関西国際空港 バッタ。 蝗害

中国に新型コロナ以上の被害!200兆匹バッタが日本に来る!?

関西国際空港 バッタ

今日、インドでバッタの大量発生のニュースがありました。 インドの民間航空省は、バッタの大群は今やあまりに巨大化し、「航空機の運航にとって極めて重要な離着陸の際、機体に脅威を及ぼし得る」と懸念を示し、「個々のバッタは小さいが、無数のバッタがフロントガラスを覆えば、操縦士の視界に影響を与えることは明白だ」と話した。 — AFPBB News afpbbcom バッタの大量発生と聞いてまず頭に思い浮かべるのは、ピクサー映画「バグズ・ライフ」のホッパー率いるバッタ軍団ですが、そんなカワイイもんではありません。 信じられないくらいのバッタの大群ですね。 これは、インドでのことを報じていますが、 実はもっと前から、別の国でバッタの大量発生がニュースになっていました。 これらのニュースをたどってみると 移動経路が見えてきました。 今日は、バッタの大量発生について、その原因と経路について調べてみたことをまとめてみました。 そしてこれらがバッタに関するニュース記事です。 【2020年3月3 日経新聞】 バッタ大量発生、農作物の被害拡大。 アフリカ東部から南西アジアへ波及 国連によると、最も被害が深刻なケニアでは1000億~2000億匹のバッタが約2400平方キロメートルの範囲で農作物を襲っているという。 全て食い荒らされた場合は8400万人分の食糧が失われることになる。 (中略) 内戦や資金不足で各国政府の駆除対策が著しく不足していたことも背景にある。 国連食糧農業機関(FAO)はエチオピアやケニア、ソマリアでは約1200万人が食糧危機の状態にあると指摘。 【2020年3月8日 AFP】 パキスタンでバッタが大量発生 パキスタンでバッタが大量発生し、国内の農業地帯では過去30年間近くで最悪の被害が出ている。 特に農業の中心地で作物が壊滅的な打撃を受け、食料価格の急騰を招いている。 【2020年5月3日Yahooニュース】 「4000億匹」のバッタの大群が中国に迫る 2019年6月にアフリカ東部で大量発生したサバクトビバッタは紅海とペルシャ湾を超え、イランに上陸。 そのまま東へと移動し、中国付近まで到達している。 そしてこれが冒頭のニュース。 【2020年5月30日AFP】 バッタの大群、旅客機の運航に深刻な影響及ぼす インド当局が警鐘 過去30年近くで最悪とされる「蝗害(こうがい)」はすでに、農作物に甚大な被害を与えている。 インドでは新型コロナウイルス対策のため全土で1か月にわたり封鎖措置が実施され、その影響で苦しむ農家に追い打ちをかけている。 (中略) 来月にはさらなるバッタの群れがインドへ飛来すると予想されるため、専門家らは被害がさらに深刻化すると警告している。 c AFP バッタの大量発生のメカニズム なぜバッタが大量発生したんでしょうか? これがバッタの大量発生のメカニズムです。 いつも乾燥している砂漠に雨季がやってくると、バッタのエサになる草が生えてきます。 バッタは餌のあるうちに草を食べ、食べるとすぐに産卵します。 雨季といっても雨が降るのは10日ほどと短く、通常なら草は1ヶ月ほどで枯れてしまいます。 孵化したバッタは、次のエサ場を求めて移動します。 ところが、大雨が降ると草が枯れないので、バッタは移動せずそのまま数世代連続で繁殖します。 バッタの繁殖力は高く、あっという間に数が増えます。 つまり、大雨によりエサとなる草があると同じ場所で繁殖し続け大量に発生する、ということです。 そして、大雨も終わり草が枯れ始めると、草の残った狭い範囲にたくさんのバッタが集まってきて過密化します。 (kokaNetより要約) そしてこの過密化が次の悲劇を生みます。 バッタの大量発生は、昔から世界各地で発生していました。 そして空が暗くなるほどのバッタの大群が飛んできて農作物を食い荒らされる被害に合っています。 バッタによる被害を蝗害(こうがい)と言います。 中国では、水害、干ばつと共に蝗害を3大災害と読んでいるそうです。 また、今回のニュースの元になったアフリカでは「神の罰」と呼ばれているそうです。 恐るべきバッタの進化『相変異』 過密化したバッタは次なる悲劇を生み出します。 (バッタにとっては進化なんでしょうけど) 普段は単独行動を好むバッタが集団行動するようになる変化を「相変異」といいます。 相変異(そうへんい)とは、生活条件や、特に個体群密度の変化によって、異なった姿と行動の個体を生じることです。 サバクトビバッタにおいては、もともと単独で生息するのに、相変異によって群で生息するようになります。 さらに翅(ハネ)が長くなり、飛行距離が伸びるようになります。 (すごい進化です!) 密集によるぶつかり合いと、そのときの接触刺激に反応して相変異が引き起されることが、実験によりわかってきました。 (図はWikipediaより:上が孤独相、下が群生相) また、群生相になると 1日に100km以上も飛ぶようになるそうです。 (kokaNetより) 今回のバッタの大量発生の原因は? バッタの大量発生のしくみは上記のとおりですが、今回の発生原因はなんでしょうか? 専門家の説明によると今回のバッタ大量発生の原因として考えられるのは「インド洋ダイポールモード現象」という異常気象なんだとか。 これは、アフリカ近くのインド洋西部の海面温度が通常より上昇する一方で、インド洋東部の海面温度が通常より低下する現象です。 これに現象によって多くの水分が大気中に蒸発して雨雲を作り、連日大雨を降らす、という仕組み。 そしてその異常気象の原因は地球温暖化。 つまりは人間が生み出した公害ともいえる、と記事は言っています。 (2020. 12週刊現代記事より) 日本への影響は? 現在、中国まで迫ってきたバッタの群れですが、今後、中国大陸を横断し、海を超えて日本まで飛来する可能性はあるのでしょうか? 過去の例から考えても、海を超えて飛来する可能性は低そうですが、今後の相変異によって、もっと長距離を飛べるようになったら、いつか海を超えて日本に飛来する日もやってくるかもしれませんね。 現時点で、日本に影響があるとすれば、バッタによるものではなく、気候が影響を受けて「冬がなくなること」です。 その理由は、インド洋ダイポールモード現象によって日本に流れる「偏西風」の流れが変わるため。 日本に流れ込む北からの寒気を偏西風が北に押し上げるかたちになり、日本では冬なのに気温が高くなるという現象が起こるそうです。 日本でも2007年にバッタが大量発生したことがある 今回のインドパキスタンほどの規模ではないにしても、日本でも過去にバトノサマバッタが大量に発生したことがあります。 そのときのバッタの種類は今回のサバクトビバッタではなくトノサマバッタでした。 2007年、関西国際空港拡幅のための二期島工事中に、トノサマバッタが大量発生し、駆除の作業に追われました。 乾燥地帯ではない日本でなぜ大量発生したのか原因は不明ですが、海の上の埋め立て地という新しく造成した土地で、天敵がいないことも原因ではないかと言われています。 まとめ インドを襲ったバッタの大群のニュースをきっかけに、バッタの移動経路や、大量発生の原因について調べたことをまとめてみました。 農作物に被害をもたらす バッタの大量発生の原因は、豪雨やサイクロンという異常気象が一つの原因といわれています。 そして、その異常気象は人間の活動による地球温暖化だと指摘する専門家もいます。 このコロナ渦の最中、追い打ちをかけるような出来事ですが、今後の動向に注意したいですね。

