ちび くろ サンボ 絵本。 第47回 絵本『ちびくろサンボ』と黒人差別―「サンボ」という言葉

『ちびくろ・さんぼ』は名作絵本。大人にとっては懐かしい作品

ちび くろ サンボ 絵本

『ちびくろ・さんぼ』は約100年以上前にヘレン・バンナーマンによって書かれた子供向けの物語です。 彼女はイギリスの植民地だったインドの奥地で、伝染病予防の仕事を夫ともにしていましたが、夏の暑さに慣れない自分の子どもたちを、夏の間だけ別の所で生活をさせていました。 離れて暮らす子どもたちのために絵手紙を送り、時には手作りの絵本も作って送っていました。 その中の1つが『ちびくろ・さんぼ』です。 イギリスで発売されて以来世界中で翻訳された『ちびくろ・さんぼ』ですが、日本では1988年から始まった黒人差別の抗議を受け、絶版されてしまいました。 その後1999年に灘本昌久翻訳により、初版と同じ装丁と内容で『ちびくろさんぼのおはなし』が復刊されました。 灘本は同じ年に『ちびくろサンボよ すこやかによみがえれ』という差別についての本も出版し『ちびくろ・さんぼ』の物語をフォローしました。 そしてついに2005年、17年ぶりに『ちびくろ・さんぼ』がシリーズで復活。 再び子どもたちの心を楽しませてくれる物語として、語り継がれる物語となりました。 さんぼはとうとう自分がトラに食べられてしまうと思いますが、トラたちはさんぼにもらった服や靴、傘を身に着けたトラはそれぞれ自分がジャングルで一番立派だ!とケンカがはじまっていました。 そのうちトラはさんぼから取り上げた服などを脱ぎだし、木の周りを回り始めました。 さんぼがトラに声をかけても耳に入らない様子でぐるぐる回りだし最後には溶けてバターになってしまいます。 大人の方ならご存知の方も多いこの物語。 瑞雲舎出版の絵本では赤、黄、緑を中心にした色鮮やかなはっきりとした挿絵が使われており、さんぼの住む暑い国を想像させます。 『ちびくろ・さんぼ』より先に、1999年には初版から100周年を記念して径出版から手のひらサイズの『ちびくろさんぼのおはなし』も出版されました。 こちらは、作者のヘレン・バンナーマンが挿絵を描いており、女性らしいタッチの絵は表情も豊かで可愛らしさも感じます。 ぜひ『ちびくろさんぼのおはなし』も手に読んでみてください。 さんぼの弟が悪いサルにさらわれた『ちびくろ・さんぼ2』 ジャングルから帰ってきたさんぼは、可愛がっていた弟たちがさらわれたことを知り、お母さんと一緒にヤシの木のはやしへ弟たちを探しに出かけます。 あっちの木、こっちの木を見上げながら弟たちを探しますが、なかなか見つかりません。 そうこうしていると、木の下にさんぼが弟たちの誕生日にプレゼントをした入れ物を見つけます。 そして木の上からぽたり、と大きい涙が落ちてきました。 しかしヤシの木はとても高くて、足をかけて登れそうな枝もありません。 さんぼは、家から長い釘と金づちを持ってきて打ちつけますが、空に近くなるほど細くなるので途中で上れなくなってしまいます。 長い釘と金づちを持ってきたさんぼの発想力のすごさを感じ、これで助けられると期待感が高まる場面ですが、残念ながら助けだすことはできませんでした。 この後、さんぼの弟たちはどうなってしまうのでしょう。 1作目の『ちびくろ・さんぼ』の物語はとても有名ですが、続編は意外と読んだことがない方も多いのではないでしょうか。 ぜひお子様と一緒にドキドキしながら読んでみてください。 おうちで絵本を読む さんぼが読んでいたのは最後のページが破れた「もうじゅうをねむらせるものがたり」でした。 おじいさんはさんぼからコインを受け取ると、この本と一緒に1匹の赤いカエルも渡してくれました。 やっとジャングルに着いたさんぼは、はちみつをとることも忘れて、大きな声で本を読みだしました。 するとさんぼの声を聞きつけてトラたちが次々にやってきたのです。 トラたちはさんぼが読んでいる本がおもしろいので、読み終わったらさんぼを食べようとします。 トラたちに食べられたくないさんぼですが、とうとう本を読み続けられなくなってしまいます。 その時にさんぼのズボンのポケットから赤いカエルが飛び出して……。 『ちびくろ・さんぼ3』では再びトラが登場します。 一体どんな展開になるのかとても気になりますね。 子どもたちの想像力をかき立てる展開がとても楽しみな『ちびくろ・さんぼ』のシリーズ。 3作目では女の子にもおすすめのファンタジーな展開が待っています。 気になる方は実際に読んで確かめてみてくださいね。 『ちびくろ・さんぼ』の特集はいかがでしたか。 意外に2作目以降を読まれていない方もいらっしゃるのではないでしょうか。 ぜひ1作目とともに2作目、3作目も読んでみてください。

