イワシ。 「イワシ」は3種類

イワシ

イワシ

ニシン目ニシン科のマイワシ(Japanese pilchard, Japanese ,体長20cmほどになる [ Sardinops melanostictus],同じ科のウルメイワシ red-eye round herring, big-eye sardine, Pacific round herring,体長20cm以上になる [ Etrumeus teres],ニシン目カタクチイワシ科のカタクチイワシ(Japanese anchovy,体長12〜15cmのものが多い [ Engraulis japonicus]を総称していう.いずれもにする重要な産業魚. 出典 栄養・生化学辞典について の解説 《栄養と働き》 イワシは群れをつくって回遊するためまとめて漁獲でき、全魚中最大の水揚げがある魚です。 イワシといえばふつうマイワシ、、の3種を指します。 マイワシは日本各地、サハリンの沿岸、東シナ海に分布し、全長は大きいもので25cmほど。 背が青緑色で、腹部が銀白色、体に7つの青黒い斑点があることから「ななつぼし」ともいわれます。 イワシ類の漁獲の大半は、このマイワシをいいます。 ウルメイワシは本州中部以南、朝鮮半島、ハワイ、アメリカ西海岸、オーストラリアに分布します。 全長は30cmほど。 マイワシよりも体がスマートで円筒形に近い形。 大きな目が厚い脂肪でおおわれているため、目がうるんだように見えることから、この名がついています。 カタクチイワシは日本各地、朝鮮半島、中国の沿岸に分布し、全長は大きくて15cmほど。 下あごが小さく、上あごが突き出て見えるのが特徴。 DHA(ドコサヘキサエン酸)は、悪玉コレステロールを減らし善玉コレステロールをふやすほか、脳・神経組織の発育や機能を高めます。 また血圧を下げたり、血液中の中性脂肪を減らす作用があります。 IPA(イコサペンタエン酸)は、血小板の凝集を抑制し、血栓 けっせん を溶解させ、血管を拡張させるほか、こちらも悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールをふやし、血液中の中性脂肪を減らします。 脳卒中 のうそっちゅう 、認知症、狭心症、心筋梗塞 しんきんこうそく 、高血圧、動脈硬化、脂質異常症などを予防・改善する効果があります。 そして近年、DHAやIPAには発がん率を低くするだけでなく、がん細胞の転移を抑制し、抗がん剤の副作用を軽くする作用があることもわかってきました。 骨や歯を強化し、骨粗鬆症 こつそしょうしょう を予防するのに効果的です。 また、ビタミンB 2も豊富です。 B 2は、細胞の再生やエネルギーの代謝をうながし、健康な皮膚や髪、爪をつくり、成長をうながします。 さらに体内で過酸化脂質の分解を助ける働きがあります。 過酸化脂質は動脈硬化や老化を進行させ、発がんの引き金にもなるといわれる有害物質。 B 2が過酸化脂質を分解することで、動脈硬化や高血圧、脳卒中などの生活習慣病を予防します。 粘膜 ねんまく も保護するので、口内炎 こうないえん や口角炎 こうかくえん 、舌炎 ぜつえん になりやすい人にもおすすめです。 〈血圧を安定させ、心臓をまもるタウリン〉 そのほか、チロシン、タウリンも含まれています。 チロシンはアミノ酸の一種で、脳内の神経伝達物質(アドレナリン、ノルエピネフリン、ドーパミン)の原料になり、甲状腺 こうじょうせん ホルモンのチロキシンや、髪の黒色色素であるメラニンの原料にもなります。 タウリンは、血圧を正常に保たせ、心臓の働きや肝臓の解毒作用を強化します。 