはかねて聞きしかど昨日今日とは思はざりしを• 主人公の。 その他• 時知らぬ山はの嶺いつかとて 鹿の子まだらにの降るらむ• なる宇津の山べにうつつにもにも人にあはぬなりけり.

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