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バッタ大量発生が日本に近づいてるけど影響ないよね?過去事例と現状は?

関西国際空港 バッタ

2007年に関西国際空港で、4000万匹近くのトノサマバッタが大発生 明治時代には国益を揺るがしかねない蝗害に、しばしば見舞われている。 特に北海道である。 バッタとの「戦場跡」が今に残されている。 場所は北海道の中心部、リゾート地トマムにも近い新得町。 地元で「バッタ塚」と呼ばれる古墳状の土饅頭が70カ所以上も残されている。 このバッタ塚は、2012(平成24)年には町の指定文化財になった。 1880(明治13)年、十勝地方でトノサマバッタが大発生する。 当時は屯田兵による北海道開拓の真っ最中であった。 「日食のように太陽が陰り」(帯広市史)、蝗害は6年間も継続したという。 蝗害は北海道の開拓事業を阻む自然の脅威であった。 蝗害に遭わないように農村で続けられている虫送り(小豆島にて)。 明治政府は多額の費用を投じてバッタの駆除に乗り出す。 トノサマバッタが成虫になる前に、卵や幼虫の段階で撲滅する作戦である。 現在、アフリカや中東でもこの策が取られている。 トノサマバッタは土中に卵を産む。 それを掘り起こし、それを1カ所にまとめて盛り上げ、土を被せて塚にした。 バッタ塚は土地100坪にたいして、直径約5メートルの塚が1つ造られた。 町が現地に設置した看板によると、1882(明治15)年と1883(明治16)年の2年間で掘り出されたトノサマバッタの卵の容量は1339立方メートル、幼虫で400立方メートルに達したという。 バッタの数に換算すると300数十億匹に相当すると言われているから、驚愕の数である。 北海道には比較的近年につくられたバッタ塚もある。 鹿追町では1980(昭和55)年6月にハネナガフキバッタが大発生した。 この時は陸上自衛隊が出動して駆除に当たった。 その数は推定7億匹。 鹿追町では駆除された大量のバッタを慰霊し、災害の発生を防ぐ目的で、下鹿追神社境内にバッタ塚(供養塔)を約60万円かけて投じて建立し、祀った。 2007(平成19)年には開港直前の関西国際空港第2期島で、4000万匹近くのトノサマバッタが大発生し、関係者を慌てさせた。 人口島という天敵不在の環境が、大発生を促したらしい。 6月初旬に一気に増殖。 薬剤を散布するなどして、鎮圧にはひと月ほどかかった。 航空機にとってバッタの大発生は、視界を遮り、航行に支障をきたすだけではなく、エンジンなどに入れば大惨事にもつながりかねない。 バッタの発生のメカニズムは分かりつつあるが、その制御はいまだに困難である。 農業被害だけでなく、交通インフラは麻痺し、人、モノ、カネの流れが途絶える。 今回のコロナウイルスでは様々な「想定外」が社会を混乱させ、経済を麻痺させた。 政府はバッタ対策を考えているのだろうか。