高血圧によって引き起こされる脳卒中や心臓病、肝臓病などを予防する効果があります。 このほかにも、二日酔いを予防し、血行をよくするナイアシン、免疫機能を正常に維持するビタミンB 6、活性酸素から細胞膜をまもるビタミンE、貧血を防ぐ鉄分なども含まれているので、イワシはまさに栄養の宝庫です。 《調理のポイント》 イワシの旬 しゅん は、脂 あぶら がのってくる秋から冬にかけて。 とてもいたみやすい魚です。 鮮度の見極めは、まずウロコがたくさんついているか否か。 あとは目がいきいきしていて、身がはっているもの。 イワシは身がやわらかく小骨が多いので、内臓を取り出したらよく水洗いして、頭のほうから尾に向けて簡単に手開きします。 鮮度がよければ刺身、たたき、酢のもの、ぬたなどにしておいしくいただけます。 鮮度がやや落ちていたら、酢を使ってマリネ風にしたり、ショウガやウメ干しといっしょに煮て、つくだ煮風にするといいでしょう。 中骨ごとすりつぶして、つみれ汁やハンバーグにすると、カルシウムをたっぷりとれます。 アレルギー体質の人は注意してください。 〈干物やオイル漬けなど、イワシの加工七変化〉 イワシは加工食品の種類がたくさんあります。 栄養は豊富ですが、塩分が多いので多食は避けましょう。 ・メザシ/中程度の大きさのマイワシを食塩水に浸し、乾燥させたもの。 ・/小ぶりなマイワシを使い、頭と内臓を取り除いて、軽く塩漬けにし、蒸し煮にしたり、油で煮てから綿実油やオリーブオイルなどとともに缶詰にしたもの。 輸入ものはカタクチイワシを使ったものが多い。 ・アンチョビー/カタクチイワシを塩漬けにし、半年以上発酵・熟成させ、3枚におろしたあと、缶詰や瓶詰にして、オリーブオイルを注いだもの。 ・田作り/正月のおせち料理の一品。 ごまめともいう。 小ぶりなカタクチイワシをゆでずにそのまま干したもの。 ・煮干し/小ぶりなカタクチイワシを食塩水で短時間ゆでたあと、乾燥させたもの。 ・しらす干し/マイワシ・カタクチイワシの稚魚(体長3cm以下)を蒸して乾燥させたもの。 さらに乾燥させるとチリメンジャコ、型に成形するとタタミイワシになる。 出典 食の医学館について の解説 硬骨魚綱ニシン目に属する海水魚のうち、マイワシ、ウルメイワシ、カタクチイワシの総称、またはこれらの近縁種を含めたものの総称。 ときにはマイワシだけをさすこともある。 これらの魚種は、一般に漁獲量も多く、日本の水産上重要な種類であるばかりでなく、魚をはじめ多くの海産動物の天然餌料 じりょう として、海の生態系で重要な役割を果たしている。 [浅見忠彦] おもな種類次にイワシ類のおもな種類をあげる。 マイワシjapanese pilchard, sardine/ Savdinops melanostictusは、ニシン科に属し、ヒラゴ、ナナツボシなどの地方名がある。 体長25センチメートルに達し、体は細長く、腹部はやや側扁 そくへん し、下あごは上あごよりわずかに突出し、両あごには微小な歯がある。 鱗 うろこ は円鱗 えんりん で剥 は がれやすく側線はない。 体色は背側が青緑色、腹側が銀白色で体側に1列の黒点が並び、ときにはその上下に1列ずつの黒点がある。 沿岸性の回遊魚で日本各地の沿海に生息し、資源が増大したときは樺太 からふと (サハリン)、沿海州、朝鮮半島東岸、東シナ海に分布域が拡大する。 植物プランクトンを主食とし、15~18センチメートルで成熟する。 産卵期は全国的にみて11月から翌年の6月ごろまでで、産卵場は本州中部以南の日本各地の沿岸で南方ほど産卵期が早い。 