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ちびくろサンボ(ちびくろさんぼ)

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この作品が含まれるシリーズ• 親の世代にとっては「ちびくろ・さんぼ」と聞くと、「懐かしい」というイメージがある方が多いかもしれませんね。 事実、1988年から長い間絶版になっていました。 「とらが ぐるぐるまわって バターになる」 という場面の鮮烈なイメージは、世代を超えて、今の子ども達にも新鮮で、強烈な印象を与えているようです。 お話は、可愛い男の子さんぼが、おとうさんとおかあさんにもらった上等の服と傘を持って、お散歩に出かけるところから始まります。 途中で出会ったトラに、食べられそうになるさんぼは、次々に大切な服を渡してしまいますが・・・。 さて、どんな機転でこのピンチを乗りこえる?さんぼは助かるの? そして、冒頭に述べた有名な場面へと繋がっていきます。 この楽しいお話に、また出会えた事が、何より嬉しいですね。 大胆な色使いや、デザイン性の高いイラストが、更に印象を強く残している事も言うまでもありません。 (磯崎園子 絵本ナビ編集長) 幻のベストセラー岩波版絵本ついに復刊!あるところにかわいいくろいおとこの子がいました。 なまえをちびくろ・さんぼといいました・・・。 本書は、わが国では1953年に岩波書店から発売され、 1988年に絶版になるまで、日本中のこどもたちに親しまれていた絵本です。 その後も復刊を望む声は多くありましたが、なかなか実現はされませんでした。 小社でも検討に検討を重ねた結果、その内容や文章表現に 何らの差別は無いと判断し、復刊することにしました。 とらとバターの話のみ収録されています。 何十年も前、自分が子どものころ読んで、トラがぐるぐる回ってバターになる場面と、高く積み上げられたホットケーキを食べる場面に、強烈な印象がありました。 今読み直して、やはり面白いお話です。 貴重な子ども時代には、こういう生き生きとしたお話、心から満足できるお話に出会って、それを充分に楽しんでほしいと思います。 (かたつむりの仔さん 50代・その他の方 ).

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数ページ読める|ちびくろ・さんぼ|絵本ナビ : ヘレン・バンナーマン,フランク・ドビアス,光吉 夏弥 みんなの声・通販

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新しい服を着て靴を履き傘をさしてジャングルに散歩に出かけたちびくろサンボ。 そこでトラに会い、食べられそうになりますが、身代わりに赤い上着をを差し出し、何とか難を逃れます。 トラは自分がジャングルの中で一番立派なトラだと言いながら去っていきました。 またしばらくいくと別のトラが現れました。 今度は青いズボンを差し出すことでトラに食べられずにすみました。 このトラも自分がジャングルの中で一番立派なトラだと言いながら去っていきました。 その後も2匹のトラに次々に出会い、傘も靴もとられてしまいます。 トラ達に上着もズボンも傘も靴も全部とられてしまったちびくろサンボは泣きながら歩いていきました。 しばらくするとトラたちの唸り声が聞こえてくるではありませんか。 ちびくろサンボはヤシの木の影に隠れて様子を伺います。 なんと4匹のトラは誰が一番立派かでケンカをしているのです。 ちびくろサンボ の解説・感想 こどもの頃に読んでました。 懐かしいです。 1953年出版の岩波書店版は1988年までで120万部も売れたそうです。 人気あったんですね。 私が読んだのは多分これじゃないかな。 人種差別との批判により一時は絶版状態になっていたようですが、径書房から1927年のアメリカ版原書に忠実に作られた本書が出版されていました。 因みにイギリスで1899年に刊行されたものが一番最初だそうです。 歴史のある作品です。 岩波書店版のものは瑞雲舎が『』というタイトルで再発売されています。 現在も入手可能です。 瑞雲舎のものも径書房のものもお話は同じです。 ただ絵が若干違います。 岩波書店版では原書の挿絵に若干変更を加えたり、一部の絵を掲載しなかったりしています。 本記事では絵が原書に忠実な径書房版を採用しました。 その後のお話は…ケンカを始めたトラ達は、木の周りをぐるぐる走り回る内にやがて溶けてバターになってしまいます。 服や傘などは取り返せました。 ちびくろサンボの家族はそのバターを使ってホットケーキを作ります。 そのホットケーキの量がまたすごい。 お母さん27枚(えっ?)お父さん55枚(ええっ?)サンボ169枚(笑)。 トラがバターになるところとか、シュールと言えばシュール、ナンセンスと言えばナンセンス。 何か教訓を得るというよりも、次々起こる不思議でちょっぴり変な出来事を楽しむ感じの作品です。 大人と違って余計な事を考えないこどもは純粋にお話を楽しんでたみたいです。 40ページ近くあって、ページによっては文が多いところもあるので、4歳からとしましたが、内容は3歳でも十分理解できるだろうと思います。 アール・デコに影響を受けたと本には書かれていましたが、赤青黄緑黒の原色と丸や四角が多用された挿絵は、カラフルで楽しい雰囲気です。

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