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FAOは同時に、災害の発生を防ぐための協同協力の緊急要請を国際社会に対して発しています。 SNS上では「イナゴの大群」がインドを超えて中国国境にまで達したという動画や投稿が見られ、真偽は不明ですが、 「イナゴの大群」についてのコメントがたくさんツイートされています。 イナゴと言われていますが、誤訳で実は「バッタ」の大量発生であったことがわかったので、災害を起こすバッタについて調べてみました。 によると、バッタの大量発生による災害、「蝗害(こうがい)」は、バッタがたくさん寄り集まって生活する「群生」に適した体(群生相(ぐんせいそう))という移動に適した体に変化して起こります。 このようにバッタが体を変化させることを相変異(そうへんい)と呼びます。 体が変化する前のバッタの体は「孤独相(こどくそう)」と言われ、バッタ同士がはお互いに離れようとする習性があります。 この孤独相のバッタが、ホルモンの影響などで群生相(ぐんせいそう)に変化するとバッタ同士がお互いに近づこうとするように行動も変化して、どんどん群れが大きくなっていくそうです。 孤独相のバッタも群生相のむれに入ると、移動に適した群生相の体に変化します。 バッタの相変異では、むれをつくるような行動の変化だけでなく、孤独相のときには食べなかった植物も食べるようになるそうです。 これが農作物への被害になります。 普通のバッタが、「群れになる」「移動する」「食物を食べ尽くす」という蝗害(こうがい)を起こすバッタに変化をしてしまうんですね。 仮面ライダーが敵キャラのショッカーに変身してしまうようなものでしょうか…。 蝗害を起こすバッタの種類はいくつも存在し、アフリカ、東アジア、オーストラリアなど、世界各地に生息しています。 バッタが群生相に変化して大量発生する環境的な要因は、中国では大規模な大雨や干ばつによるものだそうです。 日本をはじめ、多くの国は殺虫剤などの発達で、大量発生することはなくなっていますが(アメリカでは蝗害種のバッタが絶滅している)、アフリカやインドなど対策の行き渡らない国では現在も蝗害(こうがい)が発生し続けているそう。 SNSではイナゴの大群と言われていますが、歴史的にイナゴの大群が発生していたのは日本で、その他の国で蝗害を起こしているのはバッタの仲間です。 近現代の日本では、明治時代の北海道や1970年代の沖縄、80年代の鹿児島県離島、2007年にオープン前の関西国際空港の島で蝗害(こうがい)が発生していますが、他の国に比べて土地の狭さや日本に存在するカビなどへの感染によって蝗害が起こりにくくなっているとも言われています。 上記の2007年の関空でのトノサマバッタによる蝗害は、薬剤散布での駆除とカビへの自然感染で終息したそうです。 日本は湿度が高く、カビは嫌われがちですが、実は災いから守ってくれている存在でもあったと知って驚きました。 (風の谷のナウシカが胞子と呼ばれるカビを育てていたのを思い出しました…。 ) 今回東アフリカから大量発生して移動中のバッタは「サバクトビバッタ」という種類で、近年では、2003年から大量発生して、降水量や気温の低下によって2005年に終息しました。 蝗害(こうがい)を起こすバッタは卵を生むため、2年ほど連続して蝗害を発生させるそうです。 今回の群れは、歴史的にも蝗害を多く受けた中国にも向かっているとも言われています。 もし中国にまで達してしまったとしても、大きく経済発展してきた中国が自国を蝗害から守ることができること、そして国際社会が協同して蝗害を防ぐこと、そして気象が蝗害の終息に味方をしてくれることに期待したいです。

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