成長につれて呼び名が変わり、3. 5センチメートルまでがシラス、9センチメートルぐらいのものを小羽 こば イワシ、12センチメートルぐらいのを中羽 ちゅうば イワシ、16~18センチメートル以上を大羽 おおば イワシという。 カタクチイワシanchovy/ Engraulis japonicaは、カタクチイワシ科に属し、セグロイワシ、ヒシコイワシともよばれ、またタレクチ、ホタレイワシなど多くの地方名がある。 体長15センチメートルに達し、体は延長しやや側扁 そくへん する。 下あごは上あごより短く、上下両あごに1列の小歯がある。 鱗は円鱗で剥がれやすく、腹面には稜鱗 りょうりん がない。 体色は背側が暗青色で、腹側は白色。 沿岸性の回遊魚で、プランクトンを主食とする。 産卵期はほとんど周年にわたるが、盛期は春から夏と秋の2回、ただし北方では産卵期は遅れ盛期も1回。 産卵場は東シナ海、九州から北海道に至る大陸棚海域である。 北海道以南の日本各地沿岸、朝鮮半島、中国沿岸に分布。 鮮魚、塩干品(煮干し、田作り、稚魚のしらす干し、たたみいわしなど)として食用にされるほか、成魚の活魚はカツオ一本釣り漁業の活き餌 いきえ としても重要である。 ウルメイワシround herring, big-eye sardine/ Etrumeus teresは、ニシン科に属し、体は円筒形で細長く、目に脂瞼 しけん がある。 下あごは上あごよりわずかに突出し、微小な歯がある。 鱗は円鱗で剥がれやすく、腹面には稜鱗がなく、側線もない。 体色は背側は暗青色、腹側は銀白色。 体長30センチメートルに達する。 マイワシよりも暖海性の沿岸性回遊魚で、本州中部以南の日本沿岸、東シナ海、中国、台湾に分布する。 [浅見忠彦] 漁業イワシ類を対象とした漁業は、九州から北海道に至る日本沿岸各地で行われ、古くから重要漁業となっている。 とくにマイワシは資源が卓越したときの漁獲量の莫大 ばくだい なことと、変動の大きいことが特徴的である。 ウルメイワシは漁獲量は少ないながら比較的安定し(1年に2万~6万トン)、カタクチイワシはその中間といえる(1年に15万~50万トン)。 マイワシは巻網、揚繰 あぐり 網、刺網、定置網などで漁獲され、第二次世界大戦前の1930年代には漁獲の最盛期に160万トンにも達した。 その後、紀州沖の冷水塊の発達など環境条件の変化などの影響で漁獲は激減し、65年(昭和40)には1万トンを割る不振となった。 しかし、その後、本州の太平洋側を主とする継続的な産卵量の増大傾向により、資源が加速度的に回復し、88年には日本全国で448万トンの漁獲をあげた。 しかし、90年代以降は海水の環境変化などにより漁獲量が激減し、2003年(平成15)には5万トンにまで減少した。 一方、カタクチイワシは、これとは対照的な変動を示し、マイワシが不振であった時期には1年に40万トン程度の漁獲があったが、80年は15万トンに低下した。 しかし、その後漁獲量は変動しながらも増加傾向にあり、2003年には53万トンとなっている。 本州沿岸から紀伊半島、日向灘 ひゅうがなだ から瀬戸内海、九州西岸、日本海沿岸の四つの群に分かれ、おもに巻網、パッチ網で漁獲される。 シラス(稚魚)の多くはカタクチイワシで、本州の太平洋岸や瀬戸内海の河口周辺で多くとれる。 ウルメイワシは、三重県から鹿児島県といった日本周辺の太平洋側の南部海域や、九州西岸の暖海域で巻網や敷網によって漁獲される。 [浅見忠彦] 利用イワシ類は、従来食用としてのみでなく飼料や肥料として利用され、油はせっけんなどの材料として用いられてきたが、近年とくにマイワシ漁獲の増大につれて利用状況も著しく変化した。 2003年(平成15)のイワシ類全漁獲量のうち、食用は生鮮食料7%、塩干品や缶詰などの加工食品11%、非食用は飼料・肥料13%、魚類養殖など漁業用餌料69%の利用状況となっており、直接食用への利用割合が少なくなっている。 このようにイワシ類の非食用利用は、一般に需要の強い、より高価格の魚肉や畜肉などの食料生産の餌料として、いわゆる迂回 うかい 的生産の重要な役割を果たしていることが特徴的といえる。 [浅見忠彦] 栄養成分イワシのタンパク質は非常に良質で価値が高い。 脂質は、マイワシが14%程度でもっとも多く、ついでカタクチイワシ12%、ウルメイワシ5%程度となっている。 マイワシは、季節により脂質含有量の変動が大きく、とくに冬には増加する。 またイワシの脂肪中には、EPA(エイコサペンタエン酸。 国際標記はIPA=イコサペンタエン酸)とよばれる血栓防止の効果をもつ多価不飽和脂肪酸を多く含む。 しかし多価不飽和脂肪酸は空気に触れると酸化しやすいため、塩、干魚に加工したものは油の酸化が早く、黄褐色になりやすい。 ビタミンではナイアシンを多く含む。 [河野友美・大滝 緑] 料理イワシの郷土料理は各地にあり、おもにマイワシとカタクチイワシが用いられる。 石川県金沢市には「ぬか漬けのイワシ」がある。 イワシの頭、腸 わた を取り去り、1か月くらい塩漬けにしてから、ざるにあげて水けをとり、ぬか3、塩2、麹 こうじ 2分の1、トウガラシ少々を混ぜ合わせたものを桶 おけ の底に薄く敷き、イワシを並べる。 その上にさらに、ぬか、塩などを加え、何段か積み重ね、上に重石 おもし を置き、3~4か月後に用いる。 また紀伊半島では貝塚煮がつくられる。 小魚を酢煮して柔らかくして用いる料理で、イワシに限らずいろいろの魚を利用する。 香川県のいりこ飯は、イワシをしょうゆ漬けにして飯に加えたもの。 福岡県にはイワシのちり鍋 なべ がある。 長崎県のいわし餅 もち は、イワシの骨をとり、すり鉢でよくすって塩少々を加え、小さいサトイモぐらいに丸め、ごま油で揚げたもので、吸い物の種にしたり、もう一度煮て用いることもある。 稚魚を集めて薄く平らに干し上げたものをたたみいわしといい、神奈川県大磯 おおいそ 、静岡県産のものには佳品が多い。 ゆでて干したものを「しらす干し」または「ちりめんじゃこ」という。 やや大きい稚魚を素干しにしたものを「ごまめ」、または「田作り」という。 田作りの名は、田植どきに豊作を祈願するのに用いる魚の意からきている。 小さいカタクチイワシをヒシコといい、これを呼び売りする声はヤシコと聞こえた。 [多田鉄之助・大滝 緑] 民俗イワシは日本人にとって古くからもっともなじみの深い魚で、漁獲量が多く大衆魚であったことから、タイなどに比べて卑しい魚とされたが、庶民の重要なタンパク源であった。 平城宮跡から発見された木簡 もっかん や『延喜式 えんぎしき 』にもイワシの名がみられ、節分の夜に焼いたイワシの頭とヒイラギなどを戸口にさす風習は『土佐日記』にも記されている。 これは全国的なもので、節分に訪れる鬼がヒイラギのとげで目をさし、イワシを焼くときの強烈なにおいを嫌がるとして古くから魔除 まよ けにされた。 「鰯の頭も信心から」ということわざも、この節分の行事に由来している。 また「にらみイワシ」とか「すわりイワシ」といって、元旦の朝の御膳 ごぜん に1尾をつける風習もあり、田作り、ごまめなどは田植の祝いや、祝儀の肴 さかな とされた。 [矢野憲一].

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イワシ|絵本ナビ : 大片 忠明 みんなの声・通販

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干もの、魚醬、オイルサーディン、缶詰、総菜類など加工品は多種多彩【魚醬】 しょっつる(塩汁) 秋田県で作られるマイワシ、もしくはハタハタなどから作られている魚醤。 【しらす】 釜揚げ 稚魚を塩ゆでして干していないもの。 ゆでただけのものを釜揚げという。 酢醤油、柑橘醤油、生姜醤油などで食べる。 [徳島県、和歌山県、高知県] しらす・ちりめん 「しらす」はウナギ、ニシン目の魚などの稚魚の総称であるが、食料品としては「しらす干し」「ちりめん」などのイワシ類の稚魚のことをいう。 その「しらす」でいちばん多いのがカタクチイワシ、次にマイワシ。 ときにウルメイワシの稚魚も使われるが少ない。 マイワシが少ないのは産卵孵化後、稚魚が広域に分散する性質があるため。 【練り製品】 いわしカツ 長崎県。 マイワシのすり身をフライにしたもの。 [長崎市杉蒲] 女房言葉 室町時代初期から宮中奉仕の女官が、主に衣食住に対して使った隠語で「御紫(おむら)」、「紫(むらさき)」、「御紫(おむら)」。 紫式部 夫の藤原宣孝の留守に鰯を焼いて食べていたら、突然帰宅してきた。 宣孝が「そんな卑しいものを食べて」と叱ると歌で抗議した。 これから鰯を「御紫(おむら)」、「紫(むらさき)」と言うようになった。 和泉式部 (平安期の女流歌人)鰯くいし歌」として「日のもとにはやりまいらせ給ふいわし水まいらぬ人はあらじとそ思う」「ひのもとにいわれ給ふいわし水まいらぬ人はあらじとそ思ふ」と歌で抗議した。 鰯雲(いわしぐも) 巻積雲のことで小斑紋状になるもの。 鰯大漁の前兆と考えられた。 「鰯の頭も信心から」 鰯の頭のようなつまらないものでも信心すれと、ありがたく思える。 「鰯で精進おち」 些細なことで禁戒を破ること。 「入梅いわし」 関東ではマイワシの旬は6月から。 この6月初旬のものをとくに「入梅いわし」という。 大黒様のお歳夜 毎年12月9日は大黒様が嫁取りをする日とされていて、豆料理とハタハタの田楽、米いり(ポン菓子)などを食べる。 鶴岡の旧家ではハタハタではなく、「いわしの丸干し」を食べる。 これは質素倹約の意味があるようで、旧家ほど節約にいそしむということの現れ。 [ごとう鮮魚店 山形県鶴岡市] 季語・歳時記 秋。 海の牧草 一時は「海の牧草」などと例えられるほどに、たくさんとれたもの。 イワシの高騰 マイワシの値段が上がったのは、とれなくなったためだけではなく、刺身で食べられるようになったせいだ。 日本最大 マイワシの最大記録は1988年に島根県浜田市にあがった35. 8センチ、重さ343グラム。 正月に塩鰯 〈塩鰯を一匹宛膳につけ尾頭付きとして祝う。 それが2008年には年間10万トンを切り、鮮魚で出回るに、時に高級魚の仲間入りをすることもある。 このように好不漁の周期があるのがマイワシの特徴でもある。 茹でて油を絞り、干したものが禁近畿地方で木綿の肥料として使われ、木綿の生産料を飛躍的にのばし、庶民でも高性能な衣類が手に入るようになった。 養殖魚や畜産の飼料、日常でも丸干し、煮干し(ひらご)などの加工品、鮮魚としても最重要魚であろう。 すなわち家畜、養殖魚の飼料となっていた。 とった「干粕(ほしかす)」、「干しか(ほしか)」になった。 「干しか」は当時はじまった綿花栽培、菜種栽培の重要な肥料であった。 節分に訪れる鬼がヒイラギの棘で目を刺し、鰯の臭いで逃げ出すように、という魔よけ。 鰯は八王子では基本的に干もので、焼いて頭部だけを刺す。 ヒイラギは葉に棘があるので鬼が痛くて屋内に入って来られない。 鬼は鰯の臭いが嫌いなので、玄関に刺しておくと入ってこない。 鰯を焼いて身は夕食の皿につけ、頭をヒイラギ(豆がらの枝のところもある)の枝にさし、つばをかけるとジュッと音がするほどにいろりで焼き、「米、麦、粟、稗、黍、五穀の虫の口を焼き申す」、「のみしらみ、口やぎり。 へび、むかぜの口やぎり」等とその地方に合ったことを唱えてつばを吹きかけ、頭がジュジュっと音を立てると次の者に渡し、同じ事を順々にいろり端で唱えて家族全体が焼く風習がある。 最後にはこれを軒下にさして厄除けにする。 『群馬のたべもの』(武藤典 みやま文庫).

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「イワシ」は3種類

イワシ

概要 [ ] 日本で「イワシ」といえば、ニシン科のと、カタクチイワシ科の計3種を指し、世界的な話題ではこれらの近縁種を指す。 ただし、他にも名前に「イワシ」とついた魚は数多い。 古くはで「 むらさき」とも呼ばれる。 日本を含む世界各地で漁獲され、食用や・などに利用される。 分類 [ ] 日本のイワシ [ ]• 日本の漁獲について言う場合は、この3種を狭義の「イワシ」として扱う。 世界のイワシ [ ] しばしば、マイワシ、ウルメイワシ、カタクチイワシの近縁種がイワシに含められる。 マイワシ属、ウルメイワシ属、カタクチイワシ属および、マイワシ属と合わせてマイワシ類とされるサルディナ属を加えた4属の種を以下に挙げる。 これらは実際上は「マイワシ」「ウルメイワシ」「カタクチイワシ」として扱われることが多い。 種の分け方には諸説ある(たとえばマイワシ属に1—2種しか認めないなど)が、によった。 Japanese pilchard• Australian pilchard Sardinops neopilchardus• southern African pilchard Sardinops ocellatus• South American pilchard Sardinops caeruleus• ヨーロッパマイワシ、 European pilchard• round herring• アルゼンチンカタクチイワシ、 Argentine anchovy• Australian anchovy• ヨーロッパカタクチイワシ、 European anchovy• silver anchovy Engraulis eurystole• シコイワシ、 Japanese anchovy• Californian anchovy• ペルーカタクチイワシ、 anchoveta 英語での分類 [ ] マイワシ類、カタクチイワシ類は世界的に重要な魚である(ウルメイワシ類の重要性はやや下がる)が、これらを総称する言葉は日本語以外ではあまり見られない。 英語では、マイワシ類はニシン亜科の数属の小魚と合わせて sardine と呼ぶ。 サーディンは通常「イワシ」と訳されるが、なども含む。 カタクチイワシ類は、カタクチイワシ科全体を と呼ぶ。 アンチョビは通常「カタクチイワシ」と訳されるが、なども含む。 ウルメイワシはラウンドヘリング round herring と呼ぶ。 なお、単なるヘリング はのことである。 特徴 [ ] で、沿岸性のである。 遊泳能力が高く、で行動する。 全長は成魚で10cm—30cmほどである 食で、微小な歯がある。 体は細長く、断面は円筒形ないしやや(縦長)。 背が青く、腹が白い。 のである。 が剥がれやすい。 名称 [ ] 「イワシ」の語源については各説ある。 陸に揚げるとすぐに弱って腐りやすい魚であることから「よわし」から変化したとの説(漢字の「鰯」がこれに由来したとする)のほか、「賎し」や貴族の食べ物ではない卑しい魚という意味で「いやし」に由来するとの説など諸説ある。 、出土の木簡には「伊委之」、「伊和志」の文字があり、鰯(日本で作られた漢字、国字)の最も古い使用例は、(684年? 〜729年)邸宅跡から出土した木簡である。 イワシを意味する漢字の「鰯」はであるが、で使用されることもある。 でイワシはおもに「 鰮魚」もしくはの sardine を音訳した「」「 撒丁魚」などと表記される。 その他、のイヴァシー も日本語からの借用である。 利用 [ ] イワシ(Atlantic, canned in oil, drained solids with bone) 100 gあたりの栄養価 208 kcal 870 kJ• 出典: (英語) 食用 [ ] イワシは、に隣接する領域をもつほとんどの文化において主要な蛋白源の一つである。 日本では、、、、、、煮付けなどにして食用とする。 稚魚や幼魚は(しらす干し)、(釜あげしらす)やの材料になる。 欧米でも、、油漬け、()などで食用にされる。 水揚げ後は傷みやすいので、各種・・などの加工品として流通することが多く、さしみ、寿司など生食される日本の食べ方は驚かれる。 栄養面では、やなどのを豊富に含む。 も含まれる。 その一方でも多量に含むため、()の患者やその傾向にある者は摂取を控えるように言われることもある。 食用以外 [ ] 食用以外にもの採取、魚やの、などの用途がある。 漁業 [ ] 魚種交替 [ ] 詳細は「」を参照 イワシは漁獲量が比較的多く、日本では伝統的に大衆魚に位置付けられる。 しかしイワシの仲間は長期的に資源量の増減を繰り返し、は1988年をピークに漁獲が減少し、値段が高騰した。 一方ででは漁獲高が上がり、またカタクチイワシの漁獲高も増えている。 イワシの漁獲量(単位1000トン) 年次 マイワシ ウルメイワシ カタクチイワシ 1955 211 66 392 1965 9 29 406 1975 526 44 245 1985 3866 30 206 1995 661 48 252 2005 28 35 349 このようなイワシ資源変動の原因については諸説があるが、基本的に長期的に資源量に変化があるものであり、乱獲やなどの海洋生物の捕食によるものではなく 、長期的なとそれに伴うの増減によるということが今日では通説となっている [ ]。 日本のおもな陸揚げ漁港 [ ] 2002年度• 第1位 - (千葉県)• 第2位 - (茨城県)• 第3位 - (千葉県)• 第4位 - (千葉県)• 第5位 - (茨城県) 世界の漁獲量 [ ] 調べ、2005年。 順位 分類 和名 英名 学名 千トン 1 カタクチイワシ類 anchoveta 10215 8 カタクチイワシ類 Japanese anchovy 1639 11 マイワシ類 European pilchard 1069 17 マイワシ類 South American pilchard 635 28 カタクチイワシ類 European anchovy 381 46 カタクチイワシ類 ミナミアフリカカタクチイワシ southern African anchovy 286 48 マイワシ類 southern African pilchard Sardinops ocellatus 274 57 マイワシ類 Japanese pilchard 213 世界的にはカタクチイワシ類の漁獲が非常に多く、日本産の種でもカタクチイワシが最も多い。 ウルメイワシ類は15万トン以下(71位より下)で、種別の統計に表れていない。 なお、ミナミアフリカカタクチイワシはモトカタクチイワシと同種とされることが多い。 広義のイワシ [ ] に「イワシ」と付く魚はマイワシ、ウルメイワシ、カタクチイワシ以外にも多い。 さまざまな小魚の海水魚に名づけられており、生態や特徴などには共通点は薄い。 日本以外の言語圏ではイワシの仲間とはみなされていない。 トウゴロウイワシやカライワシなどはイワシに似た沿岸魚だが、オキイワシは外洋を遊泳する大型魚、イトヒキイワシ・ハダカイワシ・セキトリイワシなどはである。 なお、以下で「全種」とあるのは、一般的な和名がついている種のほぼ全て、ということである。 - 、、、 など• - 、、、、、 など• - など• - など• - 、、、 など• - 、、、、、、、、 など (全種)• - 、、、、、 など (全種)• - 、、、、 など (全種)• - 、 (全種)• - 、 など (全種)• - 、、• - など 文化 [ ] 作『鰯の埋葬』1812-19年頃• 鬼は七輪で鰯を焼く煙と臭気を恐れるといい、西日本にはに鰯のを食べる「節分いわし」の風習がある。 焼いたイワシの頭はヒイラギの枝とともに「」の飾り物にして、門口に掲げておく。 また、「 鰯の頭も信心から」(つまらないものでも、信仰の対象となれば有り難いと思われるようになるというたとえ。 )というがあり、これはの一枚となっている。 のでは、に「鰯の埋葬 」と呼ばれる行事が行われる。 いわれに関しては諸説あり、ではもともと豚の肉(サルディーナ)をに見立てて葬っていたが、名前にひかれて鰯(サルディーナ)を穴に埋めるようになった。 現在、マドリードでは鰯の埋葬は廃れた行事となっているが、などスペイン各所で、さまざまな形で存続している。 「赤鰯」は、本来は塩漬けやぬか漬けにしたものを干した赤茶けた鰯のことだが、手入れが悪く赤くさびた日本刀を嘲って赤鰯と呼ぶ。 脚注 [ ] 注釈 [ ].

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